【特別企画】
Nintendo Switch(有機ELモデル)に触れてわかった5つの優秀ポイント
携帯モード、テーブルモードがよりパワフルに、便利に!
2021年9月8日 12:00
- 【Nintendo Switch(有機ELモデル)】
- 10月8日 発売予定
- 価格:37,980円(税込)
Nintendo Switchの新たなモデル「Nintendo Switch(有機ELモデル)」が10月8日発売となる。今回はこのNintendo Switch(有機ELモデル)に実際に触れることができたのでその模様をお伝えしたい。
Nintendo Switch(有機ELモデル)は、有機ELディスプレイを搭載した新たなNintendo Switchだ。現在のNintendo Switchとほぼ同等の大きさながら、画面サイズは6.2インチから7.0インチへと広がるなど、液晶パネル以外の部分でも様々なアップグレードがなされている。
機能や仕様の詳細は公式サイトに詳しいが、本稿では、実際に触れてみて「これは優秀だな」と思ったポイントに絞ってお伝えしていきたい。そして、購入を検討している方の参考になれば幸いだ。
Nintendo Switch(有機ELモデル) | Nintendo Switch | |
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サイズ(幅×奥行き×高さ) | 242×13.9×102mm(Joy-Con取り付け時。アナログスティック先端からZL/ZR突起部分までの最大の厚さは28.4mm) | 239×13.9×102mm(Joy-Con取り付け時。アナログスティック先端からZL/ZR突起部分までの最大の厚さは28.4mm) |
質量 | 約320g(Joy-Con取付時 約420g) | 約297g(Joy-Con取付時 約398g) |
画面 | 静電容量方式タッチスクリーン/ 7.0インチ 有機ELディスプレイ/1280×720ピクセル | 静電容量方式タッチスクリーン/6.2インチ液晶/1280×720ピクセル |
CPU/GPU | NVIDIA社製 カスタマイズされたTegraプロセッサー | NVIDIA社製 カスタマイズされたTegraプロセッサー |
本体保存メモリー | 64GB | 32GB |
通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠)/Bluetooth 4.1( TVモード時のみ、有線LAN接続も可能) | 無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠)/Bluetooth 4.1(TVモード時のみ、市販の有線LANアダプターを使用して有線LAN接続も可能) |
映像出力 | 最大 1920×1080ピクセル60fps ※TVモード時にHDMIケーブル経由で出力 テーブルモード・携帯モードでは画面解像度に従い最大1280×720ピクセル | 最大 1920×1080ピクセル60fps ※TVモード時にHDMIケーブル経由で出力 テーブルモード・携帯モードでは画面解像度に従い最大1280×720ピクセル |
音声出力 | リニアPCM 5.1ch対応 TVモード時にHDMIケーブル経由で出力 | リニアPCM 5.1ch対応 TVモード時にHDMIケーブル経由で出力 |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
ボタン | 電源ボタン/音量ボタン | 電源ボタン/音量ボタン |
USB端子 | USB Type-C端子 本体の充電やNintendo Switchドックとの接続に使用 | USB Type-C端子 本体の充電やNintendo Switchドックとの接続に使用 |
ヘッドホンマイク端子 | 3.5mmの4極ステレオミニプラグ(CTIA規格) | 3.5mmの4極ステレオミニプラグ(CTIA規格) |
ゲームカードスロット | Nintendo Switchソフトのゲームカード専用 | Nintendo Switchソフトのゲームカード専用 |
microSDカードスロット | microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード対応 | microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード対応 |
センサー | 加速度センサー/ジャイロセンサー/明るさセンサー | 加速度センサー/ジャイロセンサー/明るさセンサー |
動作環境 | 温度:5~35℃/湿度:20~80% | 温度:5~35℃/湿度:20~80% |
内蔵バッテリー | リチウムイオンバッテリー/電池容量 4310mAh | リチウムイオンバッテリー/電池容量 4310mAh |
バッテリー持続時間 | 約4.5~9.0時間 | 約4.5~9.0時間 ※2019年8月30日以前に発売していた旧モデルのNintendo Switchと、現在発売中の現行モデルではバッテリー持続時間が異なる |
充電時間 | 約3時間(本体スリープ時) | 約3時間(本体スリープ時) |
優秀ポイント1:画面が広い! そして発色がいい!
見た瞬間に目に飛び込んでくるのは、その画面の広さだ。とくに現行のNintendo Switchに慣れていると、6.2インチから7.0インチへの変化のインパクトは大きい。長年の任天堂ファン、ニンテンドー3DSが3DS LLになったときを思い出す方もいるだろう。「大画面は正義」という言葉が頭をよぎる。
本体の大きさや重さに関しては現行機とほとんど変わっていないので、単純に見れば、黒い縁(ベゼル)の部分が少なくなっただけのような印象がある。ポイントは、画面にはさらに有機ELディスプレイの発色のよさが加わっていることだ。
たとえば「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の青空や雄大な自然の緑など、華やかな世界がさらにきらびやかに映るような、ゲーム画面全体の彩度が上がったようなイメージだ。画面サイズの拡大によって文字なども大きく見やすくなっていて、現行モデルと直接比較すると「こっちの方がいいじゃん……」と当然なる。この1点だけでも、「買う」と心が動いてしまうくらいには嬉しい変化だ。
優秀ポイント2:背面スタンド改良で立ちやすくなっている
機能的な大きな変化といえば、主にテーブルモードで使用する背面スタンドがある。現行モデルの背面スタンドは、microSDカードの収納を兼ねたカバーをカチッと起こすような形だが、有機ELモデルでは背面の下半分を覆うようにスタンドがあり、グイーッと引き起こすようにスタンドを出せる。
スタンドは無段階で調整できるフリーストップ式で、直立気味にも寝かせ気味にも、その時々のちょうどいい角度にできるのがいい。支える部分が増えたことで安定感が高まり、テーブルモードでの使い心地のよさがかなり上がった。
安定感が高まっているのにはもうひとつ理由がある。それが、背面底部にある2つの小さなラバーだ。宣材写真をよーく見ればラバーの存在に気づけるのだが、このラバーの存在が意外に大きい。というのも、テーブルモードにしたときにクッションと滑り止めの役割を果たしてくれるからだ。
つまりテーブルモードにすると、この滑り止めのラバー2つと大きくなったスタンドの3パーツで本体を支えることになり、実際に立ててみると安定感は段違いだ。少しの振動でもラバーがガッチリ接地面を掴んでくれるので、本体は動じない。たとえば新幹線や飛行機の揺れのなかでも、本体が滑ったりズレたりすることを気にせずにプレイできるだろう。
優秀ポイント3:スピーカーが新しく、音がクリアに。
プレイ中の変化としては、サウンドがある。スピーカーが新しくなったと公式では案内されており、見た目にもスピーカー部分は少しだけ大きくなっている。
現行モデルと音を聴き比べてみると、ひとつの音それぞれがよりくっきりと聞こえてくるような、よりクリアになったような印象だ。画面は発色がよくなって彩度が上がったと書いたが、音に関してもまさにそのようなイメージ。携帯モード、テーブルモードではとくに有機ELモデルのパワフルさを感じることができると思う。
優秀ポイント4:白色のJoy-Conがかわいい!
発表時からすでに話題になっていることだが、白色のJoy-Conがとてもいい。Joy-Conの機能そのものは以前と同じものなので、つまりはカラーバリエーションが増えたということなのだが、それでもフレッシュさがある。有機ELモデルならではの特徴として、やはり見逃せないポイントだろう。
優秀ポイント5:ドックについに有線LAN端子が!
TVモードにする際に使用するNintendo Switchドックにも変化がある。それが有線LAN端子の登場だ。場所は、背面カバーを開けたところ。
現行モデルの背面カバーには、ACアダプター用のUSB-C端子、HDMI端子、そしてUSB端子がある。有線ELモデルでは、このなかのUSB端子が有線LAN端子に置き換わるようにして付いている。
つまり、インターネットへの有線LAN接続が、現行モデルで必須だった有線LANアダプターを噛ませなくても可能になるということだ。有線LANアダプターは、製品によって通信速度が微妙に、あるいは大きく変わることがあるだけに、ダイレクトに有線LANケーブルを挿せるのは正直ありがたい。
総合すると、有線ELモデルのよさはとくに携帯モード、テーブルモードで感じることができると思う。画面サイズの上昇と有線ELディスプレイの発色、さらにクリアさを増したサウンドが組み合わさったときのインパクトは、まさに百聞は一見にしかずだ。おそらく人気商品となり、予約状況も厳しくなることが予測されるが、任天堂ファンならぜひチェックしておきたい新型Nintendo Switchと言える。