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コーエーテクモゲームス、カプコンとの特許侵害訴訟にて上告棄却が決定
2020年12月18日 16:50
- 12月18日 発表
コーエーテクモゲームスは、カプコンより提訴された特許侵害訴訟について、2019年9月24日付で最高裁判所へ上告を申し立てていたところ、2020年12月15日に上告棄却の決定がなされたことを明らかにした。
本訴訟は、カプコンがコーエーテクモゲームスの「真・三國無双」シリーズ、「戦国無双」シリーズなどが特許第3350773号(今作のディスクROMがゲーム装置に装填されるとき、前作のディスクROMを装填した場合に、特典を開放するもの。以下、A特許)、「零」シリーズが特許第3295771号(ゲーム状況が特定の状況にあることを判定したときに、プレーヤーに対し、背後に敵がいることなど“画像情報からは認識できない情報”をコントローラーの振動によって知らせるもの。以下、B特許)をそれぞれ侵害するとして、9億8323万1115円(内訳:A特許に関する請求額8億9,123万1,115円、B特許に関する請求額4,700万円、弁護士費用等に関する請求額4,500万円)の損害賠償等を請求したことに端を発するもの。
12月15日付の上告棄却の決定により二審判決が確定。二審判決にて認められた損害賠償金等は既に引当済みであるとし、令和3年3月期のグループの業績に与える影響は軽微であると発表した。また、本件訴訟の対象となった2件の特許権については、いずれも既に存続期間の満了により権利が消滅しており、今後の製品の開発及び販売に影響を及ぼすことはないということも明らかにした。
コーエーテクモゲームスは「本決定については真摯に受け止め、これまでの本件訴訟の経緯を改めて精査し、製品開発に活かして参ります」とコメントしている。