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【闘会議2018】ジョジョ好きが勝つッ!?孤独な数字を作って対戦「素数大富豪」

落ち着け、”素数”を数えるんだ

2月10日、11日 開催

会場:幕張メッセ

 闘会議2018、その2日目。「アナログゲームエリア」にて、一風変わったトランプのルール「素数大富豪」を発見した。素数、それは1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字……。

 一般的な「大富豪」といえば、3~K~2の順で強さが設定されたカードを順番に出し合って最も早く手札を出し切った者が勝利するとてもシンプルなルールだ。地域や学校により様々なローカルルールが存在する場合もある。

 しかし「素数大富豪」は「素数」しか出してはいけないゲームなのだ。まずカードの出し方からして異なっていて、1枚出すだけなら「1」は「1」、「K」は「13」として扱われる。しかし2枚出した場合、たとえば「2」と「K」なら「213」、「K」と「K」なら「1,313」として、合体して扱われるのだ(しかも1,313は素数ではない、なんてこった!)。ちなみにジョーカーは1~Kの好きな数を設定して出せるオールマイティとなっている。

 そんななかでプレーヤーは、前に出された数より大きな数を、同じ手札の数で出さなければならない。1枚なら計算が楽だ。しかし2枚では最大ケタ数は4ケタ、3枚なら6ケタにまでのぼる。――頭が痛いぞ!賭けがごとく勘で手札を叩きつけることも一種の手だが、もし出した数が素数ではない場合はその札が手札に返され、さらに1枚山札から取ることとなる。「S・H・I・T」と言いたくなる。

 また、通常の大富豪で「8切り」と呼ばれているシステムも存在。「57」を出すことで天才数学者グロタンディーク氏にちなんだ「グロタンカット」という技になり、場を流すことが可能だ。

 さらに小さな素数ほど強くなる「革命」も可能。一気に4枚の札を出す大技となるが、「1729」を出せば「ラマヌジャン革命」としてゲームをひっくり返せる。

 思考回路が燃え尽きるほどヒートするこの「素数大富豪」だが、実際にやってみるとこれが面白い。単純に1の位が「5」となる数字はNGだし、大体の数は2、3、5、7で割ることができてしまう。2ケタや3ケタの暗算ができさえすれば、一見巨大な数字でも頑張って素数か否かを判定できる……はずだ。頭の体操だったり、暗算速度を鍛える脳トレのように楽しめる「素数大富豪」、Android用に専用アプリが配信されているほか、「素数 計算機」などで検索すると一瞬で素数を判定してくれるツールがもりもりと見つかる。ぜひ読者の方々も試してみて頂きたい。