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肉が溶ける恐竜フィギュアなど、ユニーク商品勢揃い「カワダ春の売場提案会」
スマホ対応顕微鏡、野鳥にこだわった会社など、多彩なメーカーが集う
2019年3月14日 16:35
カワダは、3月14日より浅草台東館にて、業者向け商談会「カワダ春の売場提案会」を開催している。カワダは様々な玩具を販売するだけでなく、玩具問屋として流通業者、小売店向けに様々なメーカーの商品を紹介している。「カワダ春の売場提案会」はカワダを通じて取り扱いを行なう商品を売り場展示も含めた形で提案するイベントだ。
本イベントは玩具メーカーが、流通関係者に自分の商品をアピール、そして店舗展示の方法、自社の優れた商品をどうアピールすると効果的なのかを提示するイベントだ。展示のノウハウや商品の売り方などはカワダの営業部がバックアップし、関係者にどうアピールするかを決めているという。今回はカワダの新製品も含め、様々な商品を見ることができた。
徐々に溶ける新素材を活用! 「メルティンダイナソー」や、ナノブロック新製品
今回、最もユニークだと感じたのがカワダの「メルティンダイナソー」シリーズだ。粘性の高い樹脂を使ったおもちゃで、型に樹脂を入れ骨格を入れて恐竜のフィギュアを作る。骨格に“肉”として樹脂を貼り付けるのだが、この樹脂は非常にゆっくりと液状の特性を発揮する。つまり、10時間、20時間かけて“溶ける”のだ。
このため、しっかりした恐竜フィギュアの肉体が徐々に徐々に溶けていく。骨を残し肉が溶けていく姿はちょっとグロテスクだが、おもちゃならではの楽しさがある。この物質そのものをカワダは特許申請しているが、その特性を使ったおもちゃの提案というわけだ。とても不思議でユニーク、インパクトの強い玩具である。
ナノブロックでは人気の高いモチーフである「雷門」の最新バージョンが7月に登場する。雷門デラックスエディションでは風神、雷神もきちんと再現。観光用として人気の人力車も加えたセットとなる。「アニマルDX ホオジロザメ」は口とひれの表現がとても優秀だ。ひれは1パーツでできているのではなく、きちんとブロックを組み合わせている。口は可動軸があり、ちゃんと口を開閉できるところも凝っている。
スマホが顕微鏡に!? レールやプログラム玩具などおもしろおもちゃが盛りだくさん
カワダ以外のメーカーも見ていきたい。エルニコが販売する「オリガミサムライ」シリーズはペーパークラフトで甲冑フィギュアを作ることができる。沖縄の包装紙メーカーが作り出した商品で、パッケージもシックでカッコイイ。通常カラーの商品は3,000円(税別)、黄金バージョンだけは3,500円(税別)とのこと。展示用の巨大オリガミサムライは受注生産商品で、7万円だが、大人も着ることができるとのこと。
感心させられたのが国際貿易の「マイクロスコープ with スマートフォンアダプター」台湾メーカーの商品で、耐久度の高い低年齢層向けの光学機器、双眼鏡などを扱っているシリーズだが、こちらはスマホのカメラ機能を使う顕微鏡。光学的な拡大だけでなく、スマホの機能もプラスした拡大、撮影も可能と、顕微鏡をさらに便利な機能を付加できる商品だ。
プリオジャパンが2019年秋に展開するのがドイツメーカーの「GraviTrax」。金属球がレールを滑っていくセンスが光る玩具で、パーツを組み替えることで様々なルートを設定でき、複数の玉を転がすことで動きの面白さを見せることができる。ゴールまでどの球が先に到着できるかなど、コースを作って走らせるのが楽しい。
基本セットに加え、球が宙返りする「ループ」、球が当たることで磁石の反発力で球がはじき出される「マグネットキャノン」、球を投石機で飛ばす「カタパルト」など増設できる仕掛けも豊富で、遊びを拡張できる楽しさが味わえる商品だ。
今回特にユニークだったのが「株式会社 鳥」のブース。たった1人の会社で、鳥を愛し、野鳥に興味を持ってもらうために様々な活動をしており、リアルな鳥のグッズ、本の付属品のカードや食品など様々なアイテムを販売している。今回は無彩色のフィギュアにユーザーが彩色する「ワークショップ」の提案を行なっていた。
子供に興味を持ってもらうような巨大なスズメのバルーンや、かぶり物なども用意し、とにかく野鳥をアピールしたい、という社長の気持ちに、カワダの営業スタッフが惚れ込み、今回の出展となったとのこと。「売場提案会はこういう営業の主張もできるんです。他メーカーとちょっと毛色が違いますが、面白いと思います」とのことで、他のイベントと異なる“味”を感じられるブースだった。
※今回の発売日と価格、プレートに書かれた情報は流通業者向けの仮のものです