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コーエーテクモ、カプコンとの特許侵害訴訟における判決を不服として最高裁判所に上告及び上告受理申立て

10月1日 発表

 コーエーテクモゲームスは、9月11日付の「特許侵害訴訟(控訴審)一部勝訴判決に関するお知らせ」にて公表したカプコンとの間の訴訟の判決について、結果の一部を不服として最高裁判所に上告及び上告受理申立を9月24日に行なったことを明らかにした。

 本訴訟は、カプコンがコーエーテクモゲームスの「真・三國無双」シリーズ、「戦国無双」シリーズなどが特許第3350773号(今作のディスクROMがゲーム装置に装填されるとき、前作のディスクROMを装填した場合に、特典を開放するもの。以下、A特許)、「零」シリーズが特許第3295771号(ゲーム状況が特定の状況にあることを判定したときに、プレーヤーに対し、背後に敵がいることなど“画像情報からは認識できない情報”をコントローラーの振動によって知らせるもの。以下、B特許)をそれぞれ侵害するとして、9億8323万1115円(内訳:A特許に関する請求額8億9,123万1,115円、B特許に関する請求額4,700万円、弁護士費用等に関する請求額4,500万円)の損害賠償等を請求したことに端を発するもの。

 知的財産高等裁判所第3部は9月11日、特許侵害に基づく損害賠償として、カプコンが請求していた9億8,323万1115円のうち、その一部にあたる1億4384万3710円の支払をコーエーテクモゲームスに命じていた。コーエーテクモゲームスは「本件判決について精査した結果、本件判決には法令解釈および適用の誤りがあり、さらに上級審の判断を仰ぐべきである」と判断のもと、最高裁判所に上告及び上告受理申立を決定。判決の一部の破棄を求めて行く方針だという。