使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第343回
お手軽ながら臨場感アップ!Wii U用ハンドルスタンドやUSBポートを5ポートに増やせるPS4用USBハブを試してみた
(2014/7/4 16:15)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
今回は、Wii U「マリオカート8」をより本格的に楽しめるハンドルスタンドグッズをチェックしてみた。サイバーガジェットの「CYBER・ハンドルスタンド(Wii U用)」は、Wii U GamePadだけでなく、Wiiリモコンを装着するためのグリップを同梱。ゲームテックの「ドライビングスタンドU」はWii U GamePadのみだが、角度調節可能となっている。
また、プレイステーション 4用グッズからは、アンサーの「PS4用一体型USBハブ」を試してみた。USBポートを5ポートに増やせる一体型のUSBハブだが、こちらでは5ポート同時の利用や、スタンバイ中の充電など、動作を確かめてみた。
Wii U GamePadやWiiリモコンを装着してハンドル感覚でプレイ! スプリングによる抵抗も良好
「マリオカート8」をより本格的なハンドル的操作で楽しめるようにするアタッチメントセット。Wii U GamePadやWiiリモコンを傾けて操作するものを、このアタッチメントを使うことで、よりそれらしく楽しめるよう考えられたものだ。
パッケージにはハンドル台のほかに、台にWii U GamePadを固定するパーツ、Wiiリモコンを装着するハンドルグリップが入っていて、Wii U GamePadでのハンドルプレイと、Wiiリモコンでのハンドルプレイの両方が可能。いずれも使われている素材はプラスチック素材になっている。
ハンドル台はサイズが21×18cm(縦×奥行き)、高さはWii U GamePadを装着した場合は約20.5cm、ハンドルグリップを装着した場合は約21cmとなる。重量はWii U GamePad装着時は956g、ハンドルグリップ装着時は655g。プレイ中に持ち上がったりズレたりしないよう底面に吸盤が3つついている。
Wii U GamePadをハンドル台に組み合わせるための固定パーツは、背面の凹みとネジ穴を使って装着するもので、装着は手軽。ハンドル台の中央に押し込むようにすると固定される。また、取り外す時は中央の左右にあるボタンを押しながら手前に引くと、簡単に取り外せるようになっている。
ハンドル台のステアリング部分は左右に100度ほど回るほか、スプリングが内蔵されていて擬似的なフィードバック感覚とセンタリング機能を搭載。ただし、角度調節機能は搭載されていない。
ハンドルグリップは、中央の凹みにWiiリモコンを取り付けてプレイする作り。直径約19cmの小型な円形で、背面のBボタンが触れるように開口されているほか、グリップに装着したままでWiiリモコンのポインティング操作ができるようにポインター部分にクリアーパーツが使用されている。
実際に「マリオカート8」で試してみた。ハンドル台があるので設置面積は少し必要になるが、全体にサイズは控えめで重量もそれほど重くはない。ケーブル類もないので、セッティングは楽々だ。テーブルに置いてみると、底面の吸盤が吸い付いて、簡単にはズレたり持ち上がったりしようになる。簡単な作りではあるが、平らなテーブルに置けば結構な吸着力が出る。
まずはWii U Gamepadを装着してプレイしてみた。ハンドル台に装着したWii U Gamepadは、左右に約90度回転、中に仕込まれているスプリングによって反発がつけられていて、自動でセンターにも戻るようになっている。角度の調節は基本的にできないのだが、固定部分に隙間があって、奥や手前に少し動くぐらいの、グニグニとした柔らかい作りになっている。
テレビにゲーム画面を映してのプレイでは、これが簡単な作りの割に臨場感を高めてくれる。スプリングによる抵抗感もほどよく、カートの動きに一体感のある感触だ。Wii U GamePad単体でも傾けての操作はできるが、こうして台に固定して反発もついていると、かなりそれらしくなってくれる。Wii U GamePadを持ちあげなくていいので、長時間のプレイでも疲れにくいところもメリットだ。なお、操作については基本的に変わらないが、ジャンプはボタン操作のみになる。
Wii U GamePadにゲーム画面を映してのプレイでは、ゲーム画面が一緒に回るので、少々慣れが必要。コーナーの時には画面が傾くのに合わせて自分の体も傾けるようにすると、画面も見やすくなった。Wii U本体が離れたところにあるとはいえ、Wii U GamePadとハンドル台のワイヤレスな組み合わせだけでステアリング操作のゲームが楽しめるのは、なかなかユニークだ。
Wiiリモコンを組み合わせて、丸いハンドルでの操作も可能だ。ハンドルグリップの作りは基本的にWii時代からあったWiiハンドルと同じ作りで、ハンドル台に組み合わせることでスプリングの抵抗やセンタリング機能を加えられる。基本的な操作感はWii U GamePadを組み合わせた時とほとんど同じだが、「ハンドルは丸型でないと」という人にはこちらがオススメだ。
簡単な作りではあるが、ハンドル台に固定し、スプリングによる抵抗感が加わることで、ハンドルの動きはぐっとリアルなものになってくれる。もう少しがっしりとした固定力と、角度調節機能が欲しかったところがあったが、大人も子供も扱える適度なサイズ感や、設置の手軽さは良好。より体感の魅力を高めたい人にオススメのグッズだ。
Wii U GamePadで本格ハンドルプレイ! 角度調節も可能
Wii U GamePadを装着して、より本格的なハンドル操作を楽しめるようにするグッズ。こちらは上で試している「CYBER・ハンドルスタンド(Wii U用)」と、細部を除いて基本的な作りは共通している。両製品はベースの供給元が同じ、いわゆるOEM製品ということだろう。
違いとして、ゲームテックの「ドライビングスタンドU」は、Wii U GamePadのみが接続可能で、サイバーガジェットの「CYBER・ハンドルスタンド(Wii U用)」に付属していたWiiリモコン用のハンドルグリップは入っていない。また、ハンドル台にはWii U GamePad装着部分に角度調節機能がある。この機能はサイバーガジェットの「CYBER・ハンドルスタンド(Wii U用)」だと、留め具の部分を固定してオミットしたようだ。
角度調節は装着部分の押し込み式留め具を外すことで、水平に近い上向き、斜め、垂直と、3段階に調節できる。底面の吸盤による固定や、ハンドルの回転角、内部のスプリングによるハンドル操作の抵抗やセンタリング機能などは、「CYBER・ハンドルスタンド(Wii U用)」と同等だ。
基本的な作りは「CYBER・ハンドルスタンド(Wii U用)」と共通なので、Wiiリモコンは使わないという人なら、ゲームテック版の方が価格も安く、角度調節機能もあって使い勝手がいいと言える。
PS4のUSBポートを一挙5ポートに! 本体との一体感も良好なUSBハブ
プレイステーション 4のUSBポートに接続して、ポートを5ポートに増やせる一体型のUSBハブだ。このハブを使うと、USB3.0ポートを1つ、USB2.0ポートを4つに増やせる。
デザインがPS4とマッチするようになっているのが嬉しいポイントで、ツヤがなくザラつきのつけられた梨地加工部分と、中央横ラインのツヤあり部分と、PS4本体の質感や色にしっかりと合わせてある。実際に装着してみても、違和感のない仕上がりだ。
PS4本体のポートは奥まった場所にあるので、コネクタ周りに幅があるものだと装着しづらかったり、できないものがあったが、このハブを着けていると、そうしたネックも解消される。
実際に色々な製品を接続してみた。DUALSHOCK4、PS Vita 2000、ヘッドセットのレシーバー、USBメモリなど、様々な機器でポートを全て埋めてみたが、いずれも問題なく利用できた。ただ、USB給電ではUSB3.0と2.0のポートとで違いがあり、DUALSHOCK4やPS VITAはUSB2.0側ではスタンバイ中の充電が行なえなかった(ただし、DUALSHOCK3やWii U PROコントローラーは充電できた)。
おそらく、1ポート分の供給量を4ポートに分割しているところがあって、充電に必要となる供給電圧が大きい製品は充電できないのかもしれない。同様に、PS4で確認に適したものがないため試せていないが、消費電力の大きめなバスパワー動作のUSB機器も、USB2.0側では動作が厳しいのではと思える。現状で言うと、USB接続で例えばDUALSHOCK4を2個同時に充電しているという人や、DUALSHOCK 4とPS Vitaをスタンバイ中のPS4に繋いで充電している、という人だと、ちょっとこのハブでは扱いづらくなってしまう。
USBポートを標準の2ポートから5ポートへと増やせる一体型のUSBハブでデザインも良好。ただ、USB2.0側では充電に利用する面で多少ネックなところが出てきてしまって、例えば、アーケードスティック、ヘッドセット用レシーバー、USBメモリ、のような組み合わせなどで3ポート以上欲しくなる場合があるという人ならオススメだが、前述のようにDUALSHOCK4やPS VitaなどをUSBで頻繁に充電しているという人だと、同時充電ができなくなる。このあたりを考慮の上で、USBポートがもっと欲しいという人にチェック頂きたい製品だ。