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【闘会議2018】優勝賞金200万をかけての「ストV AE」闘会議GP大会を開催
華麗なるプロの技の応酬に場内からため息も
2018年2月10日 23:06
日本eスポーツ連合(JeSU)によるプロライセンスが発行された大型大会となる「ストリートファイターV アーケードエディション」のトーナメント、「ストリートファイターV アーケードエディション 闘会議GP大会」が「闘会議2018」のレッドステージで開催された。
このイベントは、招待されたプロ選手20名による、2日間にわたって開催された予選トーナメントを勝ち上がった4人が、優勝賞金200万円を競って争うもの。登場したのはDAY1を1位通過した板橋ザンギエフ選手、DAY2を1位通過したガチくん選手、DAY1を2位通過したかずのこ選手、DAY2を2位通過したふ~ど選手の4人だ。なお賞金だが、2位には100万円、3位には50万円、4位には20万円が贈られる。
試合だが、ダブルエリミネーショントーナメント形式で行なわれた。これは勝ちあがりの選手はライフが2、負けあがりの選手はライフを1とするもの。1セットは2ラウンド取った人のもので、先に3セット取った選手が勝ちとなり、相手のライフを1削ることになるのだが、勝ちあがりの選手は、負けあがりの選手に比べてライフが1多いことになり、有利となる。
板橋ザンギエフ選手を含めて、どのプロも「ストリートファイターV」の大会では上位に入ってくる猛者たち。どの試合も相手の攻撃に生じる微妙な隙を突いての戦いとなり、一瞬の攻防が繰り返された。
試合はまず、DAY 1とDAY 2の1位通過である板橋ザンギエフ選手とガチくん選手により行なわれた。板橋ザンギエフ選手はアビゲイル、ガチくん選手はラシードでの戦い。さすが予選の1位通過をしている選手だけあって、本当にギリギリの攻防が繰り返される。最初は板橋ザンギエフ選手の流れかと思われたが、ラシードが健闘。双方譲らず2セットずつ取ったあと、最終的にはパーフェクトK.O.でガチくん選手が勝利した
続いてはかずのこ選手とふ~ど選手との戦いに。かずのこ選手はキャミィ、ふ~ど選手はレインボー・ミカを使用。こちらも間合いを計りながら、お互いの様子を見つつ戦いは進む。最初はふ~ど選手有利で戦いが進み、2セットを連取。しかしそのあとかずのこ選手が盛り返して1セットを奪取。しかし全体の流れはふ~ど選手にあり、3-1でふ~ど選手の勝利となった。
次はふ~ど選手と、先ほど惜しくも負けてしまった板橋ザンギエフ選手の戦いだ。1発当たるとダメージが大きいアビゲイルの攻撃をガードしつつ戦うふ~ど選手。相打ちとなる場面もあったが、やはりアビゲイルが与えるダメージの方が大きい。2セットを連取する板橋ザンギエフ選手。その流れのままに板橋ザンギエフ選手が勝利した。
そして最終戦へ。再びガチくん選手と板橋ザンギエフ選手との戦いになる。しかし今回は板橋ザンギエフ選手が負けあがりのため、ライフが1つ少なく、その分を余計に取らなければ勝利はできない。ラシードとアビゲイルのマッチがスタートする。
初戦と同様に一瞬をかけての戦いが続く。火力の大きいアビゲイルを使った攻撃で、まずは板橋ザンギエフ選手が1セットを取る。そして次のセットは跳びの攻防を読み勝ったガチくん選手が取る。次のセットは投げの裏をかいた板橋ザンギエフ選手が勝利。リセットへのリーチをかける。しかしだんだんとガチくん選手のリズムが上がってくる。ラウンドを取られる板橋ザンギエフ選手。しかしVトリガーをうまく使いつつ次のラウンドはガチくん選手が勝つ。2セットずつの戦いはフルラウンドフルセットに。間合いを計りつつの戦いとなるが、流れを引き寄せた板橋ザンギエフ選手が勝利。見事にリセットとなった。
お互いのライフは1ずつで、次が最終戦に。このすごい対決の行方に息を呑む場内。最終戦もアビゲイルの火力に対して、細かく技を繰り出すラシード。しかしアビゲイルの強力なコンボが続き、まずは1セット板橋ザンギエフ選手が取る。焦りが見えているのか、ガチくん選手のミスが目立つようになる。次のセットも板橋ザンギエフ選手が取った。追い詰められるガチくん選手。2ラウンド板橋ザンギエフ選手が取ってリーチをかけた。その流れのまま、板橋ザンギエフ選手が優勝した。
戦いの感想を聞かれて板橋ザンギエフ選手は「まだまだ荒削りで、スッキリできないところもいっぱいありました。まだ修行が足りないので、今シーズン言い戦いができるよう頑張っていきます」とコメントした。試合についてはニコニコ生放送でも放送され、タイムシフト視聴も可能なので、ぜひともこのすごい戦いを目に収めてほしい。
最後に「ストリートファイターV アーケードエディション」のエグゼクティブプロデューサーである小野義徳氏と、プロモーションプロデューサーの綾野智章氏からあいさつ。小野氏は、パブリッシャーとしてプロライセンスは、「我々を踏み台にしてもっと羽ばたいていただきたいという理念がある」と語る。そして「東京ゲームショウ2018」で「CAPCOM Pro Tour ジャパンプレミアム」の開催が告げられると場内から大拍手に。このトーナメントはオープントーナメントとして、アマチュアも含めて開催されるとのこと。「CAPCOM Pro Tour」は年間を通してポイント制で戦われるものだが、その「プレミアが付いた戦い」(綾野氏)。アマチュアであっても上位に入賞した場合は、プロライセンスが発行されることになるそうだ。
また2月17日よりプラザカプコン吉祥寺店で「CAPCOM eSPORTS CLUB」がスタートする。PS4の「ストリートファイターV」を8台用意し、無料で誰でもプレイできる。オープニングイベントには、プロゲーマーのときど選手とマゴ選手が来店するとのことだ。