【特別企画】

PS4はボイスチャットで差が付く! 「Sound Blaster G3」でマイク音高品質化を実感!!

「フォートナイト」で、「Apex」で、「レインボーシックス シージ」で使ってみた

【Sound Blaster G3】

2019年12月発売

価格:6,980円(税込、クリエイティブストア価格)

 PS4をはじめとする家庭用ゲーム機のタイトルで勝ちたい、もっと快適なプレイを楽しみたいと考えたときに、キャラクターを操作するコントローラーや映像を映し出すモニターと合わせて注目されるようになってきたのが、ゲームの音を再生、入力する“サウンドデバイス”だ。

 サウンドデバイスが人気を集める理由の一つは、ボイスチャットを多くのプレーヤーが使うようになったこと。「フォートナイト」のようなシューティング、「モンスターハンターワールド」といったアクションRPGなどでは効果が絶大で、プレーヤー間のコミュニケーションのスピードはテキスト入力によるチャットとは別次元の速さ。プレーヤーのストレスも少ないので、ストイックに勝利を求めるハイレベルプレーヤーはもちろん、友達と気軽に遊びたいカジュアルプレーヤーにとっても不可欠な機能となりつつある。

 PS4など、近年のゲーム機はマイク入力機能を持っているので、マイクさえ用意すれば誰でもこの機能を使うことができる。そして、そのボイスチャットの音声がより聞き取りやすく、より便利に使えるようになれば、もっと有利にプレイを進めることができる。

 そこで今回提案したいのが、PS4のサウンド環境を劇的に改善してくれる、クリエイティブメディアのサウンドデバイス「Sound Blaster G3」だ。

【Sound Blaster G3】
低コスト、そしてシンプルな操作で手軽にPS4のボイスチャットを高音質化できるクリエイティブメディアの「Sound Blaster G3」

“ボイチャ”でライバルに差を付ける「Sound Blaster G3」

 「Sound Blaster G3」はUSB接続のゲーミングDACアンプ。その最大の魅力は“手軽にゲームのサウンド環境を改善できる”こと。特に、今使っているヘッドセットをSound Blaster G3に接続するだけで、“ボイスチャットを高音質化できる”のが大きな強みだ。最近ではゲーマーにとってヘッドセットは必需品のようになっているが、本製品を経由することでマイクで入力した自分の声が相手にクリアに伝わるようになるのだ。

「Sound Blaster G3」はUSB接続。実売価格は7,000円前後
本体はType-Cコネクタだが、Type-Aへの変換コネクタも付属する
左側面にはマイクのボリュームがあるので、プレイ中であっても音量が気になったらすぐに調整可能。さらにON、OFFスイッチが用意されている。飲み物を飲んだり、ちょっと席を外したりする際などにはマイクを使わないようにすることが可能だ

 さらに、自分のゲーム音楽と相手のボイスチャットの音量を調整できる「GAMEVOICE MIX」も便利だ。本体の側面にあるボリュームを回すだけで、ボイスチャットの音を大きくしたり、逆にゲームの音を大きくできる。作戦会議など音声が重要な場面と銃声や足音などゲーム音が重要になる場面でサッと音量調整できるのはゲームを快適にプレイする上で非常に重要だ。

右側面のスイッチをMIXINGにすると「GAMEVOICE MIX」が有効に
ゲームの音とボイスチャットの音が非調整の状態だとグリーンに光る
右側面のダイヤルをGAME側に回すとゲーム音量が大きくなりオレンジに変化、VOICE側に回すとボイスチャットの声が大きくなりブルーに変化する

 もう一つ、「フットステップエンハンサー」という機能にも注目したい。これは、FPSなど対戦ゲームでは的の位置を把握する上で重要となる“足音”を聞こえやすくするというもの。必要に応じて、ワンタッチで有効、無効を切り換えられるのも強みだ。

 そして、これら機能はSound Blaster G3本体だけで手軽に使える。ソフトウェアなどの導入や設定は不要。ゲーム機やPCと接続するだけOKという導入のしやすさも大きな魅力だ。その一方で、PCやスマホ向けのコントロールアプリも用意されているので、シチュエーションにあったプロファイルやイコライザを使って自分好みの音質に調整と凝った使い方もできる。

PCに接続すれば専用のアプリで細かな設定も行なえる

設定もとても簡単!高音質ボイスチャット環境がすぐに手に入る

 まずは、PS4を例に接続方法を紹介しよう。まずはSound Blaster G3本体をPS4のUSBポートに接続。初期型PS4(CUH1000シリーズ)とPS4 Pro(CUH7000シリーズ)は光デジタル出力を備えているので、付属の光デジタル用のケーブルで接続すればOKだ。光デジタル出力を備えていない現行のスリムモデル(CUH2000シリーズ)の場合はテレビの光デジタル出力を利用するか、テレビのライン出力からラインケーブルで接続する。ラインケーブルは付属しないので、別途用意する必要がある。

初期型とPS4 ProはUSB端子にSound Blaster G3を接続、付属の光デジタル用ケーブルでそれぞれ接続する
そしてヘッドセットをSound Blaster G3に接続する

 PS4側はメニューの「設定」から「サウンドとスクリーン」→「音声出力設定」を選び、主に使用する出力端子を「光デジタル出力」、音声フォーマット(優先)を「Linear PCM」に設定。そして再び「設定」から「周辺機器」→「オーディオ機器」を選び、ヘッドホンへの出力を「チャット音声」する。ライン出力で接続した場合はヘッドホンへの出力を「チャット音声」にするだけでOKだ。

音声出力設定で主に使用する出力端子を「光デジタル出力」、音声フォーマット(優先)を「Linear PCM」に設定する
オーディオ機器でヘッドホンへの出力を「チャット音声」にする。入力機器と出力機器は自動的にSound Blaster G3へと切り換わる仕組だ
各種ゲーム機、PCとの接続図

「フォートナイト」でボイスチャットをテスト。中学生プレーヤーは効果を感じるのか!?

 ここからはPS4版の「フォートナイト」を使ってSound Blaster G3の効果を確かめていきたい。「フォートナイト」のプレイ時間が1,000時間を超える熟練プレーヤーで普段からボイスチャットで友人たちと遊んでいる筆者の息子(中学二年生)に協力してもらった。2台のPS4とをSound Blaster G3を筆者の仕事部屋と息子の部屋のそれぞれにセッティングし、「フォートナイト」をプレイしながらボイスチャットして効果を確かめようというものだ。

【フォートナイト】
無料で始められることから幅広い年齢層に人気のバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」

 PS4のコントローラー「DUALSHOCK 4」にヘッドセットを接続したときのボイスチャットはややザラついた声になってしまうのに対して、Sound Blaster G3接続時は明らかに音声はクリアになった。同じヘッドセットを使っているにもかかわらずだ。ただ、息子は筆者の声に対して「声はクリアになったけどボリュームが小さくなったように感じる」と言う。実際、DUALSHOCK 4接続時と同じ設定では声は小さくなる傾向にあるようだ。Sound Blaster G3のマイク音量とPS4のマイクレベルの調整機能で事前にバランスを確認しておくのがよさそうだ。

DUALSHOCK 4に直接ヘッドセットを接続すると、ややノイズが混じったような声に
Sound Blaster G3を経由すると同じヘッドセットでもボイスチャットの声はクリアになる
ボイスチャットをするならマイクレベルをあらかじめ調整しておくと、より会話しやすくなる

 実際に2人タッグのデュオでプレイしたが、お互いの場所や持っている武器の確認、撃ってきた敵の方向を知らせたり、どこに何を建築するなどボイスチャットでやり取りするシーンは非常に多い。この音声がクリアになる恩恵は非常に大きいと感じた。

 ゲーム音とボイスチャットの音量を調整できるGAMEVOICE MIXについて息子は、「クリエイティブモードで対戦用マップを作っていることもあって、対戦の独自ルール(武器はこれを使うなど)を説明するときのやり取りについてはボイスチャットの音量をアップして、対戦スタート時はゲームの音量をアップする、といったことが手元のダイヤルで簡単にできるのは便利」と言う。もちろん、プレイ前のメニュー画面でどのモードで遊ぶのか相談するのにも役立つ機能だ。

 また、息子が喜んでいたのがサウンドエフェクトの高音質化だ。「エモートの効果音に迫力が出て、普段はあまり聞こえていない風の音などもハッキリと聞こえる」と言う。銃声の方向など、勝利のためには音の要素も非常に重要なだけに、ボイスチャットはやらないという一匹狼スタイルのプレーヤーにも十分役立つと言えそうだ。

 フットステップエンハンサーを有効にするには、Sound Blaster G3右側のスイッチをVOL側にして天面側中央にあるボタンを押す。白く光れば有効、もう一度押して消えれば無効だ。スイッチの切り換えが必要になるので、この機能の有効、無効に関してはスマホのアプリを使ったほうが手軽とは感じた。なお、フットステップエンハンサーを有効にすると風の音など低めの音が抑えられ、足音など高めの音が聞き取りやすくなる。ただ、銃声などは低音が抑えられるため乾いたような音に変化。足音の聞き分けを重視するならアリと言えるが、音の質感がかなり変わる点は割り切って考える必要があるだろう。

スマホのアプリ「Sound Blaster Command」でもフットステップエンハンサーの切り換えができる

 PS4には録画機能や配信機能も備わっている。ゲーム実況に挑戦してみたい、という人にも当然マイクの高音質化は有効だ。

「Apex Legends」でのチーム連携にも有効

 「フォートナイト」と並ぶ人気タイトル「Apex Legends」は、3人1組で戦うゲームだけにボイスチャットは非常に重要となる。前線に立って敵の足音を聞くなど、索敵に集中したいときはGAMEVOICE MIXでゲームの音をアップさせ、回復などサポートとして立ち回るなら味方の助けや指示を聞きやすいようにボイスチャットの音をアップさせておくなど、状況や使用キャラクターに合わせて手元で調整できるのは非常に便利だ。連携によって場面場面で数的優位を作ることが重要なゲームだけに、ボイスチャットの品質が上がることも当然ながら役に立つ。とくに、指示が出せる腕を持った中~上級者プレーヤーともなるとその恩恵は大きいのではないだろうか。

【Apex Legends】
能力の異なるレジェンド(キャラ)を活かしたチーム連携が楽しい「Apex Legends」

「レインボーシックス シージ」などのリアル系FPSではフットステップエンハンサーが特に役立つ

 「レインボーシックス シージ」などリアル系のFPSでは、もちろん連携のためにボイスチャットの高音質化やGAMEVOICE MIXも役立つが、足音を際立たせるフットステップエンハンサーが有効だと感じた。スピーディな判断を求められるゲームでは使ってみる価値は十分ある。PUBGにおいて敵の足音が室内で発生しているのか判断したいときにも使える機能だ。

【レインボーシックス シージ】
狭い室内で緊迫感のある戦闘が特徴のリアル系FPS「レインボーシックス シージ」

Nintendo Switchでも接続するだけで使える。最新ファームでボイスチャット可能に!

 Nintendo Switchは、携帯モードであれば本体のType-C端子に、TVモードならドッグにType-A変換コネクタを使って接続できる。挿し込むだけで音声の出力はSound Blaster G3に切り換わる。使ってみるとNintendo Switch側のヘッドホン出力よりも、音の再現性に優れていると感じた。Nintendo Switchでもリズムゲームは数多く発売されている。それをより高音質で楽しみたいなら、ぜひともオススメしたい。

 また、Nintendo Switch自体はボイスチャット機能を備えていないが、フォートナイトや荒野行動などゲーム側で用意されているボイスチャットに対しては、Sound Blaster G3をファームウェアアップデートすることで利用可能になる。PCやスマホアプリの「Sound Blaster Command」を使って最新ファームの「1.3.200205.1720」にアップデートしよう。筆者はフォートナイトでSound Blaster G3を経由したボイスチャットできることを確認した。なお、Nintendo Switchに光デジタル出力がないこともあり、GAMEVOICE MIXには対応しない。

【Nintendo Switch】
アプリの「Sound Blaster Command」で最新ファームにアップデートすることでNintendo Switchでのボイスチャットが可能になる

 Sound Blaster G3は手軽さと汎用性の高さが大きな魅力。ゲーム機に対してはUSB接続だけで人気されるので、ゲームとボイスチャットの高音質化が手軽に行なえるほか、PCに接続すればハイレゾ音源を楽しんだり、専用アプリで自分好みの音質に調整したり、ゲームにあったプリセットを呼び出したりとこだわった使い方もできる。小型なので持ち運びに困ることもない。ゲームで勝つためのガチ装備として、より楽しくプレイするためのお供アイテムとして、持っておきたいサウンドデバイスだ。