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ウォーゲーミングジャパン、大阪にてプレーヤーギャザリングイベントを開催

オフイベントならではの珍ルールでレッツバトル! プレゼント抽選会は衝撃の展開に!!

12月4日開催

会場:味覚糖UHA

 ウォーゲーミングジャパンは12月4日、大阪味覚糖UHAにおいてプレーヤーギャザリングイベント「Wargaming Gathering: December 2016」を開催し、オフラインでの「World of Tanks」の28人対戦や「WoWS」の22人対戦など、史上最大規模の対戦イベントを実施した。

 先日は同じ会場で「WoT」のトレーニングキャンプを実施した同社(関連記事)だが、本日はそのために調達した40台のゲーミングPCをフル活用して、これまでのプレーヤーギャザリングイベントでも類を見ない規模での対戦が実現した。

【Wargaming Gathering: December 2016】

参加者の若さに驚いた「World of Tanks Blitz」

「WoT Blitz」プロデューサーのAlex氏が挨拶
国別対抗戦
「Loooong!」のかけ声が響いたTOG II*
B-Gamingのv_samo_v選手も飛び入り参加

 まず始めに行なわれたのは、「World of Tanks BLITZ」による7対7の対戦。本サーバーでも実施されていたドラキュラ対ヘルシングのイベントを再現した戦いを皮切りに、Tier VI限定、Tier VII限定といった具合で常に特殊ルールで対戦が行なわれた。

 Tier VI限定戦で、アメリカ対プレミアム車両軍団(課金戦車)となると、すかさず場内からTOGコールが巻き起こった。それならばとばかりに全員がTOG II*を投入し、大盛り上がりとなった。実はTier VI限定戦では、TOG II*は最強に近い戦車で、複数が足並みを揃えて侵攻してくると手が付けられない強さになる。イベントでも、巨大なボディにふさわしいHPと意外な攻撃力で次々にアメリカ車輌を撃破。「TOGなかなか強いやんけ」、「そこ降りたらもう上がれへんちゃうか」と次々に関西弁でヤジが飛ぶ中、プレミアム車両軍団の圧勝となった。

 続くTier VII限定戦では、昨日にトレーニングキャンプで講師の1人として登壇したv_samo_v選手とOotori選手が飛び入り参加した。v_samo_v選手は初プレイ、Ootori選手もまだ不慣れということで、戦力的にはそれほど貢献できなかった様子だったが、隠蔽率が高く速射に優れるE25を効果的に使っていたOotori氏率いるドイツチームが勝利した。

 試合後にコメントを求められたv_samo_v選手は「『Blitz』面白いっすね。これがどこでも遊べるのはすごい。正直バカにしていました」と告白すると、Ootori選手は「思ったよりぬるぬる動いてくれて、指でエイムするのは思った以上にやりやすかった」とコメント。2人とも「WoT Blitz」のポテンシャルの高さに驚いた様子だった。

 「WoT Blitz」のイベントに参加して感じたのは、若い子が多いということだ。「WoT」は近代戦車をモチーフに幅広い層に支持されているオンラインゲームだが、ある程度のスペックのPCが必要となるため、年齢層は全般的に高めだ。しかし「WoT Blitz」は、「WoT」シリーズ初のモバイルゲームということで、これまでPCに縁がなく「WoT」の存在を知らなかったような小中高校生レベルのもっとも若い層にリーチできている。来場者の中にはまだ小学生前と思しき男の子もいて、「WoT Blitz」の存在が、新しいユーザー層を開拓し、同時に新しい世代の「WoT」プレーヤーが育ちつつあることを実感した。

【World of Tanks Blitz】
タブレットを使って操作を行なった
両親と一緒に参加している若いプレーヤーも多かった
対戦用に用意されたルーター
イベント終了後は、交流エリアでプロデューサーと対戦できるイベントが開催されていた

初のオフライン22人対戦が実現 「World of Warships」

加持太郎氏(右)と、プロダクトスペシャリストの畑井翔氏が解説を担当
サイン入りの「はいふり」コラボTシャツという激レア装備で戦いに挑む参加者も

 プレーヤーギャザリング2番手のタイトルは「World of Warships」。オフラインイベント初の11対11対戦ということで来場者の関心も高かったが、ウォーゲーミングジャパンのイベントだけにまともに戦うわけもなく、「WoWS」伝統の“祭り”が複数のルールで繰り広げられた。

 最初に行なわれたのは「デルズキー祭り」。全員がTier III ソ連駆逐艦デルズキーを使い、主砲禁止、魚雷だけで戦うスペシャルルール。デルズキーは、魚雷の軌跡が見ている段階で次の魚雷が発射可能になるぐらい魚雷発射間隔が短い水雷駆逐艦。魚雷と言えば、北上だが、北上はまだ実装されていないため、デルズキーが使われた。

 「WoWS」は、まだ大会モードが実装されていないため、撃破後のスペクテーターモードで代用する形が取られたが、両陣営に1隻ずついる空母が自らの艦載機で自沈するという処理がうまく行かず、デルズキーの支援により、撃沈させられる頃にはすでに戦端は開かれてしまっており、ちょっとみっともない感じだった。その後は、空母の自沈は時間が掛かるばかりで意味がないということで、ブラックスワンを味方の魚雷で片付ける形に切り替えられた。

 さて、「デルズキー祭り」そのものは最高におもしろかった。戦場には100本以上の魚雷の軌跡が描かれ、神がかり的な操船技術で次々に回避を決めたり、上級テクニックである魚雷を“縦”に回避し、カウンターで魚雷をぶち当てたりなど、各所で熱いドラマが展開された。

 勝敗そのものは、魚雷だけだとキャップ切りが極めて難しいという、これまた調査不足が露呈し、いずれも先にキャップに入った方が勝利した。畑井氏によれば、βテストに搭乗した北上は、いずれ復活が計画されており、復活したら“北上祭り”を実施することを確約していた。

 続いての祭りは、「日米激突!第一次大阪沖海戦」。Tierを限定して日米決戦を行なうというもので、Tier VIは艦船使用数に制限があり、Tier VIIIは制限無しということで、Tier VIは特筆することのない普通の戦いが繰り広げられたが、Tier VIIIは艦船の選択自由ということで、どういう選択になるかに注目が集まった。ふたを開けてみると、米側が空母レキシントン3隻に対して、日本側は空母1隻でその代わり、相手が空母を選ぶのを見越して対空駆逐艦 秋月を4隻という布陣。艦載機という矛が勝つか、対空駆逐艦という新鋭の盾が勝つか、注目の一戦となった。

 ただ、残念ながら、「WoWS」には大会観戦モードが実装されておらず、「WoT」のように左右に参加艦艇がリスト表示されていないため、わかるのはポイント的に、残艦数的にざっくりどちらが推しているかだけで、任意の艦艇、今回で言えばレキシントンや秋月の残りHPや被ダメージ、生存情報がわかりにくい。戦いは両陣営共に決定打に掛け、キャップしていた数が多かったアメリカ陣営が勝利した。「WoWS」はゲーム性的には正式サービス開始からかなり煮詰まってきてるだけに、後は大会観戦モードの実装だけだと思う。

【World of Warships】

28台でジャンプ大会や最強パンター決定戦をやってしまった「World of Tanks」

一番の盛り上がりを見せた「WoT」

 3タイトル目はPC版「World of Tanks」。やはり3タイトルの中でもっとも多くのユーザー数を抱えているタイトルだけあって、本日最大の盛り上がりを見せた。

 対戦ルールその1はジャンプ大会。ウェストフィールド東側に掛かっている橋を、西側の丘から全速力で下り、その勢いで崩落した部分を飛び越えようというもの。バトルがスタートすると発砲禁止のルールで28台の車両が丘に上がり、次々にトライしていった。

 無事飛び越えられたのは大本命の米軽戦車ヘルキャットと、独駆逐戦車カノーネンヤークトパンツァー、そして英自走砲FV304と、バラエティ豊かな結果となった。25輌は谷底に落ち爆発炎上大破し、死屍累々の様相だった。

【ジャンプ大会】
一発ネタの割には盛り上がったジャンプ大会。丘に登っている時点で発砲禁止にも関わらず接触で削れているのがおもしろい。結果は28台中3台がジャンプに成功。残り25輌は谷底に折り重なっていた

 対戦ルールその2は「スーパーパンター大戦」。ちょっとヤバい感じに某タイトルに似すぎたタイトルデザインに場内から失笑が起こっていたが、内容は4種類あるパンターシリーズの中から対戦結果で最強を決めようというもの。エントリーは中戦車パンター、駆逐戦車ヤークトパンター、自走砲G.W.パンター、M10に艤装したパンター/ M10の4種類。

 くじ引きで選ばれたチームは、メンバー全員が同じ車輌を使うというルールでG.W.パンターを引くことに期待が集まったが、結果は無難にパンター対ヤークトパンターの1戦となった。ヤークトパンターの一斉行進を見て、実況担当の宮永忠将氏が「まさにヒトラーの夢ですよね」と語る注目の一戦となったが、軽戦車や自走砲不在でお互いに芋り合う地味な展開となり、HPが多い分だけパンターが力押しで勝ったという印象だった。

【スーパーパンター大戦】

 対戦ルールその3は、ルインベルグを舞台にしたTier X限定の国家戦。この戦いには一般来場者に混じって観戦していたCaren TigerやB-Gamingのメンバーも手を挙げて参加し、イギリス対中国の一戦となった。イギリス側が、FV215bやFV215b 183、Centurion AXなどバランスの良い編成で望んだのに対し、中国側は113のみという編成。一見、イギリス側有利に見えたが、プロ選手を3名擁していた中国チームがワンサイドゲームで勝利。やはりプロ選手はうまい。

 最終戦は新マップパリを戦場に、ドイツ対フランスの一戦となった。フランス側は予想通りBat.-Chatillon 25 tがズラリと並び、対するドイツは、E100、マウス、ヤークトパンツァー E100を主力とした怪獣軍団となった。おそらくプロチーム同士の戦いならフランスが勝利しそうな構成だが、Bat.-Chatillon 25 tの攻撃をE100で受けて、後方のJagdPz E 100がBat.-Chatillon 25 tを撃ち抜くという野良試合らしい展開でドイツの圧勝となった。宮永氏は、「千年帝国の完成ですね」と嬉しそうに語り、ドイツ勝利で締めくくった。

【帰ってきた国家戦】

タイトル毎に行なわれたジャンケン大会。Type 59などレア戦車が贈られた
レアアイテムのひとつ「継続高校のクリアファイル」
参加者との記念撮影

 イベント終了後に、プレーヤーギャザリングイベント恒例のプレゼント抽選会となったが、参加者が悲鳴を上げるような嬉しい出来事が起こった。最後に登壇した協賛メーカーのサードウェーブが、ブースに出展していたPC 3台を、「片付けるのが面倒くさい」と言い出したのだ。つまり、綺麗に片付けて持って帰ってくれれば我が物としていいというわけだ。

 サードウェーブデジノス冨岡氏は、“賞品”となったGALLERIAゲーミングPCについて紹介を行なったが、その内容も凄かった。スリム筐体のGALLERIA GSについて、「何が凄いって、ここを見て下さい。弾きますよね。戦車のことをよく考えた設計になっています」と「WoT」ユーザーしかわからない傾斜装甲ネタから入り、CPUはエンジン、GPUは主砲、メモリは居住性、ストレージは履帯性能になぞらえ、「これだけストレージがあれば履帯吸収も狙えます」と「WoT」ネタで攻め続け、拍手喝采を受けた。ちなみに冨岡氏率いるGALLERIAチームは、ウォーゲーミングジャパン主催のPCメーカー対抗戦で2年連続で優勝しており、冨岡氏自身も熟達した「WoT」プレーヤーのひとりだ。冨岡氏は最後に、「皆さんの支援/支持があってこういった形で還元できる。ぜひGALLERIAの存在を多くの皆さんに知って貰うべく拡散に協力して下さい」と呼びかけていた。

 PCの抽選会は、惜しくも外れた参加者の悲鳴やどよめき、当たった人とそのコミュニティの歓声で大賑わいで、ちょっとしたサプライズとなった。その前には、ウォーゲーミングジャパンが、ポスターやバッグ、Tシャツ、マウスパッドなど様々なレアアイテムを数百名にプレゼントするなど大盤振る舞いだったが、PC 3台のインパクトには叶わず、加持氏も「負けましたね」と苦笑いだった。イベントならではの対戦と、ゲーミングPCまで貰えるプレゼント抽選会が魅力的なプレーヤーギャザリングイベント。東京大阪以外の地方での開催も検討しているということなので、お近くで開催の際は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。

【GALLERIA劇場】
持って帰るのが面倒と言いだしざわつく会場
「WoT」プレーヤーとしても知られるサードウェーブの冨岡氏。GALLERIA Gamemaster GSのセールスポイントは、正面の傾斜装甲だそうです
ハイエンドモデルGALLERIA Gamemaster GIは、大容量のストレージを備えており、履帯吸収にも優れるという
「WoT」とGALLERIAのタッグはどこまで続くのか、今後も注目していきたい