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インテル、 Core i9-9900Kの発売を記念してオフラインイベントを開催
「Core i9-9900K」は余力が違う!その性能をゲーマー向けにアピール
2018年11月23日 20:01
インテルは11月23日、東京・秋葉原にて「ゲーマー応援イベント ~ Core i9 がゲームをもっと楽しくする!~」を開催した。
「ゲーマー応援イベント ~ Core i9 がゲームをもっと楽しくする!~」は第9世代インテル Core i9-9900Kプロセッサーの発売を記念して開催されたもの。イベント会場は2つに分かれており、e-sports SQUARE AKIHABARAではプロゲーマーやストリーマーによるエキシビションマッチやゲーム大会が行なわれ、通運会館ではCore i9-9900Kプロセッサーを搭載した各PCメーカーのゲーミングPCを用いて、「バトルフィールド V(以下、BFV)」や「ソウルキャリバー VI」などの試遊が可能となっていた。
e-sports SQUARE AKIHABARAでは13時の開幕にあわせて総合MCのOooDa氏、MCのDeToNator YamatoN選手、そしてインテルの執行役員第2営業本部 本部長 藤木貴子氏とパートナー事業本部 技術部 部長 渥美和彦氏が登壇。 インテルのeスポーツにかける意気込みや、Core i9-9900Kの性能についてアピールした。
はじめに登壇した藤木氏は、昨年5月に行なわれたインテル主催のeスポーツトーナメント「Intel Extreme Masters Sydney 2018」に自身が訪れた際に感じた、プレーヤー、現地のギャラリー、そして配信を通じた観客の爆発的な盛り上がりについて言及。「世界中で流行の兆しを見せるeスポーツの熱を日本にも伝えていきたい」と今回のイベントの開催趣旨について語った。
また、対象商品の購入者向けに実施中の、PC版「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」あるいはSteamのウォレットコード1,000円分が毎月先着で貰える「ゲーマー応援キャンペーン」について紹介しつつ、「インテルは今後も私たちにとって1番大事な土地、秋葉原で様々なキャンペーンを行なっていきますし、ゲーマーの皆さんを応援していきます!」と宣言した。
続いて登壇した渥美氏は、「今日は『BFV』を主題にしてお話させていただきます」と前置き。Core i9-9900KとCore i7-7700K、Core i7-4770KとGeForce RTX 2080、GeForce GTX 1080をそれぞれ組み合わせた6パターンのベンチマークデータを基に、「i9-9900Kで勝つ!君は生き延びることができるか?」と題したプレゼンを行なった。
ベンチマークは4K解像度かつ60Hzで「BFV」を実行、同時に30FPSでの動画キャプチャーを行ない、ゲームにおいては端的に性能=快適度を表す「FPS」を測定するというもの。各マシンの単純比較では特にCore i9-9900KとCore i7-7700Kにおいて、最高FPSは変わらないものの、最低FPSに有意な差が認められる。
続いてのテスト結果はここからさらにレイトレーシング(以下、RT)をONに。ここでは一部Core i7-7700Kのほうが優秀なスコアを叩き出していたりするが、渥美氏いわく「データは計測したそのままの数値だが、正直なぜこのような変化が出たのかは不明」と素直にコメント。
YamatoN選手はRTについて、「鏡の反射や影の動きで敵の位置を認識する新たな方法のひとつになり得る」として情報の重要さと、RTがもたらすかもしれない新たな情報について強調。一方で「RTの影響は極地的なものだが、例えば後ろに振り向いて狙いをつける際、FPSの差は結果に直結する。そういった意味でFPSは常にゲームプレイに影響するもの」として、今現在のゲーム環境では「FPSのほうを重視するプレーヤーが大多数では」とフォローした。
続いて提示されたデータはCPU使用率の棒グラフと最高/最低FPSを重ね合わせたもの。一般的にCPU使用率が100%に達するとCPUはそれ以上のタスクを行なえなくなる。つまりは他のタスクを実行しようとすると、ゲームのFPSが落ち込んだり、カクツキが発生することになる。
4K60FPSでの「BFV」の駆動と30FPSでの動画キャプチャー、さらにOSとしてWindowsが稼動している状態ではCore i9-9900K以外のCPU使用率はほぼ100%。すなわち"ゲームと録画は問題なく行なえるが、それ以上のアプリの起動が実質できない状態"ということだ。
このスライドこそがCore i9-9900Kの"強み"を端的に表すもので、この環境下でもCore i9-9900KのCPU使用率は最大でも80%以下となっており、まだまだマルチタスクを行なう余力を残していることがよくわかる。渥美氏は「確かにCore i7-7700でも快適にゲームはできるし、画質を落とせばCPU使用率は下がるとは思います。しかし、最高の環境でゲームをしながらさらに他のことをするなら、Core i9-9900Kです」とCore i9-9900Kのマルチタスク性能をアピールした。
また、OooDa氏は「グラフィックスの向上というとビデオカードを交換するようなイメージがあるが、CPUも大事だということが良くわかった」とコメント。YamatoN氏もこれに同意して、「配信をしながらゲームをするならCPUが非常に大切」とした。渥美氏も「画質の向上やFPSを挙げるのはビデオカードの仕事だが、ビデオカードにデータを"食わせる"のはCPU。そういう意味ではCore i7-4770KにGeForce RTX 2080などの組み合わせはちょっともったいないかもしれません」と補足した。
最後に、渥美氏は「良いGPUには良いCPUを」、「Core i9-9900Kは余力が違う」として、プレゼンをまとめた。