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ゾンビだらけの場所でバトルロイヤル! 「Dying light: Bad Blood」体験レポート
2018年3月24日 23:06
TECHLANDは、GDC2018のEXPOコーナーにて自社ブースを展開、新作である「Dying light: Bad Blood」を紹介していた。今回ブースでタイトルの概要説明を聞くことができ、ゲームを体験できたのでレポートしたい。「Dying light: Bad Blood」は北米では2018年にPC版が発売予定。販売はワーナーとなる。現在希望者が参加できるプレイテストを開催中だ。
「Dying light: Bad Blood」は、ゾンビをテーマにしたアクションゲームの最新作である。「Dead Island」でFPS視点でのゾンビサバイバルを提示したTECHLANDは、前作にあたる「Dying light」でゾンビ達とのアクションに“フリーランニング”の要素を加えた。
群れをなしてこちらに追いすがるゾンビの間を高速ですり抜け、走り回り、スライディングし、ジャンプで壁を駆け上り、屋根伝いに移動する。広大なマップを駆け回り、様々なクエストをクリアしストーリーを進めていく。「Dying light」は4人でのオンライン協力プレイも可能で、ヒットとなった。
「Dying light」は対戦要素も盛り込まれていた。4人で協力プレイを行なっているマップに「スーパーゾンビ」として参加できるという「ゾンビモード」で、プレーヤー達は変則的な対戦プレイが楽しめた。
そして今回、「Dying light: Bad Blood」はより“えげつない戦い”が楽しめるゲームとして生まれ変わった。プレーヤーは最大6人でマップに参加、たった1人の生き残りを目指し「バトルロイヤル」を繰り広げていく。前作は協力プレイだったが、今作は明確に対戦なのだ。
基本的なゲーム性は「Dying light」そのままである。プレーヤーは驚異の身体能力を持ち、高速で走り回り障害物をよじ登り、高所にジャンプできる。スライディングや、ジャンプを組み合わせての頭上からの武器の振り下ろしなど強力な攻撃もできる。この優れた能力を使いこなして戦っていくのである。
前作はRPGだったが、今作は6人による対戦プレイで、レベル1の状態でマップに放り出される。あたりにはゾンビが徘徊しており、油断はできない。プレーヤーが一番最初にすることは「装備を調える」ことにある。建物の中やロッカーにはアイテムが落ちている。アイテムは武器やグレネード、他に「素材」があり、近接武器に炎や電気の属性をつけパワーアップさせることもできる。短時間で装備を調えることで戦いを有利にできる。
レベルアップの条件は「ブラッドサンプルの収集」だ。ゾンビを倒すことでプレーヤーキャラクターはレベルアップできる。レベルアップすれば様々な特性を得ることができる。しかしザコゾンビではちまちましかレベルアップできない。
フィールドには常人の数倍の大きさのゾンビや、高速で逃げ回るゾンビもいる。彼らを倒せればかなり強くなれそうだが、彼らを倒すための装備を確保できるか、ゾンビと戦っているときに他のプレーヤーに狙われないかは考えなければならない。
そして一定時間がたつとフィールドにヘリコプターが降下してくる。このときがクライマックスだ。ヘリに乗れるのはたった1人だけ。生き残りを賭けた真のサバイバルが始まるのだ。強化した武器や遠距離攻撃ができる武器などを駆使しての最大の戦いが待っている……。
今回は2回対戦を行なうことができた。まずは「サバイバルセンス」を発動させてアイテムを探索、マップには有効な何かを表示するマークが出ている。これは強力な武器ということもあれば強いゾンビの場合もある。強いゾンビは耐久力もすさまじく、正面から殴っても勝てない。今回筆者は逃げ回ってばかりだった。
戦わず逃げ回りながら装備を強化していくものの、やはりゾンビを倒さないとレベルアップできない。高速で逃げ回るゾンビもいてゲームになれればうまくレベルアップできそうだ。プレイしていて楽しいのはやはり本作の移動の感覚である。建物によじ登り、高速でフィールドを走り回りながらアイテムを集めていくのは楽しい。
そしてヘリの着陸場所を巡っての戦いだが、うまいプレーヤーは戦いが上手い。筆者も善戦したのだが倒されてしまった。プレーヤーの中にはどこからか拾ってきたショットガンを持っている人までいて、アイテムのランダム性の高さも感じた。毎回かなり迫力の戦いが展開しそうだし、観戦も楽しそうだ。
プレイしてみて「PUBG」的な楽しさも感じた。ランダムな装備と強力なゾンビを利用した駆け引き、そして最後のバトルロイヤルと、かなりエキサイティングなゲームとなりそうである。今後発売に向けてどうブラッシュアップしていくか楽しみだ。