【特別企画】
今これがやりたかった! 現代的かつ王道のMMORPG「ロストアーク」インプレッション
直感的な操作とド派手なスキルで敵を倒す快感を味わえる!
2020年7月17日 17:30
ゲームオンは、PC用MMORPG「LOST ARK(ロストアーク)」のクローズドβテスト(CBT)を7月9日17時より開始した。
「ロストアーク」は韓国のSmilegate RPG社が開発したMMORPGで、クォータービューで展開され、基本的な操作である移動や攻撃はマウスを使用、スキルなどはキーボードを使って操作する、いわゆるハック&スラッシュ風のMMORPGだ。今でこそ3Dのオープンワールドを自由に移動できるMMORPGが多数サービスされているが、オンラインゲーム黎明期において王道中の王道だったのがこのスタイルのMMORPGだ。
狩りはシンプルな操作で敵を倒していく気持ちよさがあり、クエスト進行ではストーリーと共に着実にキャラクターが成長していくという楽しさもある。そうして敵を倒していくとポロリと強力なレアアイテムがドロップしてさらにキャラクターが強くなるという、非常に中毒性の高いループが楽しめるゲームシステム。そんなハック&スラッシュの要素を含んだ最新のMMORPGが今回紹介する「ロストアーク」である。CBTでは本作のこうしたゲームシステムを始め、3Dの美しいグラフィックス表現や、ド派手なエフェクト、オンラインゲーム”らしくない”リッチな演出などが楽しめた。懐かしさとともに新しさを感じられる本作、早速インプレッションをお届けしたい。
斬って倒す楽しさがたまらない! これが王道のMMORPGだ!
それでは早速ゲームを進めていこう。まずはキャラメイクからゲームは始まる。本作に登場するクラスはベースとなるクラスが「ウォリアー」、「ファイター」、「ハンター」、「マジシャン」の4クラス。そこからそれぞれ2クラス(正式サービスからは3クラス)が派生していき、合計8クラス(正式サービスからは12クラス)がプレイできる。
これらのクラスはざっくりと近距離職と遠距離職の2つに分かれており、「ウォリアー」、「ファイター」とそこから派生するクラスは近距離職、「ハンター」、「マジシャン」とそこから派生するクラスは遠距離職になっている。
まずは大まかに近距離で戦いたいか、遠距離攻撃を中心に戦いたいかを決めてキャラクターを選択しよう。近距離職でもどんな武器を使って戦うかやバトルスタイルが異なるので、自分の好きなスタイルにあったキャラクターを選ぶことが本作を楽しむためのポイントだ。また、クラスごとに性別は決まっているもののキャラクターメイクのパーツは多いので、ここでもじっくりとこだわって自分のキャラを作り込みたい。キャラクタークリエイトは無茶な組み合わせをしない限り美形のキャラに仕上がるようにできているので、髪の長さや顔のタイプなど自分の好みにあわせてカスタマイズしても大丈夫だ。
なお、作成したキャラクターはカットシーンにも登場するし、カメラアングルを変えればアップで見ることもできるので、こだわる人は納得行くまで調整したほうがゲームをより楽しむことができるだろう。
キャラクタークリエイトを終えればいよいよ冒険の始まり。各キャラクターの物語の始まりを語る、チュートリアルを兼ねたプロローグがスタートする。チュートリアルはいきなり飛ばしてゲームを始めることも可能だが、ストーリーを楽しむ意味でも、操作やゲームシステムを覚えるためにも最初はプレイすることをオススメする。
さて、ゲーム最初の見どころがグラフィックスだ。3Dのグラフィックエンジンを使った表現力は、2020年にサービスインするタイトルだけあってこれまでの”見下ろし型”MMORPGの中ではトップクラスに美しい。そんなグラフィックスで描かれるスキルエフェクトもド派手で気持ちが良い。特に注目のポイントはスキル攻撃を受けた敵のやられシーンだ。細かい流血まで描かれており、敵を倒す快感がさらに増している。
冒頭でも述べたとおり移動や基本の攻撃はマウスを、スキルなどはキーボードを使用する。”見下ろし型”MMOでは移動や攻撃など殆どの操作を左クリックで行なうことが多いが、本作ではデフォルトで左クリックで攻撃、右クリックで移動と、左右クリックをフルに使って操作する。慣れるまで少し時間がかかるかもしれないが、この操作感はなかなか新鮮だ。
また、ゲームの最序盤から多くのスキルがアンロックされているのも印象的だった。通常のMMORPGであれば序盤は限られたスキルを使用して戦っていき、キャラクターの成長にあわせて徐々にスキルがアンロックされていく、というのがお馴染みである。だが本作ではキーボードのショートカットが埋まるほどのスキルが序盤から使用できるのだ。そのため超序盤から様々なスキルを使っていくことができるのが面白い。
もちろんキャラクターが成長すると新しいスキルをアンロックできるし、すでに覚えているスキルの強化なども行なえる。同じクラスでもどんなスキルを強化するかで戦い方は変わるだろう。
こうしてマウス操作とキーボード操作を組み合わせて敵を倒していく。敵を倒したりクエストを達成した経験値でキャラクターをレベルアップさせていく、それだけでも確かに面白いし快楽的であるのだが、お楽しみのトレジャーハンティング要素も忘れてはならない。
敵を倒していくとポロリと落ちる強力なレアアイテム。それを装備することでさらにキャラクターが強くなり、敵を倒すスピードが上がる。さらに強力な敵を倒せるようになるので倒していくとまた強力なアイテムが入手できる……という繰り返しはゲーマーにとっては最高の時間だ。
ゲームの進行は基本的にクエストを中心に進んでいく。一箇所でクエストを受けるとアイテムを集めてくる依頼などを受ける。そしてアイテムを集めて戻ると、経験値やアイテムを入手でき、さらに別のクエストを受けられるようになる……という具合だ。クエストを受けていくことでキャラクターの成長スピードが上がるのと、ゲーム進行にあわせて次の目的地が提示されていくので迷子になりにくい。このあたりは最近のオンラインゲームらしい進化を遂げている部分という印象だ。
ゲームが進んでいくと徐々にコンテンツが解放されていき、生活コンテンツやPvPのようなコンテンツもレベルアップにあわせて徐々に解放されていくという。最初から体験できないのは少し残念だが、ゲームの理解が進まないうちに様々な要素が解放されても混乱してしまいそうなので、徐々に世界観を学びながら新たな要素が解放されていくのを楽しむのがいいだろう。
本作はクラシックな見下ろし型のMMORPGだが、シネマティックな演出や快適なゲームプレイなど、最近のオンラインゲームをよく研究した、現代的かつ王道のMMORPGという印象だ。以前別のMMORPGをプレイしていたというユーザーは懐かしくもあり、進化したゲームプレイを楽しめるし、未体験のユーザーは多くのゲーマーを虜にしてきた王道のスタイルを最近のオンラインゲームの遊びやすさを追加したバージョンで遊べるという、幅広いオンラインゲームファンにオススメできる作品になっている。
既にその面白さの片鱗がたっぷりと感じられた今回のCBT。正式サービス開始時にははぜひ遊んでみてほしい。