高難度アクション×ハック＆スラッシュדマルチプレイ”！ 「FFオリジン」、体験版第2弾先行プレイレポート

　国民的RPG「FINAL FANTASY」シリーズのスピンオフ作品となるプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox SeriesX|S/Xbox One/PC（Epic Games Store）用アクションRPG「STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN」（以下、FFオリジン）。「FINAL FANTASY」でありながら、どこか「FINAL FANTASY」らしさを感じさせない本作は、スクウェア・エニックスとTeam NINJAの共同開発による、シリーズの新たな方向性を示すタイトルとなっている。

　Team NINJAといえば、「NINJA GAIDEN」や「仁王」シリーズなど、“高難度”のアクションゲームをで知られる開発チームだ。本作「FFオリジン」も方向性は似ており、「FF版仁王」といわれるほどの高難度アクションゲームとなっている（EASYに該当するSTORYモードも用意されている）。また、シリーズの中でもトップレベルに暗く重厚で血生臭く、そして渋みのあるダークな世界観が描かれている。やはりどこか、これまでの「FINAL FANTASY」とは違うということが直感的に感じられるだろう。

　そんな本作だが、体験版第2弾が本日10月1日より10月11日23時59分までの期間限定でPS5/Xbox Series X|S向けに配信されることが決まった。体験版第2弾では、新たな武器やジョブ、新ステージの「光歪の水郷」をはじめ、これまで秘密にされていた「マルチプレイモード」を体験できる。

　本稿では、今回の体験版の先行プレイレポートをお伝えしていく。マルチプレイを中心に体験してきたので、その所感が気になる方は参考にしてほしい。

　なお、「FFオリジン」は2022年3月18日発売予定。価格は8,800円（税込）だ。

心躍る方程式！ 「FFオリジン」＝高難度アクション×ハック＆スラッシュ×マルチプレイ

　まずはじめに、本作におけるマルチプレイの基本情報をお伝えする。

　本作のマルチプレイでは、オンラインで最大3人まで同時プレイが可能だ。ステージ選択画面で事前に集まってから遊ぶこともできれば、ステージ攻略中に他のプレーヤーと合流することもできる。また、マルチプレイでもステージ難度が変化することはない。AIとともに挑むよりかは、マルチプレイで挑むほうが比較的クリアしやすくなるだろう。

　自分か味方が敵に倒されたときは、その場でダウン状態となり行動できなくなる。その場合は、倒れた味方に近づき、自分の持っているポーションを1つ消費することで復活させられる。また、「フェニックスの尾」を1個消費することで、味方に頼らず即時復活することも可能だ。「フェニックスの尾」による復活はパーティ共有で3回まで。全て消費した状態で全員がダウンすると、直前のチェックポイントからやり直しとなる。

　ちなみに、宝箱のアイテムやドロップアイテムは3人ともそれぞれでドロップする。アイテムの取り合いになることはないので安心だ。

　なお、クロスプラットフォームでのプレイに関しては未対応となっている。ただし、PS5とPS4間、Xbox Series X|SとXbox One間でのマルチプレイは可能だ。

ダウンした味方はポーションを消費して回復させられる

　さて、「FFオリジン」の特徴といえば高難度アクションだ。だが、マルチプレイともなればサクっとクリアできてしまうだろうと思っていたが、実際はそう簡単ではなかった。本作ではソロ・マルチともに難易度に変化はないが、ソロでもAI含め3人で攻略するゲームであるため、1度に戦う敵の数が多いのだ。そのため、3人で1体の敵をタコ殴りにするという戦法はしづらく、1人1人が分散して戦うことが多くなる。そうなると、1体1体の敵が強い本作では、ちょっとした油断で倒されてしまうことも少なくない。

　ただし、チームプレイでその状況を打破することも可能だ。例えばジョブ「ナイト」になれば、一定時間被ダメージを軽減した上で、敵の注意を引きつける「挑発」というアビリティを覚えられ、味方のタンク役を買って出ることもできる。また、ジョブ「白魔道士」になれば、「レイズ」で味方を復活させたり、バフをかけてサポートしたりできる。しっかりパーティ内で戦略を立てておけば、それぞれバラバラに戦うだけでなく、マルチプレイの醍醐味である味方との“連携”を楽しめるはずだ。

ボス戦の前に「プロテス」で防御力をアップ。パーティ内で決戦の準備を整える

　また、本作は初めから最後までメインストーリーをマルチプレイで楽しめる。高難度アクションゲームであるからこそ、クリアしたときの喜びが大きいのも本作の特徴。1人でクリアしてももちろん嬉しいが、友人とともにあれやこれやと攻略方法を話し合い、切磋琢磨してクリアできればさらに喜びは増すだろう。

　しかも、本作の育成・カスタマイズ要素はかなり自由度が高い。今回の体験版では上位ジョブ8つの中から2つまでをセットして、それらを素早く切り替えながら戦闘できるし、ジョブツリーと呼ばれる成長システムで新たなアビリティを覚えれば、他のジョブを使ったときにも覚えたアビリティを使えるものもある。例えば、白魔道士でありながら、ナイトの「挑発」を使うことができるようにもなる。

ジョブは大剣士だが、他のジョブで覚えた一部アビリティもセット可能

　さらに本作で装備する武器・防具は、同じ名前の装備であってもそれぞれ性能が微妙に変化している。同じ名前の装備でも、属性与ダメージの上昇量が違ったり、MP回復量が違ったり、そもそもその効果が付いていなかったり、さらには装備しているジョブによって上昇量が変わることもある。そのため、ジョブや戦略によって装備を切り替えることが重要になるが、何より装備がドロップしたときにどんな性能をしているのか楽しみになるし、それを一緒にプレイしている友人と共有するのも楽しい。

　これらのジョブ・装備システムにより、キャラクタービルドの自由度が大幅に広がる。仲間とステージ攻略の戦略を組む上でも自由な発想ができるようになるはずだ。ちなみに装備のプリセットは100個まで保存可能。カスタマイズ性が高いからこそ嬉しい機能だ。

上は火属性与ダメージが上がるが、下は土属性与ダメージが上がる。装備ステータスの一番下に位置する「JOB AFFINITY」は、そのジョブで装備していると性能が上がることを示している

　このジョブと装備のシステムは、非常にハック＆スラッシュ味を感じる。マルチプレイ×ハック＆スラッシュでも楽しいのに、そこに高難度アクションが掛け合わされると、攻略の楽しさが増してさらなる相乗効果を発揮するだろう。今回試遊した際は1つのステージと2つのジョブしか体験することはできなかったが、友人と一緒に様々なビルドを試しながら、どんどん難しいステージに挑んでいきたいと思った。

　なお、体験版第2弾では、第1弾で体験した「カオス神殿」に加え、新ステージ「光歪の水郷」を攻略できる。また、新たなジョブや武器が追加されているほか、第1弾でのフィードバックを受け、グラフィックスの改善や、アクション面の強化などがされている。マルチプレイはもちろんだが、これらの新要素も体験してみたい方は体験版第2弾をプレイしてみてはいかがだろうか。