【特別企画】

劇場上映ならでは圧倒的迫力を体感! 「『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」鑑賞レポート

甘露寺蜜璃と襧豆子の絡みは思わずほっこり

【ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ】

2月3日〜 上映開始

 アニプレックスは、「『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」を2月3日より上映開始した。

 ワールドツアー上映「『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」では、炭治郎、音柱・宇髄天元たちと上弦の陸・堕姫と妓夫太郎との激闘を描いた「遊郭編」の第十話、第十一話の劇場初上映と共に、その後の新たな任務地での霞柱・時透無一郎と恋柱・甘露寺蜜璃との出会いや、無限城に集められた上弦の鬼の姿を描いた「刀鍛冶の里編」第一話が先行公開。

 筆者は上映初日となる本日2月3日に劇場で鑑賞することができたので、本稿ではそのレポートをお伝えしていく。

 なお、弊誌では「刀鍛冶の里編」始動に向け、これまでのアニメの振り返りや、原作コミックから読み解くアニメ「鬼滅の刃」のこのさき、といった特別企画記事も掲載している。「鬼滅の刃」の魅力に迫った内容となっているので、ぜひこちらも併せて目を通していただければ幸いだ。

【ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ 劇場用予告】

「刀鍛冶の里編」がスタートするまでの超贅沢なプロローグがたまらなく良い

 上映が開始すると、まずはアニメ第1期「竈門炭治郎 立志編」、映画「無限列車編」の各シーンをつなぎ合わせたオープニングムービーが登場。筆者は「鬼滅の刃」のアニメを観るのが久々だったということもあり、かなり新鮮な気持ちでオープニングを楽しめ、当時ワクワクしながらアニメを見ていた記憶が蘇ってきた。 さらに、LiSAさんが歌うテーマ曲「紅蓮華」や「炎」が流れ、テンションも一気に上昇。本編が始まる前だが、さっそく「鬼滅」の世界へ誘われてしまった。

 オープニングムービーが終わると、「無限列車編」からの続きとなる「遊郭編」のあらすじがスタート。今回のワールドツアー上映「『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」では「遊郭編」の十話、第十一話が劇場で初上映となることも見どころの1つ。「遊郭編」のクライマックスでは竈門炭治郎たちと、上弦の陸・堕姫/妓夫太郎との壮絶な決戦が描かれており、大きなスクリーンで映し出される戦闘シーンの迫力は鳥肌もの。

音柱・宇髄天元
妓夫太郎
堕姫

 また、画面だけなく注目してほしいのが“音”。BGMもそうだが、筆者が思う「鬼滅の刃」の魅力の1つとして挙げたいのが上質な効果音だ。この効果音のひとつひとつが本作の臨場感やテンポ感が生み出している要素だと感じており、それを劇場という最高の環境で楽しめるのはとても嬉しい。

 今回の上映の中でも特に気に入っているのが、炭治郎が妓夫太郎の首を切った際の斬撃音。あの一太刀には様々な想いが込められた特別なものであることは間違いなく、それを表現した斬撃音には何か感じるものがあった。さらに、その後数秒間だけ無音になるのだが、激しい攻防が続いたあとに息をするのもためらうほどの張り詰めた静寂が包み込むあのシーンはぜひ劇場で体感してほしい。

 ちなみに、「遊郭編」のクライマックスといえば、決戦後の堕姫と妓夫太郎のエピソード。筆者は絶対泣いてしまうと思ったので、あらかじめタオルを持参し万全の状態で鑑賞に臨んだ。結果は言うまでもなくもちろん泣いた。

何度観ても泣いてしまう「遊郭編」のクライマックス

圧倒的な迫力と恐怖! 無限城に集う上弦の鬼たち

 「遊郭編」が終了すると次はいよいよ目玉となる「刀鍛冶の里」第1話の上映がスタート。冒頭では「無限列車編」で炎柱・煉獄杏寿郎と壮絶な戦いを繰り広げた上弦の参・猗窩座ほか、上弦の壱〜伍たちが本拠地となる「無限城」で一堂に集結。「鬼滅の刃」では残酷非道な鬼たちの姿がたくさん描かれているが、上弦の鬼たちの存在感や迫力はやはり別格だ。「遊郭編」でも上弦の陸である堕姫/妓夫太郎が正体を表した際の絶望感が記憶に新しいが、単純に考えてそれより強い鬼が5体集結しているのだ。さらに、その上弦の鬼たちを率いる「鬼舞辻無惨」の登場により、一気に緊張感が漂い始める。

 また、この緊張感や不気味さは「無限城」が醸し出す独特の雰囲気によるところも大きな要因としてあるように思う。上下左右が曖昧で、入り口や出口も存在しない物静かな不思議空間が劇場の巨大なスクリーンで映し出されると、まるで自分がそこに入り込んでしまったかのような感覚に。「無限城」は過去のアニメでも登場しているが、今回はその時に以上に恐怖を感じた。

「鬼舞辻無惨」圧倒的な迫力で登場するだけで場がピリつく

甘露寺蜜璃はキュンキュンキャラ全開! 襧豆子との絡みにほっこり

 「鬼滅の刃」では、戦闘シーンや鬼が登場する際にはシリアスな場面や血生臭い描写が続く一方、戦いのあとの休息期間などが描かれているのも魅力の1つ。今回の「刀鍛冶の里編」では恋多き乙女キャラの恋柱・甘露寺蜜璃が登場。真面目キャラの炭治郎との絡みがコミカルに描かれており、上弦の鬼集結からのギャップがとても面白い。また、甘露寺蜜璃はお姉さんキャラとしても有能で、襧豆子との絡みには非常にほっこりさせてもらった。

 また、「刀鍛冶の里編」のメインビジュアルにも描かれている霞柱・時透無一郎も登場するが、今回は炭治郎との絡みなどはなく、活躍はまだまだこれからといったところ。

動いてしゃべる甘露寺蜜璃はめちゃくちゃ可愛い
珍しく炭治郎以外に懐く襧豆子。甘露寺蜜璃との絡みにほっこり
霞柱・時透無一郎。これからの活躍が楽しみだ

 今回のワールドツアー上映「『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」については、「刀鍛冶の里編」のネタバレも含んでしまうためあまり詳しくお伝えすることができないのが残念だが、劇場上映ならではの興奮や雰囲気を少しでも感じていただければ幸いだ。

 ぜひこの機会に劇場に足を運んで楽しんでいただき、4月の放送予定の「刀鍛冶の里編」に備えてほしい。