【特別企画】
「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」、「ロケットリーグ」部門をN高等学校「N小町」が制覇!
飛龍高等学校「HEST:Majide」がチーム力の高さを見せるもプロの壁の高さを痛感
2024年2月13日 22:29
- 【「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」決勝大会2日目】
- 2月12日 開催
- 会場:ラフォーレミュージアム原宿
- 会場オープン:9時30分
北米教育eスポーツ連盟 日本本部(NASEF JAPAN)は2月12日、高校生を対象としたeスポーツ大会「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」の決勝大会2日目をラフォーレミュージアム原宿にて開催した。
決勝大会2日目はPC用タクティカルシューター「VALORANT」とプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC用スポーツゲーム「ロケットリーグ」部門のオフラインによる決勝戦が行なわれ、それぞれの種目の優勝校が決定した。本稿では「ロケットリーグ」部門の決勝戦及び、大会終了後の選手たちの声などを現地からレポートする。
なお、決勝大会の様子などについてはYouTube・Twitch・Xにて配信されており、オンラインで視聴が行なえるほか、決勝大会に至るまでの予選の結果についても公開されている。
「ロケリ」はサッカー感覚で楽しめる分かりやすいカーバトル!
先ずは「ロケットリーグ」について簡単に説明しておこう。本作はジャンプやロケットなどが使用でき、破壊される事のない特殊な車を使用して、フィールド内で競い合う架空のスポーツゲームだ。主なルールはサッカーに似ており、ボールをゴールに入れれば得点になる事と、ゲームはセンターサークルから開始されるくらいの知識があれば、それだけで十分に観戦が可能だ。
チームの人数は最大3人で、両チーム合わせて6人が1つのフィールド内でプレイするのだが、フィールドはそこまで広くはない。時間制限は1ゲーム5分で、同点の場合はサドンデス(オーバータイム)となり、どちらか先に点を取ったチームが勝利となる。後はルールに応じて先に規定のゲーム数を勝ち取った方が勝利だ。
何よりサッカーとの最大の違いはフィールドの外がないという点だ。本作のプレイフィールドは全面が走行可能なドーム型で、ゴール以外の部分にも壁があるほか、両サイドのラインも存在せず、外に飛んだボールは壁に当たって跳ね返ってくる。そのため、1度サイドに逃がして試合を再開するような方法が使えず、また、シュートがゴール外に飛んだ場合であっても、ゴールの上部やサイドの壁に跳ね返ってくるため、そうしたボールを攻撃側はバスケットボールのリバウンドのように詰めるプレイが要求されるし、防御側はどのようにしてボールをキープして、攻めに転じるかのテクニックも必要になる。総じてサッカーの攻めの要素がより強くなったような印象を受けるシステムとなっている。
2015年にリリースされ、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PCでプレイが可能。また、2020年より無料配信となったことで、より手軽にプレイできるようになった。なお、決勝大会ではPCを使用して行なわれた。
圧勝で勝ち上がった2チームの頂上決戦に見えたが……
決勝戦の前に、まずは準決勝2試合を振り返っていこう。準決勝1試合目は、第一薬科大学付属高等学校「POG」vs N高等学校「N小町」の1戦。本大会のルールは3ゲームを先に取った方が勝利となるが、ここは「N小町」が3-0のストレートで勝利となった。試合内容も圧倒的で「N小町」側の失点はほとんどなかった。「N小町」が試合全体を常に掌握しており、ボールの繋ぎやシュートの的確さなど「ロケットリーグ」の魅力が詰まった1戦となっていた。
続く2試合目は飛龍高等学校「HEST:Majide」 vs 阿南工業高等専門学校「Kamase Dogs」の1戦。1ゲーム目からオーバータイムに突入する激戦を展開し、この1ゲーム目は「Kamase Dogs」が勝利。続く2ゲームもかなりの接戦だったが、終盤から「HEST:Majide」の動きがメキメキとよくなり、逆転で2ゲーム目を物にする。その後は試合の流れを完全に「HEST:Majide」が掌握し、3-1で勝利となった。
両試合を別々に見ていると、正直なところどちらが強いのかの判断が難しい。「N小町」の選手たちの動きは個々の個人技には目を見張るものがあったのに対して、「HEST:Majide」側もチームの連携がうまく決まると手が付けられなくなりそうな勢いがあった。この2チームが激突するとどうなるのか、かなりの接戦になるのではと期待した。
そして決勝戦当日の会場では、最初に行なわれていた「VALORANT」部門の試合が予定より早く終わったとのことで、1時間以上繰り上げで試合を開始する運びとなった。「ロケットリーグ」部門では試合前後の担当は総合MCのOooDa氏とアナリストのValtaN氏、応援リーダーのVTuber胡桃のあさんが進行を務め、試合中の実況はkokken氏、解説はWave氏が務めるという編成で行なわれた。
選手入場前には前述の決勝大会1日目のダイジェスト映像を見ながら、ValtaN氏がそれぞれのチームの強みを紹介。「N小町」のチームメンバーはRarara選手、Lunatic選手、furlashh選手の3名。なお、Linatic選手とfurlashh選手は両名とも「ロケットリーグ」のプロ活動を行なっているプロ選手で、その動きの凄さも納得だ。
選手入場を終え、試合開始前のコメントではリーダーのRarara選手から「準決勝ではチームみんなの力を出し切れたので、今日もカッコいいプレイをたくさんお見せできるよう頑張りたい」とした。
対する「HEST:Majide」のチームメンバーはitochanTT_175cm選手、Ruby_185cm選手、haru122012_155cm選手、控えのskyblue_No.6選手の4名。ボイスチャットによるチームメンバー同士の声掛けがとても心地よく、ダイジェスト映像でもメンバー同士の声が賑やかに響いており、実際に会場内でもその盛り上がりが伝わるほどだった。
試合前のコメントではitochanTT_175cm選手から「昨日以上の声出しなどチームワークで会場を盛り上げ、優勝目指して頑張りたい」とした。
実は両チームは過去の高校生eスポーツ大会で激突した過去がある。そのときには「N小町」が大差で勝利していたのだが、今回は果たしてどうなるか。
選手の準備が終わるといよいよ試合開始だ。第1ゲームは、両チームとも慎重な立ち上がりとなり、1分ほどスコアに変化はなく0-0のまま展開された。この沈黙を切り開いたのが「N小町」のリーダーRarara選手で、1分17秒経過のタイミングで見事にゴールを決めて均衡を打ち破る。1度流れが変わると堰を切ったかのように、怒涛の「N小町」陣営の攻めが襲い掛かり、最終的には8-0の大差で第1ゲームは「N小町」が勝利する。続く第2ゲームも「N小町」の勢いが止まらず、6-0で連勝し、優勝に王手を掛けた。
流れが変わったのは第3ゲームだ。ここまで第1ゲームの途中からガンガンと攻めを継続できていた「N小町」の攻めが続かなくなり、「HEST:Majide」の攻めの時間が増えてきたのだ。そして「N小町」側のゴールが狙われる場面も増えてきた。試合経過後1分で「N小町」が先制するも、その1分後にはついに本日の試合では初となる「HEST:Majide」側のエースitochanTT_175cm選手のシュートが見事に決まり、同点に持ち込む事に成功!
その後、ゲームの流れは「N小町」側に傾くも追加点のチャンスをことごとく「HEST:Majide」側が防ぐという好セーブが連続し、流れが「HEST:Majide」に向かう、かに思えたが、そこは冷静なプレイを続けてきたLunatic選手が残り時間2分を切った1分49秒のタイミングでゴールを決めて再度逆転に成功した。
ここからの残り時間は両チームとも五分の勝負を展開し、試合終了間際には「HEST:Majide」側に惜しいシュートチャンスなども見られたが、両チームともキッチリ守って追加点を与えない。そして試合終了時間を過ぎ、ボールが地面に付いた瞬間、試合終了となる状況の中で、Lunatic選手がボールを地面につけずに運ぶ華麗なエアドリブルを見せて、最後に追加点をゲット! 終わってみれば3-1で第3ゲームも「N小町」が勝利し、優勝を決めた。
準決勝進出4チームを表彰、ベストフェアプレイ賞は「HEST:Majide」のharu122012_155cm選手!
試合終了後は優勝した「N小町」のメンバーのみが壇上に残り、優勝トロフィーの授与が行なわれた。そして優勝直後のコメントとしてリーダーのRarara選手は「強いメンバーに囲まれてやってきて、自分がついていけているか、出場までは不安だったが、3人が協力するチーム力も発揮して勝つことができたのでいい経験ができた」と語った。Lunatic選手は「ひとまず安心ということで、来年もあるので引き続き頑張りたい。あと……のあちゃんに見て貰えてよかったです!」とし、本大会の応援リーダー、VTuberの胡桃のあさんの名前を挙げていた。furlashh選手は「自分は今年で卒業だが、この2年間の経験は非常に面白かった」とした。
表彰式では準決勝まで進出した4チームのメンバーが全員登壇し、NASEF JAPAN理事長の松原昭博氏よりメダルが授与された。先ずは準決勝第1試合で「N小町」に敗れた第一薬科大学付属高等学校「POG」から。メダル授与後にはチームメンバーからコメントがあり、34sanshi選手からは「この3人で大会に出るのが初めてだったので、この経験を糧にして、これからも頑張っていきたい」とコメント、322Lucky選手からは「初めての大会だったんですけど、尊敬しているN小町の方々と戦えたのが嬉しかった」とした。また、metal967選手からは「初めての参加で大会の雰囲気などが分かり、さらにN高と戦えて嬉しかった」とした。
同じく準決勝第2試合で「HEST:Majide」に敗れた阿南工業高等専門学校「Kamase Dogs」のメンバーたちもメダル授与後にコメントを求められ、ゴーレム選手は「全力を出したんですけど、準決勝敗退でくやしい気持ちはあるが、残りのメンバーが1年と2年なので、来年は決勝を目指せるように頑張ってほしい」とコメント、てつのおの選手は「悔しい結果にはなったのですが、来年ここに戻ってこられるように頑張っていきたい」とし、Toppy422選手は「全然練習通りにできなくて、正直ちょっと悔しい想いをしたんですけど、ここから3年連続ここに来られるように頑張りたい」とした。
決勝で惜しくも敗れた飛龍高等学校「HEST:Majide」のメンバーたちからもコメント。itochanTT_175cm選手は「やっぱりN高は強すぎたが、チーム連携を最後のゲームでみなさんに見せる事ができてよかった」と試合を振り返った。MCのOooDa氏から1点を取り返した時の気持ちを聞かれると続けて「今日決められたらやったろう!と思っていたのでそれを実現できてうれしい」と素直な気持ちを語った。
Ruby_185cm選手は「やる前から分かってたんですけど、N高はやはり3人とも強くて、悔しい場面もあったが、3ゲーム通して見ると悔いも残らずやっていけた」とコメント。haru122012_155cm選手は「1点取れた時は本当に嬉しかったです!チームのみんなが自分の声に合わせてついてきてくれたのが嬉しかったです」と素直な気持ちを語った。また、控えのskyblue_No.6選手は「後ろから見ていて、3人の3年間の集大成が見られたし、楽しんでいる姿も見られたのがとてもよかった」とした。
最後はitochanTT_175cm選手から改めてチームの家族や応援に来てくれた人たちに向けて「3年間、苦しい事や、楽しい事がたくさんあったけど、この舞台に立つことができてうれしいです。応援ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
そして本日優勝を飾ったN高等学校「N小町」へのメダル授与の後は、OooDa氏からfurlashh選手に向けて、今日はこの後、打ち上げか何かで美味しいもの食べにいくのか、とフランクな質問を投げかける。これに「3人だけでなく、友達なども一緒に食べる予定だが、現段階では決まっていない」と苦笑いで返した。
Lunatic選手に向けてはこれからの目標を問いかけると「来年も優勝して、3年連続優勝を目指したい」としており、別の大会なども含めて今後も色々な試合に出る意欲を見せた。リーダーのRarara選手にはチームの家族や応援に来てくれた人たちに向けてのメッセージを求めた。これには「このような大きな舞台でのプレイは緊張しましたが、優勝と言う自分の一生に残るような輝かしい結果を残せてよかったと心からほっとしています。このような舞台をご用意して下さった関係者のみなさん、本当にありがとうございました」とした。
ここで最後にベストフェアプレイ(BEST FAIR PLAY)賞という特別賞が発表され、これには飛龍高等学校「HEST:Majide」のharu122012_155cm選手が選出された。理由としては松原氏より「味方の事を鼓舞し続け、ポジティブな姿勢を崩さなかった」ことを挙げた。本大会の配信では試合中の両チームのボイスチャットの一部を公開していたが、haru122012_155cm選手のチームへの声掛けがチーム全体の動きを変えるなど、かなり有効に機能しており、納得の選出と言える。
ベストフェアプレイ賞を受賞したharu122012_155cm選手はコメントを求められ「ベストフェアプレイ賞になりましたharuです。ありがとうございます。本当になると思ってなかったのですごくうれしいです。3年間チームメイトと一緒にやっていけてよかったです。ありがとうございました」と涙ぐみながら返した。
その後は実況のkokken氏や解説のWave氏、アナリストのValtaN氏らの軽妙なコメントなどを経て、最後にkokken氏から追加で「トロフィーを掲げる際に台座の裏を見せてしまったのはロケットリーグコミュニティの伝統だ」とし、最初の高校生大会の時にうっかり裏を見せてしまったというエピソードを披露。その後は毎回見せるのが“伝統”なのだとし、今後も続けてほしいとした。
その後は応援リーダーを担当したVTuberの胡桃のあさんからも心のこもったコメントが寄せられたほか、映画「PLAY!~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~」にて主演を務めた奥平大兼氏と鈴鹿央士氏からもビデオコメントが寄せられた。
最後は総合MCのOooDa氏からの総評や、本大会のダイジェスト映像を経たのち、NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権の第2回の開催が決定したという告知映像が流れて配信は終了となった。第2回「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」の詳細は春頃に再度情報が公開されるほか、決勝大会が2024年12月に行なわれる事が明らかとなった。
「HEST:Majide」は全員が3年生!後輩たちの頑張りに期待!
配信終了後には、本日決勝を争った「N小町」及び「HEST:Majide」両チームの選手たちへのメディア合同インタビューが行なわれた。まずは「HEST:Majide」の4人に話を伺った。4人とも高校3年生のため、今回が最後の大会となるようだ。
最初に今の気持ちを聞かれるとitochanTT_175cm選手は「準優勝という悔しい結果となったんですけど、3年間の練習の成果を本番の舞台で発揮できてよかった」とした。Ruby_185cm選手は「相手がN高という強敵の中で、最後の試合(3ゲーム)だけでも接戦した試合を見せられてよかったです」とした。skyblue_No.6選手は「自分は試合には出なかったんですけど、裏方で動いてメンバーたち3人の集大成と楽しんでいるところを間近で見れたことに感激しており、このステージに連れてきてくれた3人に感謝したい」と回答した。
またharu122012_155cm選手は「決勝と言う舞台に立ってみんなから応援されたのがとても嬉しいです。(今日の試合について)最初の1~2ゲームは思った通りに動かなかったり、大変な思いをしたんですけど、3ゲーム目でやっぱり私たちは自分らしく、いつも通りに前に前にいこうという気持ちでやったら点が入ったりとかできたので、本当によかったと思いました。今日もたくさんの親とか学校の先生とか、友達とかたくさん見に来てくれたので感謝したい。そしてこの決勝の舞台を見せられてよかったと思ってます」とコメントした。
チームでの活動の思い出などについて尋ねるとitochanTT_175cm選手は「コロナの影響で今までやれなかった練習合宿が行なえるようになり、最後の追い込みで1月下旬に合宿を行なったんですが、自分たちでどういう相手と練習試合するのかなど計画を立てて練習しました。コーチも一緒に学校に泊まって練習してくれて、お互いに切磋琢磨しあいながら練習する環境ができて楽しかったです。食事なども一緒に取ったりしたので、こういった活動がチームワークに繋がったんじゃないかと思います」とした。
haru122012_155cm選手は「私は最初、部活の中ではBチームという1つ下のランクで半年くらい戦ってから今のAチームに合流したんですけど、初めて出た大会ではメンバーの中でも自分が一番下手で、迷惑かけてしまうんじゃないかと怯えたりしながら参加した結果、大会でも負けてしまって悲しい思いをしました。今はここに来てみんなに自分から意見が言えるくらい成長出来て、結果としてベストフェアプレイ賞を頂けて、自分としても成長したなと感じています。それが心に残っている楽しい思い出です」と思い出を語った。
今後の進路について聞かれると、haru122012_155cm選手は「私はデジタル経営の専門学校で4年間頑張って、将来はeスポーツの大会などを企画したいと考えています。今回の経験を活かして、この大会のように高校生たちが熱血バトルできるような大会をしたいと思ってます」とした。
skyblue_No.6選手は「自分は自動車の整備の仕事に就職するんですけど、そういう現場ではお客様との信頼関係やお客様へのお声掛けなども大事になってくると思うので、3年間やってきたeスポーツで学んだ声掛けの大切さを活かしてお客様の信頼を勝ち取っていきたいです」とした。
Ruby_185cm選手は「自分は就職して全く違う環境で働くんですけど、eスポーツ部で声掛けを大事にしてた3年間の経験を活かして、挨拶など当たり前の事が当たり前にできるようにしていきたいです。ゲームについては趣味で続けたいですが、オープンな大会などには参加したいですね」とした。
itochanTT_175cm選手は「僕は中学3年生の時にeスポーツをやりたいと思ってこの高校に入学して、eスポーツを続けて、ここまでいい結果を残す事ができました。なので好きな事に没頭してチャレンジすることは力にもなるし、楽しいことだというのを色んな人に広めていきたいです。進路は大学を予定してますが、最近は趣味の筋トレが楽しいので、今後はeスポーツじゃなくて筋トレの方を極めていきたいです」とした。
「N小町」のLunatic選手が次回に向けて部員を大募集!
続いて優勝した「N小町」の3人に話を伺った。3人のうちLunatic選手のみ高校2年生で、furlashh選手とRarara選手は高校3年生だ。
先ずは優勝した気持ちについて尋ねると、Rarara選手は「普段から3人で一緒に遊ぶ機会も多く、すごい和やかな雰囲気を作ってくれたので集中して取り組めました。あと去年、別の高校生大会で、Lunatic選手とfurlashh選手が相手チームで、自分のチームが負けて準優勝という結果だったので、今回は去年負けた相手がチームメイトではあるんですけど、無事優勝という結果が残せたので、リベンジできた気持ちになりました」とした。
Lunatic選手は「高校大会で2連覇の結果を出せてとても嬉しいです。来年もやることが決まったのでできれば出て3連覇したいです。応援してくれた皆さん、ありがとうございます」とコメント。ここで切羽詰まった顔になり「ただ、この2人が今年卒業してしまうので、ロケットリーグの部員が僕1人になっちゃって、来年出る事ができないかもしれないので、この場で部員の募集をさせていただきます!」とし、N高等学校のネットコースに在籍中の学生及び、新入生向けに、同校のeスポーツ部の「ロケットリーグ」部門に入部してほしい!と部員募集を掛け始めた。
furlashh選手は日本語がうまくないからと前置きをして記者陣を笑わせてから「Lunatic選手と2年間、高校eスポーツ部で活動して優勝できたのはやっぱり嬉しいです。卒業するのはちょっと悲しいけど、本当に嬉しい経験でした。応援してくれてありがとうございました」とした。
Lunatic選手はXの投稿でも部員を募集していた。同時に推しへのアピールも忘れない。
高e優勝🥳@furlashh@rarara630いいプレイだったありがとう!
— Lunatic🌙 (@koneko_Lunatic)February 12, 2024
らららさんとファーラッシュが卒業するから、ネットコースの部員俺1人になっちゃうからネットコースのロケリ部員募集中です🔥
胡桃のあファンボーイとしていいところ見せれてよかった!
配信でロケリしてくれたら嬉しいなhttps://t.co/XKHN1FHyoB
大会を通しての思い出について聞かれると、Lunatic選手からは「2日前に学校の職員の方たちから高い焼肉をご馳走になったんですけど、その時の肉がうますぎて一生忘れない記憶になりそうです」とした(店の名前はわからないとのこと)。
Lunatic選手には部員勧誘に向けて「ロケットリーグ」の魅力を尋ねると「運要素がなくて実力が出やすく、チームの連携の効果がすごく出やすいので、見ている側も面白いと思いますし、プレイしている側も自分の実力がはっきり出て、成長も感じやすく、悪い所も出やすいところなどが魅力だと思います」と語った。
3年生の2人に今後の進路について尋ねるとRarara選手は「イラストやデザイン系の会社に入るのが決まっています。N高自体が、自分自身で時間やスケジュールを管理するので、やりたいことに専念できる仕組みなんです。そのおかげもあって『ロケットリーグ』につぎ込む時間が取れました。同時にイラストやデザインの勉強の時間もしっかり作ることができたので、進路に繋がっているのかなと思います。また、大勢の中でしゃべったり、自分のゲームプレイを披露する経験ができたので、本当にいい場だったと思いました」とした。
furlashh選手は「卒業後はプロの『ロケットリーグ』の大会に集中しようと思います。多分大学は行かず、英語主体で活動できるところにいこうと思っています。今回の経験は、オフラインの大会に出る時に緊張せずにプレイしてきたことで、集中力が上がった感じがしますね」とした。
また決勝戦、3ゲーム目で接戦になった感想を聞くとLunatic選手からは「僕たちは全力で戦っていたんですが、その動きを突いてくるような相手チームの動きが素晴らしかったと思います。具体的にはバンプ(車両同士を直接ぶつける事で行動を妨害する動き)が3ゲーム目ですごく増えたので、その影響があると思います」とした。
最後に優勝の喜びについてコメントを求めた。Rarara選手は「今までま生きてきた中で1番心に残る、今後20歳、30歳、40歳になっても一生忘れられない思い出になるような青春をこのチームメンバーと過ごせて、今このようにインタビュー受けてる時間も多分今後すぐ思い出して元気をもらう時間になると思うんで、ほんとにこの高校生大会に出会えてよかったです」とした。
Lunatic選手は「この優勝は素直に嬉しいです。来年の高校生大会のモチベーションの話なんですけど、VTuberの胡桃のあさんが大会の応援リーダーになってくれたのが1番嬉しくて、もうやる気マンマンで大会に挑んでいい結果を残せたので、すごく嬉しいです。来年も部員を頑張って集めて高校生大会の3連覇を目指して頑張っていきたいと思います。応援宜しくお願いします」とし、VTuberの胡桃のあさんへの熱い想いを語ってくれた。
furlashh選手は「この2人と最後の高校eスポーツのキャリアの締めくくりとして優勝できてほんとに嬉しいです。これで最後だけど本当にに応援してくれてありがとうございます。いい思い出になりました」と締めくくった。
観戦しやすいながらも奥の深い戦いが魅力の「ロケットリーグ」!
以上、「NASEF JAPAN 全日本高校eスポーツ選手権」、「ロケットリーグ」部門の決勝戦の模様についてレポートした。高校生たちが部活動としてeスポーツを選択し、その結果としてこうした大会に出場することは今後の人生においてもプラスになるはずだ。運営に携わった全ての人たちに感謝したい。
今回筆者は「ロケットリーグ」部門のみを担当したが、ルールが非常にシンプルな作りであるため、かなり気楽に観戦が楽しめる点は大いに魅力と言える。ゲーム自体もシンプルな上に無料でプレイできるので、こうした大会を視聴してちょっと試しにプレイしたいと興味を持った人や、職人のようにシンプルな操作を極めていくのが好きな凝り性の人には最適なタイトルなので、是非1度触れてみてほしい。
今後こうした大会を契機に、「ロケットリーグ」がこれまで以上の更なる盛り上がりを見せてくれることに期待したい。
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