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「スプラトゥーン」愛に満ちたファンたちの「イカス文化祭」フォトレポート

若干12歳の少年がNintendo Laboでインクタンクを完全再現!

10月13日、14日開催

会場:国立京都国際会館

 Nintendo Live 2019にて開催された「第5回スプラトゥーン甲子園 近畿地区大会」では試合の傍ら、「スプラトゥーン イカス文化祭(以下、イカス文化祭)」が行なわれていた。

 会場にはフォトスポットや巨大なメッセージボードが設置されていたほか、ゲーム内の「イカラジオ2」や「オクト・エキスパンション」の「心の中の3号」に挑戦するという催しや、現地のファン同士でプレイする「ウデマエチャレンジ」や「サーモンラン」、事前応募で募られたポスターコンテンスト、そして「『スプラトゥーン』に関係することならなんでもOK!」という条件で募られた歌やダンス、研究発表などを行なう「イカじまんコンテスト」など、会場のあちらこちらで何かしらのイベントが行なわれていて、大会とはまた違った盛り上がりを見せていた。

 会場でイベントに参加する、というのはオフラインイベントの醍醐味であり、例えば「ゲーム部」と名付けられた当日参加型のセクションは常に長蛇の列ができる大賑わいであり、フォトスポット=「写真部」も常にファンが入れ代わり立ち代わり、楽しそうに写真を撮っていた。また、事前応募制のパフォーマンスや展示物、ポスターなども非常にクオリティが高く、製作者の「スプラトゥーン」愛がひしひしと感じられる出来栄え。それを見たファンからも感嘆の声が上がるという、ファンの間で熱意と愛情が連鎖するような、まさに手作りの"文化祭"といった風景が広がっていた。こちらの模様をお写真多めでお伝えしたい。

【ゲーム部】
会場のファン同士でチームを組み、「サーモンラン」をプレイする「シャケ部」
小学生以下限定の「ナワバリ部」。「ナワバリバトル」に熱中するお子さんと、それを見守る親御さんという構図が非常に微笑ましい
「イカラジオ2」で「ALL FRESH」の獲得を目指す「ラジオ部」
制限時間5分で「オクト・エキスパンション」の「心の中の3号」を倒す「タコ部」
【文化部】
スプラトゥーン甲子園のキービジュアルをバックに、「イカノ神」と「タコノ神」に挟まれた写真が撮れる「写真部」
巨大なメッセージボードに思い出や大会参加への意気込みが書き込める「美術部」。Day2の後半にはメッセージで埋め尽くされており、さながら「ナワバリバトル」の後のようになっていた
【応援部】
「スプラトゥーン甲子園」と「ご当地」をテーマにした応援ポスターを展示する「応援部」。今回は近畿大会ということで、関西弁や京都弁が紙面に踊っていた
ポスターは会場にも張り出されており、これが"文化祭感"の演出に一役も二役も買っていた
【イカ自慢コンテンスト(展示部門)】
「スプラトゥーン」縁のキャラクターやブキなどが、様々な手法、素材を用いて立体化されていた。中でもキューバンボムはその再現度と光るギミックが屈指の出来で、来場者の目を惹いていた

 一方、メインステージで試合の合間に行なわれた「イカじまんコンテスト」のパフォーマンス部門では、コスプレや音楽、「スプラトゥーン」づくしの部屋の披露から漫才などが次々と披露され、会場はそのたびに大盛りあがり。試合とは一風異なる、ファン同士の温かい空気が流れていた。

【イカ自慢コンテンスト(パフォーマンス部門)】
パフォーマンス部門ではコスプレや音楽、劇の上映などこちらも様々な演目が披露された。フリップネタや漫才で笑いを取りに来るチームも多く、この光景は近畿地方ならでは(?)かもしれない

 また、パフォーマンスはニコニコ動画にて同時中継が行なわれており、視聴者からの「イカス!」の投票数によって金賞を決めるというコンテストになっていたのだが、パフォーマーの中で圧倒的な支持を得て金賞を勝ち取った弱冠12歳のmasakiさんだ。masakiさんがステージで披露したのは「スプラマニューバー」と「プライムシューター」の精緻なペーパークラフトと、自作の「インクタンク」。インクタンクには「Nintendo Labo」とNintendo Switch本体が仕込まれており、傾きに応じてインクが移動するというギミックとともに、なんとペーパークラフトにJoy-Conを装着してトリガーを引くことで、インクの残量が減っていくという仕組みが盛り込まれていた。これには会場からは大歓声、ニコニコ動画の字幕は「すげええええ!」というコメントで埋め尽くされており、半ば満場一致で金賞の受賞が決定した。

masaki氏はペーパークラフトのブキと、Nintendo Laboによって様々なギミックが仕込まれた「インクタンク」を披露。なにこの技術力
展示部門でも実物を出展!

 masaki氏は受賞の際、少し照れたような笑顔を浮かべながら、「僕のTwitterで他のブキのペーパークラフトも配布していますので、是非見てください!」とコメント。実はmasaki氏は先日ご紹介した「#ラボ作品コンテスト」の優秀賞獲得作品「ぱくぱくゲーム」の作者でもあり、12歳にしてNintendo Laboを使いこなすその知恵と技量には感嘆するほかない。

受賞後、コメントをするmasaki氏

 「イカス文化祭」では彗星のように現われた12歳のスター開発者を始め、様々な特技や才能が「スプラトゥーン」に向けて注がれるとこうなる、ということを体現したかのようなイベントとなり、「スプラトゥーン」がファンにいかに愛されているかということを改めて実感できた。「スプラトゥーン」シリーズは競技的な楽しさはもとより、キャラクターや音楽といった世界観までもが充実しており、その懐の広さは、やはり素晴らしい。