【特別企画】

「Apex Legends」、「コンジット」は攻守どちらもいける新レジェンド! 「シーズン19 イグナイト」インプレッション

待望のクロスプログレッションが実装へ

【Apex Legends:シーズン19「イグナイト」】

10月31日 開幕

 サービス開始から早くも5年が経とうとしているElectronic Artsのバトルロイヤルゲーム「Apex Legends」。2023年は新レジェンド「バリスティック」の追加や「レヴナント」のリワークなどが注目された一方、「ランクリーグ」の大幅なシステム変更によってマスター帯が“インフレ”するなど、良くも悪くも様々な意味で話題となった。

 そんな「Apex Legends」の2023年を締めくくる大型アップデート「シーズン19:イグナイト」が10月31日より開幕となる。シーズン19では新レジェンド「コンジット」が追加されるほか、2021年末に追加されたマップ「ストームポイント」の大規模改修が実施予定だ。

 本稿では「Apex Legends シーズン19 イグナイト」を一足早くプレイできる機会を頂いたため、インプレッションをお届け。新レジェンド「コンジット」の紹介を中心に、クロスプログレッションの実装などの新要素も含め、シーズン19の特徴を紹介していく。

【【「エーペックスレジェンズ: イグナイト」ローンチトレーラー】】

「コンジット」は攻守揃ったサポートタイプ! 味方のシールドを遠方から回復可能

 まずはシーズン19より新たに登場するレジェンド「コンジット」を紹介。コンジットは、シーズン13で登場したニューキャッスル以来、約1年半ぶりとなる「サポート」クラスのレジェンドで、スポーティかつ近未来的な衣装を着用しているのが特徴だ。

 またコンジットは、公式YouTubeチャンネルにて公開中の「アウトランズ・ストーリーズ『恩義を抱いて』」にて、FPSゲーム「タイタンフォール」シリーズの“タイタン”に救われた過去を持つことが判明している。「Apex」と「タイタンフォール」は世界観を共有しており、双方のファンにとってコンジットは考察しがいのあるバックストーリーを持っている。

コンジットは、ニューキャッスル以来となる「サポート」クラスのレジェンド
コンジットの過去を紹介する「アウトランズ・ストーリーズ『恩義を抱いて』」では、タイタンの姿も確認できた
【エーペックスレジェンズ|アウトランズ・ストーリーズ 「恩義を抱いて」】

 「Apex」に登場するレジェンドは、それぞれ固有のアビリティを持つことが特徴で、コンジットは「サポート」クラスらしいアビリティを持っている。まず戦術アビリティ「レイディアントトランスファー」は、プレーヤー自身と味方に対して一時的なシールドを生成できる。味方の場所は多少離れていてもOKで、建物内の1階から2階にいる味方に向けてシールドを生成することも可能だ。

 この戦術アビリティは、パッシブアビリティの「セイバースピード」とあわせると更なる効果を発揮。「セイバースピード」は、「レイディアントトランスファー」の範囲外にいる味方の場所まで移動速度が上昇する。万が一、バトル中に味方が離れた位置にいても、素早く移動して味方にシールドを生成できるので、バトル中のサポートに持ってこいのレジェンドだ。

 また、アルティメットアビリティ「エネルギーバリケード」は、敵が近づくとダメージを与えて移動速度を低下させるバリケードを展開。ここぞといった曲面で敵のいる場所に「エネルギーバリケード」展開し、相手を弱らせつつ、シールドを生成して味方の援護も可能と、攻守揃ったアビリティを持つレジェンドに仕上がっている。

戦術アビリティ「レイディアントトランスファー」のイメージ。プレーヤー自身のほか、味方にも一時的なシールドを生成できる
パッシブアビリティ「セイバースピード」は、戦術アビリティの範囲外にいる味方の場所まで移動速度が上昇する
アルティメットアビリティ「エネルギーバリケード」のイメージ。近づいた敵にダメージを与えるバリケードを作り出し、相手の移動速度を鈍らせる

 実際に使ってみると、普段のレジェンドとは少し違ったUIに気づく。周囲の味方には、アーマーの状態を示すアイコンが常に表示されており、戦術アビリティの範囲外にいる仲間に視点をあわせると、パッシブアビリティの効果が発動し移動速度が上昇する。コンジットを使う場合は、チーム全体を見渡せるように後方から行動していくと、立ち回りしやすいだろう。

 戦術アビリティ「レイディアントトランスファー」は、敵とのバトル中に最も効果を発揮。シールドセルやシールドバッテリーよりも回復スピードが速いため、敵からダメージを受けたらすぐにシールドを回復できるのだ。なお、アビリティによるシールドは約20秒ほど持続し、アビリティのクールダウンも20秒ほど。連続でシールドを回復させることはできないため、バランスのいいアビリティに仕上がっている。

 また、アルティメットアビリティ「エネルギーバリケード」は対処しにくい厄介な存在だ。敵の「エネルギーバリケード」に近付くと、継続的に10ダメージを受けながら、移動速度も低下するので、なかなかバリケードの範囲外に抜け出すことができない。だが、バリケードに近付かなければ攻撃は通るので、「エネルギーバリケード」が展開されていたら遠くから攻撃したほうが良さそうだ。

 このように「コンジット」はライフラインなどとは異なり、攻守両面が揃った希少な「サポート」キャラの1人だ。もちろん、実装された後でバランス調整なども実施されていくはずだが、今回試した限りでは丁度いい性能に仕上がっていると感じた。「Apex」プレーヤーがどのようにコンジットを使っていくのか、筆者は非常に気になっている。

コンジットを使うと味方のプレーヤー名の下にアイコンが登場。アーマーの状況が表示されたり、戦術アビリティの範囲外だった場合は視点を合わせ続けることで、移動速度が上昇する
「レイディアントトランスファー」は、味方とある程度距離が離れていてもシールドを生成できる
チームデスマッチにて、味方のコンジットが「レイディアントトランスファー」を使用している様子
「エネルギーバリケード」に当たってしまうと、ダメージ&移動速度低下のダブルパンチを喰らってしまう。厄介なアビリティの1つだ

待望のクロスプログレッションや「ストームポイント」の改修も! シーズン19の新要素を紹介

 ここからは、新レジェンド「コンジット」以外のシーズン19での追加・変更要素を紹介したい。まずは、待望となる「クロスプログレッション」機能の実装だ。

 クロスプログレッションとは、異なるプラットフォーム間でプレーヤーデータが引き継がれる機能のこと。これまでの「Apex」は、異なるプラットフォーム間(例:Switch→PS5、Xbox SX→PC)でデータの引っ越しが出来ず、プレーヤーレベルや獲得したバッジ、装飾アイテムなどの引継ぎができなかった。

 だが、シーズン19からは同じEAアカウントでログインしていれば、どのプラットフォームからでも同じプレーヤーデータをプレイできるようになる。そのため、SwitchからPS5へ、PS5やXbox Series XからPCへステップアップする際に、一からやり直さなくて済むようになるのだ。「Apex」ではかねてからクロスプログレッションの噂があり、今回満を持して実装される運びとなった。

 筆者はPS4で「Apex」を始めたあと、約半年ほどでPC版の「Apex」に移行した。この時、PS4版のプレーヤーデータはPC版に引き継がれず、一からアカウントを育てることになったのだが、約2年半越しにPS4版のアカウントとPC版のアカウントを統合できるようになる。

PS4で119時間プレイした後にPCへ移行。このプレーヤーデータは使われずにいたが、いよいよ統合される時が来た

 次に2021年末に追加されたマップ「ストームポイント」が改修される。久々の大規模改修となった「ストームポイント」では空の様子が一変し、何やら怪しげな雰囲気だ。今回は、“広すぎる”という指摘もあったマップ規模が縮小されたほか、「ZEUSステーション」や「破滅の海岸」といった新たなランドマークが登場している。

 またシーズン19の「バトルパス」も公開。今回は、レベル100まで上げるとランページの進化型スキン「オーディンの恵み」、最上位のレベル110まで上げるとランページの進化型スキン「フェンリルの怒り」を獲得できる。もちろん、コンジットのスキンもラインナップされているほか、オクタンやワットソン、ニューキャッスルのスキンも登場している。最上位のランページのスキンまで、全て獲得したいところだ。

【改修されたストームポイント】
【バトルパスで獲得できるスキン】

次はいよいよ“シーズン20”! 5周年で「Apex Legends」はどう進化する?

 ここまで「Apex Legends シーズン19 イグナイト」のインプレッションをお届けしてきた。久々のサポートクラスとなった新レジェンド「コンジット」の追加やマップ「ストームポイント」の改修など、順当進化を遂げるのみならず、クロスプログレッションなどのプレーヤーに嬉しい機能も登場し、「Apex Legends」は約4年半かけて着実に成熟してきている。

 10月31日に実装されるシーズン19「イグナイト」だが、次はいよいよ“シーズン20”を迎える。また2024年2月にはサービス開始5周年を迎えるなど、「Apex Legends」にとって大きな節目となることは間違いない。まずはシーズン19を楽しみつつ、来たるシーズン20と5周年イベントでの更なる進化に期待したい。