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【PS Plusフリープレイレビュー】今月のイチオシは「Nom Nom Galaxy」
熾烈な宇宙スープのシェア争い! 忙しさが面白いサンドボックス&経営シムタイトル
(2016/2/13 00:00)
当コーナーでは、「PlayStation Plus」で無料配信されているタイトルのなかで、とくに注目していきたいタイトルをピックアップ。そのタイトルの概要をお伝えしつつ、「プレイステーション オフィシャルサイト」にて開催している「PS Plus Challenge!」達成のコツについても解説していく。
なお、今回の「PS Plus Challenge!」に応募すると、抽選で「ダブルワッチ(ニットキャップ)」をもらうことができる。こちらの応募方法については「PS Plus Challenge!」の公式ページを確認していただきたい。
今月「PS Plus Challenge!」の対象タイトルとなったのは、パズルゲームである「MouseCraft」とサンドボックスゲームである「Nom Nom Galaxy」の2本。今回も、複数のタイトルに応募することで当選確率は2倍となるので(ただし重複当選はなし)、ぜひとも両方でチャレンジしてほしい。なお「Nom Nom Galaxy」については、今月のオススメタイトルとしても紹介している。ぜひチェックしていただきたい。
ちなみに、各タイトルの最初に掲載している時間は「筆者が実際に挑戦して応募条件達成までにかかった時間」を表している。こちらは自分が「PS Plus Challenge!」に挑戦する際の目安としていただければ幸いだ。
「MouseCraft」の「PS Plus Challenge!」に挑戦
「PS Plus Challenge!」達成時間
本作はCrunching Koalasによって制作された2Dパズルゲーム。実験に使われているネズミたちを、チーズのある場所まで導くのが目的のゲームとなっている。シンプルなルールではあるがそこはパズルゲームだけあって、達成するまでにはさまざまな困難が待ち受けている。
各レベル(ステージ)は正方形のブロックが積み重なって構成されており、マップ上にはスタート地点となる回し車とゴールであるチーズ置き場が用意されている。回し車からネズミを解放すると、3匹のネズミが1匹ずつ、それぞれ一定間隔を置きながらチーズへと移動を開始。最低でも1匹、最大で3匹すべてのネズミがチーズへ到達すれば、そのマップはクリアとなる。
またステージ中にはクリスタルのような「ANIMA SHARDS」というアイテムが配置されていて、パーフェクトクリアのためにはネズミを全員ゴールに到達させ、さらにこの「ANIMA SHARDS」もすべて獲得しなければいけない。
もちろん、チーズまでの道のりは容易ではない。ネズミたちは1マスの段差までなら自力で上るが、2マス以上の段差、または画面端に突き当たるとUターンする。また、4マス以上の段差から落下すると、その衝撃でミスとなってしまう。
プレーヤーの役割は、この移動するネズミの手助けをしてチーズへと導くこと。その手段として、ブロックの配置や、爆弾によるブロックの破壊を行なうことが可能だ。ブロックの形は正方形、長方形、凸型など「テトリス」でもおなじみの4マスで構成されたあの形が揃っていて、これを回転させて任意の場所に配置していくことになる。ただし、ブロックの数には制限があり、むやみに配置するとすぐにクリア不可能となってしまうので注意が必要だ。
ちなみに、ネズミに対する脅威は高低差だけにとどまらず、「Ratoids」と呼ばれるロボットネズミに触れたり、長時間の水中移動をすることでもミスとなる。そうならないように、計算してブロックを置くことが重要となってくるのである。3匹のネズミがすべていなくなるとそのマップは最初からやり直しとなるので気をつけたい。
そんな本作の「PS Plus Challenge!」は、ネズミの天敵「Ratoids」を、ブロック配置によって累計10匹押しつぶし(ブロックは配置した場所から落下していく)、トロフィー「Smasher」を獲得すること。「Ratoids」はレベル12から登場するので、レベル12、レベル13あたりで「Ratoids」を倒しつつクリアを繰り返せば、すぐに獲得できるだろう。
筆者の場合は獲得までに時間がかかってしまったが、これは各ステージをパーフェクトでクリアしようと色々試していた結果となっている。つまりはそれだけ本作が面白かったということだ。
なお、21レベル、41レベルなど、特定のレベルから先に移行する際には、ネズミを一定数無事に導き、かつ「ANIMA SHARD」も規定以上の数を獲得しておかなければならない、という条件がある。そういう点で、パーフェクトは決して自己満足ではなく、先のステージを見るために可能なかぎり達成しておいたほうがいい要素でもあるわけだ。
レベル20ぐらいまでは、パズルゲームがさほど得意ではない筆者でもほとんどのステージをパーフェクトにクリアできたものの、そのあとはなかなか思うようにいかないレベルも増え、今はかなりの苦戦を強いられている。攻略サイトを見る手もあるが、このタイプのゲームでそれをしてしまうと一気に白けてしまうことは明白。読者の皆様もここは頑張って、ぜひ自力で挑戦してみていただきたい作品である。
「Nom Nom Galaxy」の「PS Plus Challenge!」に挑戦
「PS Plus Challenge!」達成時間
Q-Gamesが放つ「Nom Nom Galaxy」は、サンドボックス要素が入った2Dアクションゲームだ。物語は宇宙の最果ての星々を舞台として展開し、プレーヤーはとあるスープ会社の社員(アストロワーカー)としてスープ作りにはげむことになる。その目的は、作ったスープを輸送して宇宙スープ市場のシェア100%を目指す……というユニークな内容のゲームだ。
惑星にたどり着くと、まずは拠点設置からスタート。基本的に惑星には酸素がないため、拠点を建設して酸素を供給できるようにしつつ、そこを中心に電気設備を整え、スープ工場や輸送ロケットなども設置するなど、徐々に設備を充実させていく。一方でスープの材料となる食材を、さまざまな場所から採取し、それを栽培・収穫しながらスープ工場へ放り込み、できたスープ缶をロケットへ積み込んで宇宙に打ち上げていく。
そんななか、ゲームががぜん盛り上がるのは、ライバル会社とのシェアの奪い合う展開になったときだ。本作には、自分の会社以外のスープ会社としのぎを削っている設定になっているが、開拓する惑星の先々で、それらの会社とのシェア争いが行なわれる。これに勝利するためにはスープを大量に生産するだけでなく、新種のヒットしそうなスープを開発することも重要。シェアはつねに円グラフで表示され、リアルタイムで変化していくため、おのずとプレイにも力が入る。
また、理由は不明だが、ときおり宇宙人がスープ工場を破壊せんと攻めてくることがある。これに対抗して、迎撃用の砲台で応戦したり、自らが武器を携え戦いに出向いたりなどと対処していくのも面白い。こうして数多の苦難を乗り越えて、シェア100%を勝ち取ったときの感動はなかなかのものだ。
本作の「PS Plus Challenge!」は、チュートリアル(G.S.A.002)終了後の星にてスープを作成し、トロフィー「はじめてのスープ」を獲得すること。ステージ「G.S.A.001」および「G.S.A.002」はチュートリアルステージとなっており、そこで基本をしっかりとマスターすれば、新しいスープを作り出すのは造作もないことだろう。
筆者が初めて本作をプレイしたときは、どことなく似た雰囲気を持つゲーム「テラリア」を思い出し、そのノリでのんびりと拠点を作りながらプレイをしていたのだが、ほどなくして素早さこそが重要という逆のタイプのゲームだということに気付き、とたんにプレイが忙しくなった。積極的に施設を充実させ、外敵の侵略を防ぎ、新しいレシピを開発してスープを大量生産していくスピード感はとても楽しめたし、今後もじっくり腰をすえてプレイしたいと思わせられた。
サンドボックスゲーム、経営シミュレーションゲームあたりのジャンルが好きなプレーヤーにとっては、ここ最近ではかなり楽しいタイトルだ。間違いなく、今月の「PlayStation Plus」においてイチオシのソフトと言えるだろう。