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歴史建造物も、龍も、ドラえもん、“焼き鳥”もナノブロックで!
プラスチックで立体的な絵が描けるペンなど、カワダの新製品続々
2019年1月17日 19:04
カワダは1月16日、17日に都立産業貿易センター台東館にて開催された関係者向けの商談会「春のおもちゃ見本市」にて新商品を展示、春から夏に向けてのオススメ商品をアピールしていた。本稿では「ナノブロック」を中心とした商品をピックアップしていきたい。
ブロック玩具メーカーとして知られるカワダの“看板”とも言えるのがナノブロックだ。縦横4mm、高さ5mmのブロックを積み上げて様々なモチーフを表現するナノブロックは、建物や生物など様々なテーマを扱っている。「ドラえもん」や「ポケモン」といったキャラクターもナノブロックで再現、絶妙なディフォルメ、独特のドット表現で海外でも人気が高い。
カワダはこのナノブロックをより広めるために朝日新聞出版から「nanoblockでつくる日本の世界遺産」などの商品も展開、この販売は好評であり、弊誌でもお正月に紹介した大型商品「ナノブロック 姫路城 スペシャルデラックスエディション」も好評だという。
ナノブロックの新商品は「東京丸の内駅舎」、「タワーブリッジ デラックスエディション」といった建築物、さらに「龍」が注目作だ。龍はひげが生え、珠を手にした東洋風の龍だ。龍は中国など国外のユーザーを意識したラインナップだという。口の中もちゃんと舌と歯のコントラストがはっきりしているし、背びれやひげにクリアのブロックが使われている。龍の“爪”の表現や、ブロックならではのカクカクした感じが、龍の雰囲気に非常に良くマッチしている。
「東京丸の内駅舎」はサイズ的に小さいが特徴をきちんと押さえている。「タワーブリッジ デラックスエディション」はかなりの大型アイテムだ。イギリスのタワーブリッジを再現しており、印象的な跳ね橋はもちろん、2階建てバスも表現しているところが楽しい。
「すみっコぐらし」、「リラックマ」、「ドラえもん」などキャラクターへのアプローチも積極的だ。ナノブロックを使って、ちゃんとかわいらしく、そして充分モチーフ元へのリスペクトが感じられる表現が楽しい。
他にも「大阪城」、「鯉のぼり」、「平等院鳳凰堂」、さらには「焼き鳥」など本当にモチーフは多彩だ。「焼き鳥」は「ナノブロックアワード 2018」の200ピース以下の部門のグランプリ受賞作品。ねぎまに焼けた鶏肉、焦げまできちんと表現されて、非常に楽しい。アワード受賞作品を手にできるのは魅力的だ。
もちろんこれだけではない。紙を組み合わせる「ペーパーナノ」では、“弦”の表現に挑戦。エレキギター、バイオリン、そしてグランドピアノも組み立て式の商品として販売する。
回転させて絵柄を合わせる「スピンマッチ」は、15パズルなどのように、隙間にピースを動かして合わせていく“スライディングブロックパズル”の要素を活かしたパズル。中央のクロスする部分が、左右どちらのダイヤルでも回せるので、これを活用して絵を合わせていく。NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる」をいちはやく取り入れた商品が展開予定だ。
この他に注目なのが「スリードゥードラー」という商品。プラスチックの細い棒を柔らかくし、絵を描く要領で置いていくことで様々な立体物を作ることができる。丸いボールの上に塗れば球体も作ることができるし、平面でパーツを作り、隙間を塗ることで接着させ大きなアイテムも設計可能だ。プラスチックを熱で柔らかくするが、やけどするほどの高温ではなく安全に製作が楽しめる。“立体ペン”として、とても興味深い商品だ。