ニュース

カプコン、コーエーテクモゲームスとの特許権侵害訴訟で勝訴判決

裁判所はコーエーテクモゲームスに1億4,384万3,710円の支払いを命じる

9月11日 発表

 カプコンは9月11日、知的財産高等裁判所にてコーエーテクモゲームスに提起していた特許権侵害訴訟において、勝訴判決を得たことを発表した。

 本訴訟は、2014年7月4日に、カプコンの持つ特許権「特許第3350773号(今作のディスクROMがゲーム装置に装填されるとき、前作のディスクROMを装填した場合に、特典を開放するもの)」を「真・三國無双」シリーズ及び「戦国無双」シリーズなどが、「特許第3295771号(ゲーム状況が特定の状況にあることを判定したときに、プレーヤーに対し、背後に敵がいることなど“画像情報からは認識できない情報”をコントローラーの振動によって知らせるもの)」を「零」シリーズが侵害するとして、カプコンが大阪地方裁判所に提起した裁判の続審に当たる。

 知的財産高等裁判所は、上記2件の特許権に対するコーエーテクモの侵害を認め、1億4,384万3,710円(損害額1億3,077万3,710円、弁護士費用等1,307万円)の支払いをコーエーテクモゲームスに命じる判決を言い渡した。

 また、知的財産高等裁判所は、「特許第3350773号」に関してコーエーテクモゲームスの主張を一部認め、製品の一部を非侵害と判断した。コーエーテクモゲームス側は、一部勝訴したと発表している。

 なお、上記2特許ともにすでに存続期間が満了して権利が消滅しているため、今後のコーエーテクモゲームス製品の開発及び販売に影響を及ぼすことはない。