【特別企画】
進化型HDRの威力!最新「MOBIUZ」モニターでPS5「Ghost of Tsushima DC」の“本物の緑”を見に行く
2021年9月28日 00:00
竹林の緑と海の青が変わった! 「Ghost of Tsushima DC」をプレイ
では、「EX2710R」を使ったPS5版「Ghost of Tsushima Director's Cut」体験について触れていきたい。
「Ghost of Tsushima」はもともと景色の美しさに定評があり、紅葉の赤やイチョウの黄色、さらには雪に覆われた白色の世界といったように、息を呑むような色彩豊かな表現が特徴的だ。
絶景ポイントはいくつかあるが、HDRiのよさを感じられる場所のひとつに「櫛寺」がある。櫛寺は、対馬のちょうど中心辺りに位置する寺で、周囲を竹林に囲まれているほか、境内や境内にある五重の塔全体が苔に覆われている。付近を歩いていると、緑がとても印象に残る。
特に美しいなと感じたのが、櫛寺へ通ずる竹林の道。竹林のなかは光が届きにくいのでやや暗めだが、林の先の出口からは明かりが差し込んでくる。寺から道の先を目指して歩くと、竹の笹が奥に向かって明るくグラデーションしていく風景を見られる。寺の近くということもあって、神秘的な気持ちになれる場所だ。
シネマHDRiで同じシーンを見ると、緑がより鮮やかに映っていることがよくわかる。Light Tunerをデフォルトの-10から-4くらいに設定すると、暗すぎる部分を補正しつつ、竹林の緑は色濃く、鮮やかに発色してくれる。「Ghost of Tsushima」のような映像の美しさに重点が置かれたゲームの場合は、シネマHDRiの設定で調整する方が、恩恵を受けられるように思う。
また「Ghost of Tsushima Director's Cut」で行けるようになった壱岐では、海近くの猿岩周辺の眺めもよかった。陸側から猿岩(実際の壱岐にもある、猿の形をした岩)を一望すると、シネマHDRiの効果によって透き通った海や空の青がより鮮やかに発色された。緑や青が多い「Ghost of Tsushima」では、HDRiの威力が抜群に効いていると感じられる。シネマHDRiとゲームHDRiではそれぞれ微妙に発色が異なるので、プレイするゲーム、再生する映像に合わせてベストな調整を探っていただくといいと思う。
ちなみに没入度については、映像の発色以外にも湾曲型の液晶、また2.1chのtreVoloスピーカーも大きく貢献している。
まず湾曲型のモニター形状は、回り込みのある感覚がいい。机の上での27型は十分に迫力があるし、湾曲していることで映像に囲まれるような体験を感じられる。加えてtreVoloはサブウーファーが特に重厚感のある低音を出しているし、湾曲モニターに沿うように配置されたスピーカーの音は全体的にクリア。大きな音でもクリアさは保たれるので、環境がOKなら、音量を大きめにしてゲームをプレイするのがオススメだ。映像の発色、湾曲、サウンドの3つの掛け合わせで、「EX2710R」ならではの迫力と没入感が実現されている。
27型に高機能が詰まる! シネマティック、自然環境に優れたゲームに効果大
「EX2710R」の特長からすると、「Ghost of Tsushima」以外にも「サイバーパンク2077」や「ウォッチドッグス レギオン」、さらには「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」(PS5専用)、「Microsoft Flight Simulator」(Xbox Series X|S、PC専用)など、シネマティック要素の強いゲームや、自然環境の作り込みに優れたゲームなどにはより効果を発揮すると思う。
HDMI2.0が2ポートあるなど入力は複数あるので、映像やゲーム専用モニターの主力として導入してもいいし、ゲーミングPCユーザーならゲームと映像に特化した2枚目のモニターとしても活躍するはずだ。頼もしい機能が27型のなかにガッツリ詰まっていると感じられる製品なので、幅広いゲーマーにぜひチェックしていただきたいモニターだ。
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