【特別企画】
「Apex Legends」、「コンジット」は攻守どちらもいける新レジェンド! 「シーズン19 イグナイト」インプレッション
待望のクロスプログレッションが実装へ
2023年10月27日 02:00
- 【Apex Legends:シーズン19「イグナイト」】
- 10月31日 開幕
サービス開始から早くも5年が経とうとしているElectronic Artsのバトルロイヤルゲーム「Apex Legends」。2023年は新レジェンド「バリスティック」の追加や「レヴナント」のリワークなどが注目された一方、「ランクリーグ」の大幅なシステム変更によってマスター帯が“インフレ”するなど、良くも悪くも様々な意味で話題となった。
そんな「Apex Legends」の2023年を締めくくる大型アップデート「シーズン19:イグナイト」が10月31日より開幕となる。シーズン19では新レジェンド「コンジット」が追加されるほか、2021年末に追加されたマップ「ストームポイント」の大規模改修が実施予定だ。
本稿では「Apex Legends シーズン19 イグナイト」を一足早くプレイできる機会を頂いたため、インプレッションをお届け。新レジェンド「コンジット」の紹介を中心に、クロスプログレッションの実装などの新要素も含め、シーズン19の特徴を紹介していく。
「コンジット」は攻守揃ったサポートタイプ! 味方のシールドを遠方から回復可能
まずはシーズン19より新たに登場するレジェンド「コンジット」を紹介。コンジットは、シーズン13で登場したニューキャッスル以来、約1年半ぶりとなる「サポート」クラスのレジェンドで、スポーティかつ近未来的な衣装を着用しているのが特徴だ。
またコンジットは、公式YouTubeチャンネルにて公開中の「アウトランズ・ストーリーズ『恩義を抱いて』」にて、FPSゲーム「タイタンフォール」シリーズの“タイタン”に救われた過去を持つことが判明している。「Apex」と「タイタンフォール」は世界観を共有しており、双方のファンにとってコンジットは考察しがいのあるバックストーリーを持っている。
「Apex」に登場するレジェンドは、それぞれ固有のアビリティを持つことが特徴で、コンジットは「サポート」クラスらしいアビリティを持っている。まず戦術アビリティ「レイディアントトランスファー」は、プレーヤー自身と味方に対して一時的なシールドを生成できる。味方の場所は多少離れていてもOKで、建物内の1階から2階にいる味方に向けてシールドを生成することも可能だ。
この戦術アビリティは、パッシブアビリティの「セイバースピード」とあわせると更なる効果を発揮。「セイバースピード」は、「レイディアントトランスファー」の範囲外にいる味方の場所まで移動速度が上昇する。万が一、バトル中に味方が離れた位置にいても、素早く移動して味方にシールドを生成できるので、バトル中のサポートに持ってこいのレジェンドだ。
また、アルティメットアビリティ「エネルギーバリケード」は、敵が近づくとダメージを与えて移動速度を低下させるバリケードを展開。ここぞといった曲面で敵のいる場所に「エネルギーバリケード」展開し、相手を弱らせつつ、シールドを生成して味方の援護も可能と、攻守揃ったアビリティを持つレジェンドに仕上がっている。
実際に使ってみると、普段のレジェンドとは少し違ったUIに気づく。周囲の味方には、アーマーの状態を示すアイコンが常に表示されており、戦術アビリティの範囲外にいる仲間に視点をあわせると、パッシブアビリティの効果が発動し移動速度が上昇する。コンジットを使う場合は、チーム全体を見渡せるように後方から行動していくと、立ち回りしやすいだろう。
戦術アビリティ「レイディアントトランスファー」は、敵とのバトル中に最も効果を発揮。シールドセルやシールドバッテリーよりも回復スピードが速いため、敵からダメージを受けたらすぐにシールドを回復できるのだ。なお、アビリティによるシールドは約20秒ほど持続し、アビリティのクールダウンも20秒ほど。連続でシールドを回復させることはできないため、バランスのいいアビリティに仕上がっている。
また、アルティメットアビリティ「エネルギーバリケード」は対処しにくい厄介な存在だ。敵の「エネルギーバリケード」に近付くと、継続的に10ダメージを受けながら、移動速度も低下するので、なかなかバリケードの範囲外に抜け出すことができない。だが、バリケードに近付かなければ攻撃は通るので、「エネルギーバリケード」が展開されていたら遠くから攻撃したほうが良さそうだ。
このように「コンジット」はライフラインなどとは異なり、攻守両面が揃った希少な「サポート」キャラの1人だ。もちろん、実装された後でバランス調整なども実施されていくはずだが、今回試した限りでは丁度いい性能に仕上がっていると感じた。「Apex」プレーヤーがどのようにコンジットを使っていくのか、筆者は非常に気になっている。
待望のクロスプログレッションや「ストームポイント」の改修も! シーズン19の新要素を紹介
ここからは、新レジェンド「コンジット」以外のシーズン19での追加・変更要素を紹介したい。まずは、待望となる「クロスプログレッション」機能の実装だ。
クロスプログレッションとは、異なるプラットフォーム間でプレーヤーデータが引き継がれる機能のこと。これまでの「Apex」は、異なるプラットフォーム間(例:Switch→PS5、Xbox SX→PC)でデータの引っ越しが出来ず、プレーヤーレベルや獲得したバッジ、装飾アイテムなどの引継ぎができなかった。
だが、シーズン19からは同じEAアカウントでログインしていれば、どのプラットフォームからでも同じプレーヤーデータをプレイできるようになる。そのため、SwitchからPS5へ、PS5やXbox Series XからPCへステップアップする際に、一からやり直さなくて済むようになるのだ。「Apex」ではかねてからクロスプログレッションの噂があり、今回満を持して実装される運びとなった。
筆者はPS4で「Apex」を始めたあと、約半年ほどでPC版の「Apex」に移行した。この時、PS4版のプレーヤーデータはPC版に引き継がれず、一からアカウントを育てることになったのだが、約2年半越しにPS4版のアカウントとPC版のアカウントを統合できるようになる。
次に2021年末に追加されたマップ「ストームポイント」が改修される。久々の大規模改修となった「ストームポイント」では空の様子が一変し、何やら怪しげな雰囲気だ。今回は、“広すぎる”という指摘もあったマップ規模が縮小されたほか、「ZEUSステーション」や「破滅の海岸」といった新たなランドマークが登場している。
またシーズン19の「バトルパス」も公開。今回は、レベル100まで上げるとランページの進化型スキン「オーディンの恵み」、最上位のレベル110まで上げるとランページの進化型スキン「フェンリルの怒り」を獲得できる。もちろん、コンジットのスキンもラインナップされているほか、オクタンやワットソン、ニューキャッスルのスキンも登場している。最上位のランページのスキンまで、全て獲得したいところだ。
次はいよいよ“シーズン20”! 5周年で「Apex Legends」はどう進化する?
ここまで「Apex Legends シーズン19 イグナイト」のインプレッションをお届けしてきた。久々のサポートクラスとなった新レジェンド「コンジット」の追加やマップ「ストームポイント」の改修など、順当進化を遂げるのみならず、クロスプログレッションなどのプレーヤーに嬉しい機能も登場し、「Apex Legends」は約4年半かけて着実に成熟してきている。
10月31日に実装されるシーズン19「イグナイト」だが、次はいよいよ“シーズン20”を迎える。また2024年2月にはサービス開始5周年を迎えるなど、「Apex Legends」にとって大きな節目となることは間違いない。まずはシーズン19を楽しみつつ、来たるシーズン20と5周年イベントでの更なる進化に期待したい。
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