【特別企画】

SLG寄りのアイドル育成経営ゲーム「アイドルマネージャー」レポート

"自分だけのアイドル"を育て会社を大きくしていく経営シム

【アイドルマネージャー】

8月25日発売予定

価格:4,480円(税込)

 PLAYISMがプレイステーション5/4/Nintendo Switch向けに発売する「アイドルマネージャー」は、アイドル事務所経営シミュレーション。8月25日発売で、価格は4,480円(税込)。あえてシミュレーション寄りのシステムとなっている点がユニークだ。

【アイドルマネージャー [Indie World 2022.5.11]】

 本作のメイン画面は1990年代に大きくヒットした高層ビル経営シミュレーション「The Tower」を思わせる、ビルを横からのぞいたような画面。様々な部屋があり、ここにアイドルを配置していく。

 アイドル育成シミュレーションはアイドルキャラクターにキャラクター性を持たせるゲームが多い中、本作のアイドルはランダム生成。名前、外見、パラメーターや特徴はランダムで組み合わされ、スカウト時に決定される。「Sレア」の様に能力値が高い"金の卵"を発掘する場合もある。キャラクター性という意味では薄いかもしれないが、ランダムで生成されるからこそ「自分だけのアイドル」を見つけ出せる楽しさがある。

アイドルは名前も外見も特徴もすべてランダム。まさに自分だけのアイドルに出会える

 プレーヤーはアイドル事務所社長として彼女たちにレッスンし、マネージャーをつけ仕事を取ってくる。夢は「世界イベントで歌うアイドル」。オリンピックのような国際的な舞台で歌うような世界が認めるアイドルだ。とはいえ最初は事務所も小さく設備も少ない。小さなアイドルと小さな仕事で会社を回し、設備を充実させ、次世代のアイドルを育て上げ会社を拡張、より大きなスケールでビジネスを行なっていく。ただし部屋を拡張しすぎると家賃も高くなる。どのように経営していくかの手腕も試される。

「The Tower」を思わせる基本画面

 もちろんただ経営一辺倒ではない。お気に入りのアイドルを集中的に育てることも、まんべんなく育てるのも社長次第。プレイの選択でお気に入りのアイドルと結婚を目指すこともできる。また若いアイドルはめきめきと成長するが、時間がたつと能力が下がるアイドルも。会社の経営も相まって様々なドラマが展開していくのも本作の面白さだ。「あのときは最高のアイドルが3人もいて、まさに黄金時代だったなあ」というような“歴史”を感じることも可能なのだ。

アイドルは仕事をして事務所に貢献する。よりよい仕事を得るために育成が大事だ
様々なイベントも

 若いアイドルはビル内のカフェで働かせ会社の収入に貢献させることもできるが、やはりメインの収入はアイドルとしての活躍。グラビアを出したり、イベントに出演しその資金で会社を回していく。知名度が上がればグッズ販売、アイドルが成長すれば「全国ツアー」、「世界ツアー」だって可能なのだ。数部屋ではじめた事務所が大きなビルに様々な施設を備え、世界に羽ばたくアイドルを何人も輩出する、そういった夢を自分の手で実現できるゲームなのである。

 「この子は能力は低いけど好みだから重点的に育てよう」、「才能はある子だけど今は事務所のために実務的な仕事を多くしよう」、「このグループはクールなイメージでウリだそう」、「金の卵が入ったぞ、どう育てようか」、「この施設を試してみよう」……などなど様々な要素が自分だけの事務所の歴史を作り上げていくのだ。

ストーリー要素も盛り込まれている
多くの仕事をこなし、アイドルは成長していく

 あえてゲーム性をより強め、ストーリー要素のないフリープレイを選ぶこともできる。このときにはランダムイベントや恋愛スキャンダルも発生しないので、経営と育成に専念できる。また破産が発生しない「ルーズ」、資金繰りが厳しくなる「リスキー」といった難易度設定も可能。ゲーム性を楽しめるアイドル育成経営シミュレーションという作品は独自の魅力がある。手に取ってみたくなる作品だ。

時にはスキャンダルも……
成長したアイドルは多くのファンを獲得していく
大きな舞台へ羽ばたかせよう
アイドルとも特別なイベントも用意されている