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【PS Plusフリープレイレビュー】今月のイチオシタイトルは「EARTH WARS」

良好なプレイフィールと爽快なコンボがクセになる2Dアクションゲーム

4月6日~5月10日(PS Plusへの加入が必要)

 当コーナーでは、「PlayStation Plus」で無料配信されているタイトルのなかでも、プレイステーション 4用に配信されている注目タイトルをピックアップ。各タイトルの概要をお伝えしつつ、「プレイステーション オフィシャルサイト」にて開催している「PS Plus Challenge!」達成のコツについても解説していく。

 今回の「PS Plus Challenge!」の賞品は「PS Storeチケット」1,000円分。こちらの応募方法については、「PS Plus Challenge!」の公式ページを確認していただきたい。

 今月の「PS Plus Challenge!」でPS4用の対象タイトルとなったのは、オドロオドロしい黄泉の国を舞台としたSLG「Skulls of the Shogun」のみ。もう1タイトルはPS Vita用ソフト「戦国無双 Chronicle 3」となっているが、そちらは本稿では割愛させていただく。

 そして今回のイチオシとしたのは、2Dアクションゲームの「EARTH WARS」だ。こちらは記事の後半でご紹介する。

「Skulls of the Shogun」の「PS Plus Challenge!」に挑戦

「PS Plus Challenge!」達成時間

15分

※時間は筆者が実際に挑戦して応募条件達成までにかかった時間

序盤はチュートリアルを交えて進んでいくので、先に進んでいくだけで自然とルールが覚えられる
亡霊(?)である彼らは、施設に「とりつく」ことでその施設を利用できるようになる。これは敵も同様だ
クリアすると経験値が獲得でき、それに応じて称号やエンブレムが手に入る。どうやら「めずらしい」ようだがあまりうれしくない……?

 17-BITよりリリースされた「Skulls of the Shogun」は、ヨロイを着たガイコツたちが黄泉の国を舞台に戦いを繰り広げるという、ユニークな設定を持ったSLGだ。海外産のゲームながら高いクオリティの純和風テイストが保たれており、ローカライズにもセンスがあってプレイしていてとても楽しくなる。また、システム自体は非常にオーソドックスかつわかりやすくできており、戦略を練る醍醐味もじっくりと味わえる、SLG好きにはたまらない作品となっている。

 本作はターン制を採用しており、味方陣営と敵陣営がターンごとにそれぞれのユニットを動かしながら進行していく。なお移動範囲は円で示され、その中を動くことができる。ステージごとの勝利条件を満たせば勝利だが、その前にリーダーユニットが敗北してしまうとゲームオーバーとなる。面白いのは、両陣営において1ターンごとに動かせるユニットの数が5体までと決まっていること。このルールによって、ユニット数にものを言わせるような、いわゆる数の暴力的な戦術が圧倒的に有効というほどではなくなっていて、プレイには慎重さが求められる。逆に言えば、敵が多勢であっても落ち着いて対処すればなんとか対処できる場面も少なくない。

 ユニットにはいくつか異なる性能を持ったものが用意されており、基本は防御力の高い歩兵、移動力に特化した騎馬、攻撃力が高く遠距離攻撃が可能な弓兵、そして攻防ともにすぐれ、かつ2回攻撃も可能なリーダーユニットの4種類が存在。さらに、ステージの特殊な施設を活用することで回復、攻撃などの術が使えるユニットも仲間にすることが可能だ。これらのユニットは、1ターン1回攻撃が基本だが、移動に関しては移動力が残っているかぎり何度でも移動でき、ヒットアンドアウェイのような戦術も行なえる。

 また、ユニットには相性も存在する。近接攻撃系のユニットは弓兵に対し反撃なしで攻撃でき、その反対に弓兵は近接攻撃系ユニットの反撃を受けずに攻撃可能。弓兵同士はお互いに反撃を行なうが、他のユニットの後方から攻撃を仕掛けた弓兵は反撃を受けないといった特殊なケースもあり、これらを覚えておくと攻略はグッと楽になってくる。

 ユニット進化と言えばSLGおなじみの要素だが、本作のそれは少々変わっている。敵ユニットを撃破して経験値をためるのではなく、撃破の際に残ったドクロを「食べる」ことで、体力回復ならびに体力の上限がアップ。さらに、ドクロを3回食べたユニットは「悪鬼」へと変身し、1ターンの行動回数が1回増えるのだ。なかでも強力なのは悪鬼となったリーダーユニットで、3回行動可能という本作では破格の戦闘能力を持つ。なお、このルールは敵ユニットにも適用されるので、敵にドクロを食べられないように注意しながらゲームを進める必要がある。

 シンプルではあるが、ゲームテンポを損ねるような要素もなく、黙々と戦略・戦術を駆使する楽しさが味わえる、いわゆる「良ゲー」だ。そんな本作の「PS Plus Challenge!」であるトロフィー「内に潜む悪鬼」の獲得は、直前で解説した悪鬼を1体作り出せばOK。ゲームが開始してすぐに取れてしまうため、これに挑戦しない手はないだろう。

 ここまで簡単に獲得できると、ゲームの真の楽しさを知る前に離脱してしまいそうで心配ではあるが、先にも述べたようにゲーム自体はとても面白い。「PS Plus Challenge!」応募条件達成後も、ぜひプレイを進めてみていただきたいタイトルである。

【スクリーンショット】

操作性、ゲームシステムともに申し分なし! 王道を行くアクションゲーム「EARTH WARS」

動きに硬さがなくプレイフィールが手になじむ良アクションゲーム。敵の動きや難易度にもメリハリがあってプレイがダレないのも◯
相手が瀕死状態のときに□ボタンで攻撃すると、敵にトドメを刺す「デストロイアタック」を狙える。これを使うとHP回復やレア素材を獲得できることも
超強力な攻撃「エクシードアタック」。発動すると戦闘能力が大幅にアップするが、そのためには「エクシードゲージ」必要となる

 先月に引きつづき今月紹介したソフトも面白く、イチオシタイトルの選出もなかなか迷うところがあった。そんな状況ではあったが、今回は筆者がアクションゲームを好きだというところから、イチオシはこの「EARTH WARS」とした。

 本作はワンオアエイトから配信されている2Dアクションゲームで、「E.B.E(イーヴァ)」と呼ばれる未知の敵対生物を前に絶滅の危機に瀕している人類の反攻作戦を描いている。地球全体が被害に遭っているなか、舞台となっているのはアメリカのニューヨークで、プレーヤーはそこで活動する地球連合軍の特殊強化部隊「A.N.T.I(アンチ)」の一員となって「E.B.E」殲滅のために戦うことになる。

 ゲームはミッション仕立てのステージ構成になっており、プレーヤーは特別な場合をのぞき任意のミッションを選択して出撃することが可能。各ミッションには勝利条件が設定されていて、特定の「E.B.E」の撃破、アイテムの獲得、特定ポイントへの移動などその内容はさまざまだ。クリア時には報酬はもちろんのこと、被ダメージ量やクリア時間に応じて得たランクによってスキルも入手できる。キャラクターはライフ制を採用しており、それが尽きるとミッション失敗となる(復活可能な場合もあり)。

 まず着目すべきは、本作の命たるアクション部分だろう。プレーヤーは近接攻撃と遠距離攻撃用の武器2種類を装備可能で、相手との距離に応じて自由に戦うことができる。攻撃ボタンを押しているだけでつぎつぎと攻撃を繰り出せるほか、ジャンプやダッシュ、スライディングでその動作のキャンセルも可能。これにより、攻撃も回避もほぼ思い通りに実行できる。これぞアクションゲームといった感じで、操作性の良さはプレイしてみればすぐにわかるだろう。

 ゲームバランスも秀逸で、気持ちいいぐらいに蹴散らせる敵や歯ごたえのある敵、さらには攻略ポイントが盛りだくさんのボス敵も用意されていて、遊びがいがあることこの上ない。とりわけ楽しいのは連続攻撃、いわゆるコンボを決めているときで、慣れてくると近接攻撃で宙に打ち上げて遠距離攻撃で浮かせつつ接近し、また近接攻撃で打ち上げる……といった感じで、敵に何もさせずに倒すこともできてしまう。これが実に気持ちいい。

 また、本作のキャラクターには成長要素が含まれている。アクションだけではどうにも対抗できないような敵でも、ミッションを繰り返してキャラクターを成長させれば対抗することもできるようになる、というわけだ。さらに、スキルカスタムと称されたカスタマイズ機能も用意されていて、バランス型から攻撃特化、防御特化、テクニック特化といったプレイスタイルに応じた能力値変更が可能。それに加えて個々に用意されたスキルの取捨選択も行なえるため、かなり自分好みのキャラクターを作れるのがうれしい。

 武器や防具を作ったり強化可能なのもポイントの1つで、それらはウェポンコンストラクションメニューから実行することができる。武器や防具はそれぞれ着用することで効果を発揮するが、独自のステータスを持っているため好みに合わせて選んでいきたい。なお、これらの武器や防具の製作には、ミッションで獲得できる敵の素材が必要。作りたい武器があるときは、その素材を落とす敵を集中的に狙う、といった遊び方もできる。

 ミッション単位による1プレイのお手軽さやキャラクターカスタマイズ要素、そして何よりアクション性といった部分で、今回の「EARTH WARS」は非常に楽しめる作品と言える。ここのところの「PlayStation Plus」には筆者にとっての大当たりタイトルが多く、非常にうれしいかぎりだ。この調子で、来月のタイトルにもぜひ期待したい。

【スクリーンショット】

(泊 裕一郎)