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★PS3/Xbox360レビュー★

核戦争後の未来都市“ニューベガス”
様々な思惑が交錯する街で何を見るか?

「Fallout: New Vegas」

  • ジャンル:SFRPG
  • 開発元:Bethesda Softworks
  • 発売元:ゼニマックス・アジア
  • プラットフォーム:PS3/Xbox 360
  • 価格:8,190円
  • 発売日:11月4日
  • CEROレーティング:Z(18歳以上対象)
  • プレイ人数:1人


 ファン待望のシリーズ最新作「Fallout: New Vegas」が11月4日に発売される。前作「Fallout 3」で提示された、核戦争後の文明が崩壊した過酷な、しかし魅力溢れる世界が、再びプレーヤーの前に広がるのだ。今回の舞台はかつて“ラスベガス”と呼ばれた街を中心としたアメリカ南西部だ。

 「Fallout: New Vegas」は前作から間口を広げ、様々な新システムを取り入れ、よりプレイしやすいエキサイティングなRPGとなっている。前作も人気を博したが、今作もファンの期待を裏切らない、楽しい作品となっている。前作が好きな人はもちろん、初心者にもオススメしたい作品だ。


■ ニューベガスを舞台とした陰謀渦巻く冒険。いくつもの勢力の間をどう立ち回っていくか?

撃たれ、埋葬される主人公。しかし一命を取り留める
ユニークな戦闘システム。V.A.T.S.(Vault-Tec Assisted Targeting System)。起動することで戦闘が一時停止し、戦略的に戦える
Pip-Boyが携帯端末なのも前作と同じだ。同じ操作感覚でプレイできるだろう

 「Fallout: New Vegas」(以下、「New Vegas」)では、「運び屋」としてアメリカ南西部に暮らす一般人が主人公となる。彼(彼女)はある「仕事」で“何か”を運んでいるとき、謎の一団に襲われてしまい、その“何か”を奪われてしまう。銃撃を受けて倒された主人公はそのまま始末されかけたが、運良く一命を取り留め、「ドック・ミッチェル」という人物に救われた。彼はこの地域の核シェルター「Valut」から出てきた人物だという。

 主人公はドック・ミッチェルが住む村「グッドスプリングス」から旅立つ。探し求めるのは、自分を殺そうとした人物の行方、そして奪われたものである。この事件には何か大きな“裏”の意味があるようにも思える。プレーヤーは主人公となってこの世界を旅していく内に、いくつもの勢力が争う複雑な社会情勢を知る。そして大きな対立の鍵を、主人公が握っていることを知ることになるのだ。主人公が何を成し遂げ、その結果世界はどう変わるのか。大きな可能性を秘め、主人公は荒野に旅立つ……、というのが本作のプロローグとなる。

 Bethesda Softworks開発の「Fallout」が帰ってきた。「Fallout」シリーズは元々はInterplay Entertainmentが開発していたが、Bethesda Softworksが開発ライセンスを取得し、「Fallout 3」を開発した。筆者は「Fallout 3」がシリーズ初体験だったのだが、まずその世界観にしびれた。「Fallout 3」そして「New Vegas」は2077年という、現代より未来の世界が核戦争により崩壊、その後200年経過したという世界が舞台となっている。この世界に生きる人々には、国家という枠組みそのものが無く、人々の多くは自給自足の生活を行なっている。彼等は、200年前の遺産を奪い合いながら生きているのだ。

 「Fallout 3」の舞台は核ミサイルが降り注いだワシントンD.C周辺だった。主人公はそれまで世界と隔絶していた核シェルター「Valut」から出てきた人物で、生きるための道を必死に模索しながら荒野をさまよった。プレーヤーは飲み水すら放射能に汚染され、生きることもままならない過酷な世界でを旅し、やがて大きな秘密へと迫っていった。前作の楽しさはレビュー その1レビュー その2でたっぷり語っているのでぜひ一読して欲しい。

 一方「New Vegas」のアメリカ南西部は核ミサイルの影響はなく、発電施設も稼動している。この地域の中心とも言える地区「ニューベガス:ストリップ地区」は現代のラスベガスを思わせる電飾が輝いており、遠くからもその明かりははっきり見える。住人の数も多く、比較的物資も豊富だ。観光客向けの土産を売っている店などもあったりして、ワシントンD.C周辺よりずっと暮らしやすい様に思える。

 とはいえ、旅人には危険な場所もある。サソリや蟻、ネズミのミュータントは群れで襲いかかってくるため、彼等のテリトリーにうっかり足を踏み入れると囲まれてあっという間に殺されてしまう。さらに本作ならではの要素というのが「評判」だ。この世界にはいくつもの「勢力」があり、独自の思想、戦略で動いている。勢力の評判は主人公の行動で高まったり、敵対的になる。

 この地域の発電施設を牛耳り、各地のギャングと抗争を繰り返しながら支配地域を広げている「NCR(New California Republic:新カルフォルニア共和国)」、ストリップ地区を支配しようとする3つのカジノと、その上に君臨する謎の人物「Mr.ハウス」、そしてじわじわと勢力を増している武装集団「シーザー・リージョン」。この3つがそれぞれ独自の考えを持ってニューベガスの地で活動している。

 この3つの勢力の対立の他にも、1人の「伝説の男」に憧れ彼の生き方を実践しようという理念のギャング団「ザ・キングス」など地域のギャングや強盗集団、奴隷商人などがそれぞれ集団を作っている。「New Vegas」ではいくつもの勢力が複雑に絡み合っており、旅を続けることで、主人公はさまざまな勢力と関わっていく。

 スタート地点から勢力の対立と主人公の決断が迫られる。グッドスプリングスは「パウダーギャング(掘削用のダイナマイトを武器で使うため)」の襲撃を受けており、現在、パウダーギャングから追われる男をかくまっている。彼を見捨てるか、それとも村の人々を説得し、追っ手を迎え撃つか……時にはいくつもの勢力が混じり合う場合もある。「New Vegas」ではいくつもの勢力がある中を、どう立ち回り生きぬいていくかという感覚が楽しい。

 前作をプレイしていた、という側面もあるが、「New Vegas」は“どうやって生き残るかわからない”とまで過酷な状況に立たされるという感じではなく、最初に武器や基本的な装備を与えられ、ある程度の指標も提示される。前作より間口は広がっていると感じた。一方で、Valutと世界の関わり方、100年以上の長寿命を持つが外見がゾンビのようになってしまった「グール」、巨大な体躯を持つ凶暴な新人類「スーパーミュータント」の存在などの説明が少し足りないかな、とも感じた。前作をプレイしておくと本作の世界観への理解、地域による違いがわかり、一層楽しくなると感じた。


最初のステータスやスキルの設定は身体検査風になっている。死を免れた主人公はここから旅立つ
グッドスプリングスは「パウダーギャング」に追われる男をかくまっている。彼を助けるか、プレーヤーの決断で状況は変わってくる
警備ロボットのヴィクター、超人的な体力を持つスーパーミュータント、そして長寿命とゾンビのような外見をしたグール。この世界には人類以外の知的生物も闊歩している
いずれ訪れることになるニューベガスストリップ地区。文明が色濃く残る地だ


■ 基本システムは前作を踏襲しつつ、コンパニオンとの関係をパワーアップ

新スキルSurvival。生き抜くために必要な知識が手に入る。ハードコアモードでは特に必要になりそうだ
コンパニオンを仲間にすることで、特殊なPerksを入手できる
2人の仲間と冒険が可能。冒険を進めることで新たなコンパニオンと出会える

 「New Vegas」のゲームシステムの多くは「Fallout 3」から受け継いだものになっている。敵を倒したり、鍵開けやハッキング、クエストクリアなどで経験値を得て、レベルアップによって得たスキルポイントを割り振り、専門家になっていく。スキルはまんべんなく上げていくよりも、ある程度特化した方がゲーム展開には有利になる。

 Barterで交渉するか、Speechで相手を説得するかなど、スキルを高めていくことでゲーム展開は有利になる。前作にあった重火器を扱うBig Gunsと携行火器を扱うSmall Gunsが統合されGunsになっていたり、生き抜くためのスキルSurvivalが追加されていたり、ゲームバランスは調整されている。今回はオーソドックスとも言えるGunsでゲームを進めていったが、素手戦闘のUnarmedもパワーアップしている上、各地の達人から技が学べるようなので、2回目のプレイではぜひ挑戦してみたい。

 また、特殊能力のPerksは仲間となる「コンパニオン」の力を増すといったものが増えている。長所をさらに伸ばすといったものが多く、またステータスを上げておかないと取れないものなどがある。前作のレベルキャップはレベル20だったが、「New Vegas」ではレベル28までのPerksが用意されており、レベルキャップは30となっていて、たっぷり育成もできる。また、「チャレンジ」という項目があり、「敵を特定の武器で倒し続ける」といったチャレンジを成功させるとボーナス経験値が入手できる。

 さらに「New Vegas」では「ハードコアモード」も用意されている。このモードでは食事と水の補給が必要となり、弾薬も重量が計算される。手足のダメージには「ドクターバッグ」を使うか、医者の助けが必要となるといった“リアル”なモードだ。今回“前作よりハードルが低い”と感じたのは、あくまで「ノーマルモード」でのプレイで、ハードコアモードは前作以上に厳しいサバイバルが体験できる。

 コンパニオンは「New Vegas」の目玉となるコンテンツだ。今作では最大2人のキャラクターを連れ歩くことができる。戦闘での攻撃力が増すだけでなく、専用のPerksを持っている。ゲーム中盤くらいに手に入る隠れ家には仲間をとどめておくこともできるので、多くのコンパニオンを集めて、状況に応じて使いこなすことも可能となる。

 コンパニオンは話すことで「コンパニオンホイール」が開く。このメニューを使ってコンパニオンに対して積極的に戦うか、近接と遠距離どちらで戦うか、といった指示ができる。前作でもコンパニオンはいたが、どちらかといえば足手まといになる場合も多かった。今作では改良されていて、戦いでも頼りになる存在だと感じた。ただ、消極的に戦うという指定でも、プレーヤーの視界外で敵を見つけて戦ってしまう、ということもあり、彼等を「守る」ことも必要だと感じた。

 戦闘中、射線に味方が入らないように位置取りをしなくてはいけない。基本的にコンパニオンは戦闘を繰り返しても成長せず、装備も変えられない。近接専門のキャラクターの場合、遠距離では不利になる。彼等にアイテムを預かってもらうことはできる。「New Vegas」では特に重火器や優秀なアーマーが重く、アイテムが持てなくなる場合がある。コンパニオンのおかげで重量の悩みは軽減される。

 ノーマルモードの場合はコンパニオンは敵に倒されても「気絶」になり、いきなり死んでしまうということはない。筆者は最初はそのルールを知らなかったので、仲間になると最初にいわれたときは不注意で倒されてしまうのが怖くて、同行を申し入れられても断っていたが、いざ仲間に加えてみるととても頼もしい。ただし、ハードコアモードでは仲間は体力が無くなると死んでしまう。

 サイボーグ犬の「レックス」は「帽子と虫が嫌い」と言われていて、街の中で帽子をかぶっている人にあったとき緊張したのだが、無差別に攻撃する、といったことはなかった。パンチで敵を殴り飛ばす勇ましい女冒険家の「ベロニカ」はきれいなドレスを手に入れるのが冒険の目的だという。コンパニオンにもそれぞれ背景があって面白い。コンパニオンはさまざまな勢力に所属しており、時には敵対勢力と戦う羽目にあったり、迫害に合う可能性もある。誰をどこに連れていくか勢力に対する注意も必要だ。


評判システム、チャレンジ、スキルによって増える選択肢。さまざまなパラメーターがゲームに影響する
コンパニオンホイールで仲間の行動を指定できるほか、「話す」ことでの設定も可能。話すと身の上話も聞ける。また、「別れる」ことを選択すると、待ち合わせ場所を設定でき、再び冒険に加えることもできる
仲間は戦闘でとても頼もしい存在となる。ただし、プレーヤーが気付かないところで戦闘を始めてしまうこともあるので注意が必要だ


■ プレーヤーの決断で刻々と変化していく状況。謎を秘めた各地域が主人公の来訪を待っている

自らを「ザ・キング」としか名乗らない男。彼の行動はある伝説の男をまねたものだという
グールを率いるジェイソン。体が光っていて他のグールとは違う感じだ
フリーサイドの男の子。持っている銃がとても気に掛かる

 「New Vegas」の主人公は、前作と違い元々ニューベガス周辺に暮らす「運び屋」だということだが、不思議なことに知り合いなどはいないようで、「主人公自身がどういった存在か」に対する言及もない。どうやら主人公の出自そのものにも大きな謎が隠されていそうで、自分探しもゲームの目標のひとつになっている。

 グッドスプリングスからどう歩くかはプレーヤーの自由だ。ストーリーの「幹」としては「主人公が運んでいた物は何か」というところから始まるものがある。このクエストが示す方向が、ゲームのメインストーリーとなるのだが、「New Vegas」には膨大なサブクエストが用意されている。気の向くままに進んでもいいのだ。この地域には大きな道路が縦横に走っており、このひび割れたアスファルトをたどって見るのもいいだろう。

 ただし、道沿いに見える建物やキャンプは注意が必要だ。近付く者を問答無用で襲ってくるギャングやレイダーがいることがある。また道から外れた砂漠地帯や、山岳地帯にはミュータント化した動物や昆虫の「巣」がある場合がある。1匹1匹は戦っていけるが、気がついたときには集団に囲まれてた、という場合も少なくない。こまめにセーブしておくことも大事だろう。

 「New Vegas」ではクエストの1つ1つが凝っていて、面白い。複数の勢力の利害がぶつかりあう場合もある。1つ体験して面白かったのは、ステルスボーイとグールのクエストだ。黒い肌のスーパーミュータント「ナイトキン」は体が透明になる「ステルスボーイ」を使って敵の目をくらまし襲いかかってくる奴らだが、ある施設を占拠している。その理由は「大量のステルスボーイがこの工場にあるから」だ。1人だけ話をできるナイトキンがいて、ステルスボーイさえ手に入れば施設から出て行くという。

 しかしそのステルスボーイがある場所は1人のグールがいて、ナイトキンを撃退し続けている。グールはこの施設に逃げ込んだ友人を探しているという。グールはステルスボーイを調べようと部屋を捜索すると襲いかかってくるし、グールの友達を捜そうにも施設にはナイトキンが潜んでいて探索もままならない。どうすればいいか……ここでは「施設からナイトキンを一掃する」ということが大きな目的となる。武器を手にひたすら突っ込んで全滅させる、という方法も良いだろう。しかし別の方法も用意されているのだ。グールの友達はどこに? ナイトキンはステルスボーイを手に入れられるか? この膠着した状況は主人公の介入で大きく変化するのだ。

 ゲーム中盤で行くこととなる「ニューベガス」は興味深い場所だ。NCRが管理している電力の一部がストリップ地区に供給されており、派手なネオンが光るカジノがあり、夜でも昼のように明るい。その他の世界とは大きく違う「異質な繁栄」がある。ここには3つのカジノがあり、それぞれが観光客を呼び込んでいる。ストリップ地区の中では人々は戦前のカジュアルスーツ、ドレスに身を包み、ポーカーやルーレットに夢中になり、派手なショウを見ながら、相場の2倍以上の酒を飲み、牛が一頭飼えるような値段の料理を食べている。

 この繁栄を支えているのが「Mr.ハウス」だ。彼はロボット軍隊を所有しており、軍隊をセキュリティーガード代わりに使ってニューベガスの治安を維持している。彼は主人公に接触してくる。Mr.ハウスが持つカジノホテルはいままで誰も人が入ったことがなかった。その建物が主人公だけにドアを開ける。各カジノオーナーも暗躍を始め、主人公にも接触してくる。ニューベガス地域は大きく動き出しているのだ。さらに“外”の世界も動きつつある。支配を強めようとするNCRと、そこに反発するギャング達。ここから何が起きていくのか、じっくり見ていきたいところだ。

 キャラクター描写も楽しい。ストリップ地区周辺の「フリーサイド」にはキャング団「ザ・キングス」を統率する「ザ・キング」と名乗る人物がいる。ギャング達を革ジャン姿のリーゼントにして統率している。実に渋くカッコイイ人物なのだが、このキングの右腕「ペイサー」が、ものすごく小物でいいのだ。ザ・キングに合わせるため金品を要求してくるし、勝手にザ・キングスとNCRの仲を険悪にしていたりする。この人物を相棒としているザ・キングの“甘さ”も面白い。小物から伊達男、本物のタフな魂を持っている人から悪人まで、さまざまなキャラクターが登場する。前作以上に濃いキャラクター描写にも注目して欲しい。


姿を消して迫ってくるナイトキン。1人だけ話ができる者がいる。グールのハーランドが占拠している区画にステルスボーイがあるというのだが……
ストリップ地区は遠くからもはっきりと明るく輝いている。カジノ内では武器は取り上げられてしまう。戦うときのために策を練るのも必要だ
ストリップ地区で営業しているカジノは3つ。実際にスロットやカードができ、ショーもやっている。右はValutを観光地化した建物
観光情報をべらべらとしゃべるロボット、集団で襲ってくる巨大蟻、焼き討ちされた街
巨大な恐竜型の建物。口の中にスナイパーがいる。ロケットとグール。かれらは何をしようとしているのか? NCRが持っている発電施設
交易所。ザ・キングスのアジト。緑豊かな場所を発見。明らかに他と様子が違う
ザ・キングの右腕の割には小物過ぎるペイサー。ヴィクターと同型だが女性型のプログラムのジェーン。オールドベンは嘘かホントか、驚異の経歴をべらべらとしゃべる


■ 武器のカスタマイズ、ハードコアモードを体験。豊富なやり込み要素でじっくりたっぷり楽しめる

Survivalスキルが高ければ、さまざまな生産が可能。食料の生産はハードコアモードで特に重要だと感じた
ミニゲームとして、カジノではルーレットも。他にも「キャラバン」というカードゲームができる

 「New Vegas」にはコンパニオン以外にも新しいシステムを導入している。1つが「武器のカスタマイズ」だ。本作ではさまざまな武器にオプションをつけることでパワーアップさせられる。「Fallout 3」ではいくつかの特別な名前の武器があり、集めることがゲームのやり込み要素となっていたが、今作ではパーツを取り付けて、通常の武器が特別な武器に変わっていくという、“育てる楽しさ”を体験できるのだ。

 今回発見できたのはハンティングライフルにスコープを付けるという改造。スコープを使って遠距離から敵を狙撃できるようになった。この他にも装弾数を増やすマガジンの拡張パーツが販売されていた。改造パーツの値段は高く、感覚的には安定してお金が稼げるゲーム中盤以降の要素と感じた。レアパーツなどもありそうで、やり込んでいきたい要素である。改造しまくった武器はどんな性能を獲得するのだろうか。

 「ハードコアモード」も体験してみた。ハードコアモードへはゲーム中いつでもオプションで切り替え挑戦できる。ハードコアモードになると、弾の重量が加算される。変えるといきなり重量が制限一杯までになり、あわててコンパニオンによけいな装備を持ってもらった。使わない装備などはこまめに預けることになりそうだ。

 ゲームとしてのルールも変わり、旅を続けるためには水や食糧の供給が必要となる。大体現実のプレイ時間数十分で軽度の脱水症状に襲われた。「New Vegas」の食料の多くも放射能を帯びており、食べることで放射能が蓄積される。スティムパックを使っても瞬時に体力回復せず、段階的に体力が戻るようになっている。追いつめられたときにピンチに陥りやすいと感じた。

 きつかったのは、睡眠しただけでは体力が回復しないことだ。スティムパックを使うのは慎重にならなくてはならない。また、ハードコアモードでは前述の通り、相棒は倒されると死んでしまい、復活しない。サイボーグ犬のレックスは敵を見つけると突っ込んでしまうので、時には援護が間に合わない。連れて行くにはかなり覚悟が必要だと感じた。ちなみに難易度設定は別にあり、敵をさらに強くさせることもできる。初心者にはオススメできないが、「もっと難しいゲームプレイを!」というプレーヤーにはぜひ挑戦してもらいたい。

 仲間を重視したコンパニオンシステム、いくつもの派閥が絡むストーリー、評判によって変わる街の人達の反応……「New Vegas」はRPGとしてシステムを盛りこみつつ、前作以上に完成度を高めた作品だと感じた。筆者自身、もっともっとこの世界に入り込み、世界全てを歩き回り、ストーリーを楽しみたい。


ハンティングライフルにスコープを追加。狙撃が可能に
ハードモードでは弾薬も重量があるだけでなく、食料や水も持っていなくてはいけないため、持ち歩く者にも頭を悩ませる。睡眠では体力は回復せず、コンパニオンは倒されると生き返らない。より「リアル」なモードだ

Fallout: New Vegas(R) (C)2010 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. Bethesda Softworks, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. Fallout, Fallout: New Vegas and related logos are trademarks or registered trademarks of Bethesda Softworks LLC in the U.S. and/or other countries. Developed in association with Obsidian Entertainment Inc. Obsidian and related logos are trademarks or registered trademarks of Obsidian Entertainment Inc. All Rights Reserved.

(2010年 11月 3日)

[Reported by 勝田哲也 ]