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ロジクール、人気ブランド「ASTRO Gaming」が日本進出。アンプとの組み合わせで最高のゲーム体験を実現するヘッドセット「A40」など発表

9月20日 発売予定

参考価格
Astro A40 TR:18,880円(税別)
Astro A10:8,750円(税別)
Astro MixAmp:18,750円(税別)
A40 TR + MixAmp:31,250円(税別)
Mod Kit:7,750円(税別)

「A40」と「MixAmp」で最高のゲーム体験を

 Logitec Internationalの日本法人であるロジクールは、米国での人気ブランド「ASTRO Gaming」の製品であるゲーミングヘッドセット、「ロジクール G Astro A40 TR ゲーミングヘッドセット」(以下、A40)と、「ロジクール G Astro A10 ゲーミングヘッドセット」(以下、A10)に加えて、ヘッドセット用のアンプ「ロジクール G Astro MixAmp Pro TR」(以下、MixAmp)の3製品を日本でも発売する。都内の会場ではこれらの製品に関する発表会も開催された。

 発表会ではまず、Logitec Internationalのタデアス・クーパー氏が登壇し、この3製品についての概要を紹介した。

 まず「ASTRO Gaming」について、「ゲーミングがライフスタイルの中心にあるプロゲーマーやコアゲーマーに最上級のゲーミングライフスタイルを提供するブランドである」とクーパー氏。2006年にデザイン会社であったASTRO STUDIOSから独立したのがスタートだ。ASTRO STUDIOS自体は20年以上の歴史を持つ会社で、Xbox 360やALIENWARE、ロジクールなどのデザインを担当してきた。

 今回発表された「A40」については、「MLG」という大会の中で、プロトタイプを2年間検証をしてきた。ちなみに検証中に「M40」と「MixAmp」を使っているチームが不公平なほど有利なアドバンテージがあるとなり、使用禁止になったのだとか。

Logitec International Director of Community Marketing タデアス・クーパー氏
「A40」(右)と「MixAmp」(左)
「A40」を左から見たところ

 「A40」の大きな特徴は、カスタマイズできること。そのため、「A40」を大会シーンでよりよく使ってもらえるよう、「A40 TR」用合成皮革のノイズキャンセリングイヤークッションやボイスアイソレーションマイク、パッド付きヘッドバンド、クローズドバックスピーカータグのセット「MOD KIT」を開発したという。こうしたカスタマイズ性が、競合との差別化になっているという。「これにより、その人にとってのゲーミング体験がより高いものになる、それを私たちは目指している」(クーパー氏)。

左が2007年のMLG、右が2017年のもの。だいぶ環境が変わっている
「A40」は様々なカスタマイズが可能で、今後はカスタマイズキットについても開発されるとのこと
カバーはマグネット式で外すことができ、マイクの位置も左と右どちらかを選べる
イヤーパッドも脱着式

 「過去10年間にわたって、プレミアムゲーミングブランドとしてASTRO Gamingは活動してきた」と語るクーパー氏だが、スノーボードであればバートン、ランニングシューズであればナイキといったように、ゲーミングといえばASTRO Gamingであると言われることを目指しているとも語る。

 クーパー氏はまた「ロジクールのゲーミングブランドである「ロジクールG」とASTRO Gamingが融合することで、素晴らしいゲーミング体験をもたらすことができる」と語る。「ロジクールGは最先端のテクノロジーを使って、プレーヤーの実力の限界を目指してきたブランド。ASTRO Gamingはプレイを通した自己表現、ゲーミングがあるライフスタイルで寄り添ってきたブランド」(クーパー氏)。今後はこの2ブランドでの展開をしていくことになる。

 なお「MixAmp」だが、これを使うとゲームオーディオとボイスチャットのバランスを変えることができたり、ドルビーの切替が可能。アンプ同士を直接つなぐデイジーチェーンを使って、チーム同士でのやり取りができるような設定もできる。クーパー氏は、「『A40』と『MixAmp』の組み合わせが、eスポーツの競技シーンでの最高のソリューションであると思っている」と自信たっぷりに語った。

「A10」はとにかく丈夫なのが取り柄

 次に同じく発表された「A10」について紹介された。こちらも「A40」の設計思想そのままに、長時間付けていても疲れない仕様になっている。特筆すべきなのが、特に丈夫だと言うこと。強烈に曲げたとしても壊れない上、放り投げても大丈夫だ。2017年に発売されたが、ベストセラーの1つになっているという。

A10を横から見たところ
このように曲げても折れることはない

 クーパー氏は「これを機に、我々が“ASTROファミリー”と呼んでいるゲーミングコミュニティに参加して、一緒に盛り上げていきたいと思う」と語り、プレゼンテーションを終えた。

今後の販売戦力について

 引き続きロジクールのクラスターカテゴリーマネージャーである榊山大蔵氏から、今後の展開についてのプレゼンテーションがあった。

 「日本ではユーザーの数で、家庭用ゲーム機がまだ圧倒的な地位を占めている」と榊山氏。このため、家庭用ゲーム機にはまだ可能性を感じているとのこと。そこで同社が取る戦略は、家庭用ゲーム機において、プロシーンとメインストリーム両方で、最高峰のゲーミングライフエクスペリエンスを届けることを目的とした。「ハイクオリティのサウンドを届けるだけでなく、ストリーミングやYouTube、ボイスチャットコミュニケーションなど、すべてをさらなる高みへ引き上げる」(榊山氏)という。

 榊山氏は具体的には4つの方針を掲げる。まず1つはeスポーツ分野。プロゲーマーへのスポンサードを行ない、機材を提供していくこと。2つめはYouTubeなどで配信をしている人たちに、ASTROのゲーミングライフをアナウンスしてもらうこと。3つめはコミュニティを活用していくこと。4つめはパートナーシップ戦略だ。パートナーについてはまだ日本では何も決まっていないそうだが、今後の展開として想定しているという。

ロジクール クラスターカテゴリーマネージャー 榊山大蔵氏$$

 そしてそういった戦略の第1歩として、今月開催される東京ゲームショウ2018のカプコンブースにあるすべての試遊台で「A40」と「MixAmp」を体験できるように設置するとのこと。「ASTROがやっと日本にローンチしたので、ここから皆様に今までと違うゲーミングエクスペリエンスを届けたい。1人でも多くの人に触ってもらえたらと考えている」と榊山氏は語った。