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【特別企画】ウエスタンデジタルの「My Passport SSD」でAAAゲームを快適プレイ!
デスクトップPCとノートPCで外付けSSDの威力を検証してみた
2018年3月30日 09:00
ゲーミングPCにおいて、ゲームの起動やローディングが早くなるSSDはもはや必須といってもいい存在だ。昨今ではSSDとHDDのツイン構成にして、OSはSSDに、データはHDDにという使い分けをしている人が多いだろう。実際、市販されている多くのゲーミングPCもそういう構成になっている。
そのときにゲームクライアントはどちらにインストールしているだろうか? 最近のゲームはどれも容量が多く、内蔵SSDにすべてを格納するのはきついため、やむなくHDDにインストールしているという人も多いと思う。筆者もそのひとりだ。
しかし、ゲームのインストール先をどこにするかは、ゲームのパフォーマンスに大きく影響を与える。このため、OS用のSSDに加えて内蔵SSDを増設したいとは思っているものの、「PCケースを開けて作業するのはちょっと……」、「ノートPCだからそもそも全部取り替えになるし……」とためらっている人も多いと思う。
そんな人たちに格好の選択肢として提案したいのが、外付けSSDだ。USB 3.0ポートさえあれば、デスクトップPC、ノートPCを問わず接続できる。外付けSSDにゲームを収納しておけば、システム用SSDの容量を心配することなく、SSDの圧倒的なパフォーマンスを活かして快適にPCゲームを楽しむことが可能となる。かつてはかなり高価だった大容量SSDだが、最近は1TBのものが5万円を切る価格帯で登場してきた。
気になるのは「どれぐらい速くなるのか?」だろう。そこで本企画では、そこで今回はデスクトップPCとノートPCの両方で、内蔵HDD、外付けHDD、そして外付けSSDの3つのストレージを対象に、ゲームの起動時間などを比較して徹底検証してみた。
軽い、速い、安い、3拍子揃った「My Passport」のSSDモデル「My Passport SSD」
今回テストに使用したのは、ウエスタンデジタルの「My Passport SSD」1TBモデルと、「My Passport Ultra HDD」1TBモデル。今回の主役となる「My Passport SSD」は、安価で小型軽量と3拍子揃ったポータブルストレージ「My Passport」のSSDモデルで、カメラ・家電量販店やECサイトでも取り扱っており、外付けSSDとしては比較的手に取りやすい製品だ。
「My Passport」らしいソリッドなデザインを踏襲しながら、USBメモリを一回り大きくしたぐらいのコンパクトサイズを実現。最新のUSB 3.1をサポートし、環境を整えることで最大転送速度が10GbpsのSuperSpeed+(スーパースピードプラス)を使うことができる。もちろん、USB 3.0、2.0との互換性も確保しており、幅広い環境で使うことができる。今回は条件を揃えるために、USB 3.0(最大転送速度5.0Gbps)環境でテストを行なった。
なお、使用したマシンは、日頃、筆者がゲームプレイや原稿執筆に使っている“日常使用モデル”。デスクトップは自作で、ノートPCがMSIのMSI GS63VR 7RF Stealth Proとなる。参考までにスペックは以下の通り。
【デスクトップPCスペック】
CPU:Core i7-7700
CPU:NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti
メモリ:8GB
ストレージ:240GB SSD/2TB HDD
OS:Windows10 Home 64bit
【ノートPCスペック】
CPU:Core i7-7700HQ
CPU:NVIDIA GeForce GTX 1060
メモリ:16GB
ストレージ:240GB SSD/1TB HDD
OS:Windows10 Home 64bit
外付けSSDは内蔵HDDよりも好スコアを記録
まずは、ストレージの性能を見る定番のベンチマークソフト「CrystalDiskMark」で比較してみた。結果からいうと、ノートPCにおいては、外付けSSDがシーケンシャルアクセス、ランダムアクセスの読み込み、書き込み共に内蔵HDDを凌駕する速さを見せていることがわかる。内臓HDDと比べてもデスクトップ、ノートとも外付けSSDの方がいいスコアを叩きだしている。参考までに掲載した内蔵SDDのスピードには及ばないが、それでもSSDというデバイスの強みは十分に生かされている。
【お知らせ】掲載当初、デスクトップPCにおいてCrystalDiskMarkのバージョンが古いものが使われており、ベンチマーク結果の一部に誤りがありましたので、再度検証し直し、正しいベンチマーク結果に修正させて頂きました。(4月4日、編集部)
「アサシン クリード オリジンズ」、「FFXV」でローディングを比較
ここからは実際のゲームプレイで比較してみよう。まずは「アサシン クリード オリジンズ」で、ローディングにかかる時間を測定してみた。なお、「アサシン クリード オリジンズ」のインストールに必要なストレージの空き容量は45GB以上となっている。
「アサシン クリード オリジンズ」では、ゲームの難易度を選択してから「UBISOFT PRESENTS」のロゴが表示されるまでの時間と、1度セーブした場所からロードしてゲームを再開する場合の2パターンで試してみた。
デスクトップPCでは、起動時のローディングは外付けSSDが約14秒、内蔵HDDが約22秒、外付けHDDが約35秒とそれぞれに約7秒程度の差が出た。ゲーム再開時のローディングでは、外付けSSDが約21秒、内蔵HDDが約41秒、外付けHDDが約49秒とSSDの優位性が結果に表れた。
ノートPCでも同様に外付けSSDは約21秒でロゴが表示された。外付けと内蔵のHDDは、約34秒後にほぼ同じタイミングでロゴが表示された。ゲーム再開時のローディングでは、外付けSSDが約21秒でプレイ可能な状態になったのに比べて、内蔵HDDが約46秒、外付けHDDは同じ状態まで約53秒の時間が必要だった。
必要ストレージ量100GB以上の「FFXV」で検証
次に発売したばかりの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」を使って、スタートボタンを押して暗転した後のローディング時間と、インソムニアでの最初のカットシーンが終了した後、タイトルコール前に入るローディングの時間を比較してみた。ちなみに、「FFXV」のインストールには、なんと100GB以上の空きストレージが必要だ。
初回起動時のローディング比較では、ローディングが始まった瞬間から、「これは“真の王”が星を救う物語」というテキストが表示されるまでの時間で比較している。デスクトップPCでは、外付けSSDが約44秒、内蔵HDDが約46秒、外付けHDDが約49秒と、約2秒ずつの差が生まれた。シーン遷移のローディングは、内蔵HDDが最も早く約44秒、外付けSSDが約59秒、外付けHDDが76秒という結果だった。
ノートPCでは起動時のローディングでSSDは約49秒。内蔵HDDと外付けHDDは拮抗したスピードで進行し、最終的には内蔵HDDが約72秒、外付けHDDが約78秒と僅差での結果となった。シーン遷移のローディングは、外付けSSDの優位性が最も際立つ結果となった。外付けSSDでは約66秒でローディングが終了したが、外付けHDDは外付けで約167秒、内蔵HDDではさらに遅い約180秒が必要だった。
オンラインゲームは「PUBG」で起動とローディングを検証
次に比較的重いオンラインゲーム代表として「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(以下、PUBG)」のローディング時間を比較してみた。「PUBG」に必要なストレージ量は30GB以上。今回は、「PUBG」でアイコンをクリックしてからキャラクターカスタマイズ画面が出てくるまでの時間と、キャラ選択終了後にロビーに移動するまでの時間を測ってみた。
起動時のローディングについては、デスクトップPCでは外付けSSDと内蔵HDDが約14秒でほぼ同時。外付けHDDがわずかに遅い約15秒という結果だった。ノートPCでは、こちらも外付けSSDが強さを見せた。ゲームの起動では外付けSSDが17秒、2つのHDDもその直後に表示され、それぞれ約18秒と19秒と大きな差がなかった
外付けSSDはノートPCでは特に有効
長いローディングが好きな人はいないだろう。せっかく遊んでいるゲームを少しでも快適にプレイするためにも、ローディング速度は重要だ。今回のテストでは、ほとんどのテストにおいて外付けSSDが、内蔵HDDよりも高いパフォーマンスを見せた。今回はUSB3.0で接続しての結果なので、今後USB3.1接続が普及していけば、さらに高速アクセスが可能になり、今以上に外付けSSDの優位性が増していくはずだ。現状でも特にノートPCなら迷うことなく外付けSSDをおすすめしたい。快適なプレイ環境を手に入れて、より豊かなゲームライフを送ろう。
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