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「レッド・デッド・リデンプション2」、ギャングとしての生活、馬との関わり……さらなるディテールが明らかに

10月26日発売予定

価格:未定

 ロックスター・ゲームズはプレイステーション 4/Xbox One用オープンワールドアクション「レッド・デッド・リデンプション2」の最新情報を公開した。今回は主人公・アーサーの背景や、ゲームの細かい情報が明らかになった。

【「レッド・デッド・リデンプション2」公式トレーラー第3弾】

 「レッド・デッド・リデンプション2」は、ロックスター・ゲームズ初の“新世代機専用タイトル”となる。「GTA V」はPS3/Xbox 360タイトルとして開発され、より美しいグラフィックス、「GTA オンライン」での進化と繋がっていったが、本作は最初からPS4/Xbox One向けたタイトルとなっている。マップやミッションのデザインはもちろん、AI、グラフィックス、アニメーションといった全ての要素を同時にアップグレードし、かつてないほど没入感の高いゲームに仕上げたという。

 ロックスター・ゲームスの目的は、これまでのタイトル以上に飽きのこない、生き生きとした体験を提供すること。同時に、主な交通手段が馬だというこの時代を忠実に再現することにも重きを置いている。今作はこれまでのタイトルに比べ、最も広大かつ複雑なフィールドを舞台としている。雪が積もった山道、泥だらけの町、沼地、急速に近代化する南部の街、典型的な南西部の未開拓地など、19世紀アメリカのあらゆる風景がシームレスにつながっていく。

広大な世界。19世紀アメリカのあらゆる風景がシームレスにつながっていく

 本作の舞台は1899年、アメリカ。開拓時代が終わり、法執行官は無法者のギャングを一掃し始めた。降伏や屈服しない者たちは、次々にその命を奪われていった。西部の町、ブラックウォーターで大掛かりな強盗に失敗した後、アーサー・モーガンとダッチギャングは逃亡を余儀なくされる。

 連邦捜査官と国中の賞金稼ぎに追われる中、ギャングが生き延びるためにはアメリカの荒れた土地で強奪、暴力、盗みを働くしかない。抗争に関わるほど、ギャングはバラバラにされる危機に見舞われる。アーサーは自らの理想と、自分を育ててくれたギャングへの忠誠、そのどちらかの選択を迫られることとなる。

 主人公のアーサー・モーガンはダッチギャングの中核を担う古参メンバー。まだ若い頃にダッチにギャングへと迎え入れられたアーサーにとって、ギャングは家族のような存在だ。多くの意味でギャングはアーサーの人生に光を与えてくれる拠り所であり、深い忠誠を誓っている。

主人公アーサーはダッチギャングの中核を担う古参メンバー
ダッチギャングの一員として無法者としての生活を続けていく

 ちなみにダッチギャングは前作である「レッド・デッド・リデンプション」でも大きな存在感を持っていた。前作の主人公ジョンは元ダッチギャングのメンバーであり、かつての仲間を追い詰めていった。時代設定として本作は前作の“前日譚”となる。ジョンなど前作のキャラクターがどのように絡んでくるかも注目したいところだ。発売前に前作を“おさらい”しておくのもいいだろう。

 「レッド・デッド・リデンプション2」では、プレーヤーはアーサーとして悪行の限りを尽くしていた頃のギャングに身を置くことになる。ギャングたちは生活共同体だ。日々の生活、銀行強盗、列車のジャック、狩り、食事、睡眠、酒盛り、パーティー、戦い……何をするにも仲間と一緒に行なっていく。

 ダッチギャングの日々の生活はキャンプを中心に動く。ギャングのメンバーは得意不得意の差はあれ、それぞれがキャンプの維持に手を貸す。ギャングには生きるための資金、食糧、物資が必要となる。アーサーは狩りをしたり食糧や他の物資を持ち帰ったりしてキャンプを支援することができる。それは強制的なものではないが、アーサーはキャンプの環境の維持をサポートすることで報酬を受け取ることができる。

時には狩りを行なうことも

 そして大事な要素である「馬」だ。本作では、馬は移動手段、かつ仲間として独自の役割を担う。さまざまなスピードでスムーズに移動でき、かつてないほどの機敏性と操作性を備えている。馬の品種ごとに個性も違い、馬は地形、水、恐怖、ストレスに対して独自の反応を見せ、アーサーへの反応もそれぞれ異なる。アーサーがそれぞれの馬との様々な経験が増えるほど、ストレスの多い状況を乗り越えやすくなる。

 馬、サドル、サドルバッグは、手で持ち運べるもの以上の量のアイテムを運ぶことができる。ウサギのような小さな動物はサドルにくくり付け、馬の背中では、もっと大きな獲物をくくりつけたり、大きな毛皮を乾かしたりすることもできる。ただし、あまりに長時間放置すると腐ってしまい、ハエや害虫が寄ってくる。

 「レッド・デッド・リデンプション2」で描かれる生態系はこれまでにないほど大きく、登場する動物達も格段に賢くなっている。肉食動物は獲物を巡って互いに戦い、ハイエナは死体の残骸から骨を漁るなど生きた生態系が構築されているのだ。魚、小さなトカゲ、ネズミなどの小さな生き物から、熊のように危険な肉食獣まで、多岐に渡る動物に出会えるだろう。

多彩な野生動物も魅力だ

 大きな要素である“武器”は、ゲームワールドとの一体感を高めながらも、いつでも楽しく簡単に使用できるというコンセプトのもと、プレーヤーがリアルな戦闘を自在に楽しめるデザインとなっている。リアルさにこだわり抜いたディテールによって、ゲームワールド内で遭遇する各武器の使用感、天候、各品種の馬の動きや特徴、さまざまなキャラクターの多様性や知性などがゲーム全体に高いレベルの体験をもたらすだろう。

 「レッド・デッド・リデンプション2」ではワールド全体で新たなインタラクションレイヤーを導入し、プレーヤーが武器に頼ることなく、他のキャラクター、動物、周囲の環境と関わり合う機会を増やしている。例えば、通りすがりの馬車を見かけたら、アーサーは馬車呼びとめる、運転手の気を散らす、近くの町まで乗せてもらう、あるいは馬車を強盗するという行動を起こせる。また、この世界で成り立っている会話は決まった返答が返ってくる対話システムではないため、不自然な会話でゲームの流れが断ち切られたり、キャラクーのイメージが崩れることもないという。

 前作は“最後のガンマン”として無法者を追いながら、時代が変わっていく様を見つめた。今作では自身が無法者として西部を謳歌し、そしてやがて追われていく存在となりそうだ。アーサーはどう生き、そして死ぬのか。物語はもちろん、当時の西部を再現した“世界”そのものに大きな期待がわき上がる。

様々なキャラクターとのやりとり、繰り広げられるドラマに期待したい