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宮崎県小林市が「シムシティ ビルドイット」とのコラボで「シムシティ課」を設立

高校生が町作りを体験!市役所職員らとともにワークショップを運営

10月17日 発表

「シムシティ課」のロゴマーク

 宮崎県小林市は、エレクトロニック・アーツとコラボし、Android/iOS用街作りシミュレーション「SimCity BuildIt シムシティ ビルドイット(以下:シムシティ ビルドイット)」を通した高校生とのまちづくりワークショップを進める「シムシティ課」を設立した。

 「シムシティ ビルドイット」は、プレーヤーが市長となり、自分の理想の街を作り上げていくシミュレーションゲーム。小林市で設置される「シムシティ課」は、宮崎県立小林秀峰高校の生徒に「シムシティ ビルドイット」でまちづくりのシミュレーションを体験してもらい、若い世代にまちづくりを親しみやすい形式で考えてもらおうとするバーチャル組織となっている。「シムシティ ビルドイット」が実際の授業で利用されるというのは、全国で初めての取り組みで、高校生とのコラボワークショップも初めての取り組みとなる。

 シムシティ課の活動は、小林秀峰高校の総合学習の時間を活用して行なわれ、「シムシティ ビルドイット」を教材に活用した正規の学習プログラムとして高校生と市役所職員らによって運営されている。

 「シムシティ課」として取り組むワークショップは、9月下旬から始まっており、約3カ月をかけて、生徒それぞれが理想とするまちの創造と、それに伴い発生してくるであろう課題の検証や解決方法の模索という内容を通して、まちづくりに参加することの面白さや意義を学んでいく。

 ワークショップには、市職員や第一線で活躍するクリエイティブプランナーやコピーライター、デザイナーなども登場し、トータルで理想のまちをデザインしていくようなものとなる。

 今後、「シムシティ課」のワークショップでは、高校生が考えた理想の小林市像の発表や、コンテストを展開する予定。まちづくりを親しみのある「ゲーム」で視覚化することで、誰もが参加できるかたちで小林市の未来像を描いていく取り組みとなっている。

【小林市シムシティ課 イメージムービー】
「小林市シムシティ課」の活動は、「シムシティ ビルドイット」を教材に活用した正規の学習プログラムとして小林秀峰高校の生徒と小林市職員らがワークショップを運営する
「小林市シムシティ課」配属の小林秀峰高校生
「小林市シムシティ課」案内サイン
「小林市シムシティ課」ポスター
「小林市シムシティ課」グッズ

【小林市 宮原義久市長からのコメント】

小林市 宮原 義久市長

 今回、シムシティ ビルドイットを運営される世界的ゲームメーカーのエレクトロニック・アーツ社とのコラボによる事業を展開させていただけることに大きな期待と喜びを感じております。エレクトロニック・アーツ社、並びに調整をいただいた皆様には心から感謝申し上げます。

 若者の政治離れや、まちづくりへの興味の希薄化が進んでいると言われる昨今において、今回のように高校生を対象に、しかも長期にわたり世界中で愛されるゲームを通して、政治やまちづくりに興味を持ってもらうような機会を得られたことは、小林市にとっても、未来を担う若者にとっても非常に有意義な機会となることでしょう。

 ゲームを通して、まちづくりを考えるというこれまでにあまり例を見ない地方創生の取り組みにより、若い世代に自分が住むまちをもう一度見直してもらい、まちづくりに興味を持ってもらい、次代の小林市を創造していく人材が育っていくことを期待しています。

小林市の観光名物にちなんだ復刻アイテムを展開

 また、「SimCity BuildIt シムシティ ビルドイット」では、今回のコラボレーションの実現を記念し、宮崎県小林市の観光名物「名水まつり」と「霧島岑神社」、「六月灯まつり」にちなんだ、過去の人気アイテムが10月18日より復刻して展開する。夢の地方創生コラボレーションを記念したゲーム内イベントとなっている。

宮崎県小林市について

 宮崎県小林市は、人口46,062人(平成30年9月1日調べ)、面積562.95平方キロメートルの町。美しい霧島連山の麓にまちは形成され、市内約70カ所の湧水池があるなど、自然と人々の営みが共生する風光明媚な所であり、観光地、歴史的な名所、文化や伝統行事など、多彩な魅力を持っている。

 小林市は、定住人口を増やす移住・定住政策を進める一方、都会にいながら退社後や休日に、地方のPRやプロジェクトに参加するといった人たちを積極的に迎え入れる、もしくはそういった人たちの舞台として選ばれるまちづくりを進め、交流人口やまちづくりへの参画人口の増加を図っている。