【特別企画】

「リネ2」オフイベの価値は“交流”にあり。「リネージュIIオフラインイベント in 東京」レポート

新井統括Pの真摯さにも好印象。約4年ぶりのリアルイベント

【リネージュIIオフラインイベント in 東京】

10月28日 開催

場所:eスポフィールド&WineCafe GG

 エヌシージャパンは10月28日、PC用MMORPG「リネージュ2」のオフラインイベント「リネージュIIオフラインイベント in 東京」を開催した。場所はeスポフィールド&WineCafe GG。

 このオフラインイベントは「リネージュ2」のプレーヤー日頃の感謝の気持ちをこめて開催されたもの。別稿でお届けしているとおり、「リネージュ2」の「ライブサービス」、「クラシックサービス」、「アデンサービス」に新コンテンツを追加するアップデートが11月15日に行われるのだが、会場ではその新コンテンツをいち早く体験できた。

 さらにユーザー参加型のコーナーや、そして運営チームやプレーヤー同士の交流を楽しめる時間もあった。本稿では、「リネージュ2」としては約4年ぶりとなったオフラインイベントの会場の模様をお届けする。

ユーザーからの質問に新井氏が答えるコーナーも

 会場には試遊台が約20台程度用意されており、ライブサービス、クラシックサービス、アデンサービスのそれぞれのサービスで、次のアップデートで追加される最新コンテンツの先行体験ができた。それだけでなく、参加者全員が楽しめるじゃんけん大会や、運営チームや他のプレーヤーと交流できるオフ会もあわせて行われた。

 また会場では公式番組の公開生配信が行われ、普段は配信越しでしか見れない番組を生で観られるのは面白い体験だったようだ。リアルな場の交流ということで、統括プロデューサーの新井友和氏に直接意見をぶつけるコーナーもあったし、イベント終了後には2ショット写真を撮ったりなど、直接交流できるこの場を活かしている印象だった。

 会場では公開生放送「出張版だよ!りね2てれび生放送」が行われた。アップデートの内容については別稿でまとめているので、そちらを見ていただきたいが、その場で「リネージュ2」の統括プロデューサーの新井友和氏が、会場やYouTubeの質問に答えるコーナーがあったのでその内容を紹介する。

【出張版だよ!りね2てれび生放送】

――11月8日から「Purple」というランチャーに本作が対応するタイミングで、同時接続の制限はかかりますか?

新井氏:これまでは制限がありませんでしたが、不正対策や負荷軽減のため1台のPCにつき9アカウントまでの同時接続制限がかかります。もしPCが2台あれば合計で18アカウントまで対応できます。

――「シャインメーカー」実装のタイミングで、クラス変更が可能になる「赤い天秤イベント」は開催されますか?

新井氏:今のところは実施する方向で予定はしています。詳細は後ほど公式サイトで情報発表を行いますので、そちらを確認してください。

――「高級古代のルーンストーン」というアイテムが貴重でなかなか入手できません。もっと入手できるようにする予定はありますか?

新井氏:今のところこのアイテムをさらに普及させることは考えておらず、現状のペースを維持する予定です。

――本作における確率は発表されている内容と異なっているように感じます。

新井氏:確認できないので、この場ですぐに回答はできないが、公開している情報は誤魔化しません。もし間違っていたら修正します。

――課金アイテムのお得なパッケージ販売は行いますか?

新井氏:要望があれば今後もやっていきたいですし、アップデートのタイミングでパッケージが販売されるのでそちらを楽しみにして欲しいです。

――課金アイテム関連など重要な情報を含めてページの誤字脱字が気になります。

新井氏:正確な情報を届けるために作業しています。「Webページの情報は修正する可能性があります」という免責はあるのですが、もう少し厳重に作業していきたいと考えています。もし何かあれば問い合わせに連絡してください。

――ダーク防具強化石の入手難度が高すぎるように感じますが、入手難度が緩和される可能性はありますか?

新井氏:現在、運営側でコントロールしている状況ですが、少しずつイベントなどで解放していくことも検討しています。

――ゲーム内イベント関連のアイテムなどにも確率を表記して欲しいです。

新井氏:一生懸命ゲームを楽しんで、イベントを楽しんでもらいたいので、今後も確率を表記する予定はありません。

 そしてこの質疑応答の最後に、新井氏は「改めて気を引き締めて仕事をしていきます。忖度はしないので問い合わせがあれば、問い合わせフォームから連絡してください」とこれからも真摯にゲームと向き合っていくことを話していた。

リネージュ2統括プロデューサーの新井友和氏が会場やYouTubeの生のコメントに答えていた
「出張版だよ!りね2てれび生放送」にはMCとしてe-Sportsキャスターの吉﨑智宏さんと声優の優木かなさんも出演。和やかな配信で会場の空気もほっこりとしたものになっていた

「ライブサービス」に実装される新クラス「シャインメーカー」だけのバトルロイヤル企画も開催

 またイベントの中ではいくつかの催しが開催された。その1つが「ライブサービス」に実装される新クラス「シャインメーカー」だけを使ったバトルロイヤルイベント「熱戦!グルーディン!バトルロイヤル」だ。

 会場に集まったユーザーの中からじゃんけんで選ばれた20名のユーザーが参加した。参加できなかったユーザーは優勝候補のプレーヤーを予想することもでき、参加者も見学者も楽しめる催しだ。

多くの参加希望者が集まり、新井氏とのじゃんけんによって参加者が決まった

 「シャインメーカー」はドワーフの新クラス。ドワーフとしては初めての魔法をメインに使って戦うクラスで、武器は弓か両手剣を使用する。このクラスにはいくつかの特徴があるが、今回のような戦闘面での最も大きな特徴は弓を使っているときと、両手剣を使っているときで同じスキルでも全く効果が異なることだ。

 基本的には弓を使っているときは遠距離から攻撃ができるのはもちろん、プレーヤーに追加でデバフなどを与える効果がついている。一方の両手剣は全体的にスキルのクールタイムが短めだが、対人よりは狩り向きのスキルがメインというクラスだ。

 そういった特徴があるが、当然ながら「シャインメーカー」は実装前。参加者はこのクラスを充分に触ることができていない状況で、まずは使えるスキルをチェックしていた。バトルロイヤルの会場は「グルーディン」だ。遮蔽物が多く、隠れる場所が多いので立ち回りを含めてじっくりと作戦を練っていたのが印象的だ。

じっくりとキャラクターの状況を確認し、真剣に戦い方を練っていたのが印象的だった

 実際に試合が始まった後も、序盤からほかのプレーヤーとぶつかっていく参加者もいれば、後半までずっと隠れ続けることを狙う参加者もいて、バトルロイヤルらしい展開になっていた。

 試合の展開を見ているとやはりどのプレーヤーも弓を使って戦っていた。バトルロイヤルの特性上、遠距離から不意打ちをする展開になることが多いというのと、対プレーヤーの時により強い効果を発揮するというスキルの特性、弓を使うのが王道の戦い方だったというわけだ。

 シャインメーカーのスキルはダークな雰囲気漂う「リネージュ2」らしくなく、ピンクを基調とした可愛らしいエフェクトが飛び出すものが殆どで、殺伐とした戦いながら画面を見ている限りはファンシーな印象を受ける試合展開だった。

 だが、あまりにも隠れ続けると面白くないと新井氏は感じたのか、参加者の席を回り「○番さんが隠れてますよ」や「○番さん動いてくださいね」と声をかけていて、フレンドリーにユーザーと交流する新井氏らしいファンサービスだと感じた。

参加者の周りを新井氏が周り話しかけていたのが面白く印象的だった。ファンから愛される新井氏だからこそできるフレンドリーな対応だったと思う

 そして試合終盤、優勝候補だったプレーヤーのPCが不具合でクライアントが強制終了するというトラブルまで起き、色々な意味で最後まで見逃せない展開だった。

20人によるバトルロイヤルは参加者も見学者も大興奮の展開。アクシデントも含めて、これがオフラインイベントの醍醐味という印象だ

 この催しのほかにも豪華プレゼントがもらえるじゃんけん大会や、超レアアイテムが入手できるチャンスがあるお楽しみのガチャ、そして運営チームのメンバーが参加するオフ会も行われた。

 イベントを取材して感じたのが、参加者が本当に嬉しそうな顔をしてイベントを楽しんでいる姿だ。プレーヤー同士が楽しそうに話している姿を見るとこちらも楽しくなるし、「リネージュ2」がきっかけで結婚したという夫婦も遊びにきていた。MMORPGは人と人が繋がるゲーム、そこで生まれた繋がりはゲーム内だけで完結せず、現実世界でも繋がりは活きているんだなと改めて感じた。

 もちろんプレーヤー同士だけでなく、運営チームとの交流もまたオフラインイベントの魅力である。特にフレンドリーかつ真摯にプレーヤーと接する新井氏の姿が印象的で、プレーヤーと会話するのはもちろんツーショット写真の撮影や握手に応じたりと、サービス精神たっぷりに交流していたのがとても印象的だった。

 本稿でもレポートしている公開生放送中に行われた質疑応答でも、事前に用意されていた質問回答ではなく、会場から飛び出した生の質問に真摯に答えていたのもファンから見ると好印象だったことだろう。新井氏に対し愛のある野次が飛ぶこともあったが、それは参加者が「リネージュ2」という作品を愛しているがゆえ、そして誤魔化したりせずにちゃんと答える新井氏を信用しているからこそだったのだろう。

 「リネージュ2」としては約4年ぶりのオフラインイベント、ほかのプレーヤーと顔をあわせて話ができるし、新井氏や運営チームと交流できる。もちろん会場でしか楽しめない先行体験や特別な催し物もあった。そういった現実世界での特別な体験や遊びをを待ち望んでいたファンが多くいたのだろう。どの参加者も本当に楽しそうで、こちらまでその楽しさが伝わってくる素敵なイベントだった。

お楽しみのガチャと参加者全員がもらえるお土産が配られた。こういったファンサービスも「リネージュ2」のプレーヤーにとっては非常に嬉しいイベントだろう