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衝撃的な軽さとバッテリー駆動時間! Logitech、第3世代の新型センサー「HERO 16K」搭載ゲーミングマウス「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」を正式発表

8月21日発表

8月発売予定(欧米市場)

価格:149.99ドル(欧米市場)

 Logitechは8月21日、ゲーミングマウスの最新モデル「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」を正式発表した。欧米での発売時期は8月を予定し、価格は149.99ドル。日本での価格と発売日はまもなく発表される見込み。

Gamescom Logitechブース
限られたメディア向けにブリーフィングが行なわれた
説明を担当したChris Pate氏
「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」のイメージ。魔法のような軽さ

 Gamescom 2018の初日に発表されたゲーミングマウス「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」は、自社開発の光学式センサーの最新モデルとなる「HERO 16K」を搭載し、最高性能を実現したゲーミングマウス。Gamescomでは限られたメディア向けのブリーフィングが行なわれたのでその模様をお届けしたい。

 「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」はその名の通り、eスポーツアスリートの意見を徹底的に取り入れたモデルで、G2 Esportsをはじめとした同社がスポンサードしている40数チームからヒアリングを行ない、無数のプロトタイプの制作を積み重ねて生み出されている。前身となる「Pro Gaming Mouse」より一回り大きい左右対称型のデザインと、80gという歴代のすべてのゲーミングマウスを上回る圧倒的な軽さを実現。ボディは、厚さわずか1mmの硬化プラスチックを採用し、強度と軽さを確保。マウスホイールは横から見ると、ぽっかり穴が空いており、“ミニ四駆の肉抜き”のような努力を積み重ねて圧倒的な軽さを実現している。

 ちなみにこの80gという数字は、「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」の前身に相当する、史上最軽量のゲーミングマウス「Pro Gaming Mouse」の83gよりもさらに軽い。しかも、「Pro Gaming Mouse」は“有線”モデルで、バッテリー非搭載での数字であり、「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」はリチウムポリマーバッテリーを内蔵している。本モデルがいかに軽いかがわかる。

 「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」を手に持って操作した印象は、“信じられないほど軽い”というものだ。サイズ的には「Pro Gaming Mouse」より一回り大きく、かぶせ持ちタイプだが、小型でつまみ持ちタイプの「Pro Gaming Mouse」よりさらに軽い上、ケーブルによる一切のつっぱりがない、まさに“異次元の軽さ”となっているのだ。

 表面にはG900シリーズで採用されていたようなホイールロックボタンやDPI変更ボタンなど、一切のボタンがなくなり、ホイールのみという極限までシンプルなデザインとなっている。左右側面は着脱可能なボタンが2つずつ用意され、G900シリーズ同様、ユーザーの好みでボタンを付け外しできる。ちなみにDPI変更ボタンは、誤動作を防ぐ目的から背面に移されており、プレイ中のDPI変更は難しくなっている。まあ、「プロは試合中にそんなことはしない」ということなのだろう。

 そして大きなセールスポイントとなる「HERO 16K」センサーは、G603で初採用された「HERO」センサーの最新モデル。今年6月に発売されたばかりのG304に採用されている第2世代「HERO」センサーよりさらに新しい第3世代「HERO 16K」センサーを採用しており、その名の通り、G900シリーズで採用されているPMW3366を上回る16,000DPIを実現し、過去最高性能を誇る。

【Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse】
プロゲーマーの意見を取り入れたゲーミングマウス
プロゲーマーによるテストの模様
内部構造。3層構造を採用している
地味に嬉しいのがUSBレシーバーが内蔵になったこと。ウェイトモジュール(重り)のギミックはなくなっている
過去最高性能を実現したHERO 16Kセンサー
「Overwatch League」初代王者に輝いた「London Spitfire」のメンバーは、今回紹介したモデルを使って勝利したという

 「HERO 16K」センサーが本当に凄いのは、過去最高性能を実現しつつ、突き抜けたバッテリー駆動時間を実現しているところだ。「HERO」センサーは、PMW3366比で「最大10倍の電力効率を持つ」とされてきたが、これまで電池モデル向けに採用されていたため、バッテリー搭載モデルとの直接比較ができなかった。

 「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」のバッテリー駆動時間は、通常時(ライティングオン)で48時間、ライティングオフで60時間を確保。これに対してPMW3366搭載のG903は、通常時(ライティングオン)で24時間、ライティングオフで32時間で、バッテリー駆動時間が約2倍に伸びている。しかも重量を抑えるために、バッテリーの容量は小さくした上でこのスコアだという。つまり、G903にHERO 16Kを搭載すれば、何倍にもバッテリー駆動時間が伸びるわけだ。

 G900シリーズは筆者も愛用しているが、G900シリーズが謳っていた「週末の大会を充電なしで乗り切る」ことは可能でも、5日間のウィークデイを乗り切ることは難しい。もっともG903はそうなってもいいように、充電しながら有線マウスとしても使えるようになっていたわけだが、「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」ならウィークデイの無充電で乗り切ることも十分可能そうだ。

 そしてもちろんワイヤレス充電システムであるPOWERPLAYにも対応している。POWERPLAYと併用することでワイヤレス充電で「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」を使い続けることができる。

 なお、前モデル「Pro Gaming Mouse」は販売終了ではなく、センサーをPMW3366から「HERO 16K」に刷新して今後も併売される。価格は69.99ドルで、8月発売予定。「HERO 16K」のパフォーマンスを手軽に味わいたいというゲーマーはこちらもオススメだ。

 「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」の日本での発売時期と価格はまもなく明らかになる見込みだが、14.99ドルは、現行のハイエンドモデルG903と同等で、同等の設定なら19,980円となる。発売時期は欧米より少し遅れるため、9月以降にずれ込む見込み。「Logitech G PRO Wireless Gaming Mouse」は、G903のサイバー感と多機能ぶりを“ハイエンド”としてきたLogitechが2年振りにその定義を大胆に刷新するモデル、と表現しても良いだろう。ただ、このシンプルかつ高性能さは、ゲーマーは必ずやみつきになる。ぜひ店頭で触ってみて欲しいマウスだ。

【スクリーンショット】
左右対称のデザイン
DPI変更ボタンは誤動作を防ぐために背面に移動
左右両側面にはマグネット着脱式のボタンが4つ用意されている
G900シリーズ以上にしっかり肉抜きされたホイール
左が「Pro Gaming Mouse」、右が「G PRO Wireless Gaming Mouse」
「G PRO Wireless Gaming Mouse」が一回り大きい

【Proシリーズ最新ラインナップ】