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サバゲーでスネークがダンボールを被る! “「メタルギア」サバゲー祭り”を体験
初心者・手ぶら記者が楽しんだサバゲーの魅力もレポート
(2015/12/26 20:25)
サバイバルゲームフィールドのASOBIBAは、「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」およびそのオンラインマルチモード「METAL GEAR ONLINE」とのタイアップキャンペーン「年末年始はダンボールに潜め!『メタルギア』サバゲー祭り」を12月26日より開催した。期間は2016年1月17日まで。
サバイバルゲームというと、山奥に行って1日中走り回るようなイメージがあるが、ASOBIBAは屋内にサバイバルゲーム施設を構築し、ここでゲームをプレイできる。本日12月26日からは「メタルギア」コラボスタートということで、特殊ルールによるゲームも実施されていた。今回は開催初日に秋葉原店に赴いてこれらミッションを体験することができたので、その様子をレポートしたい。
ちなみに筆者はこの日初めてサバイバルゲームに参加した初心者である。その初心者がサバイバルゲームをどう感じたかも記載していくので、まだサバイバルゲームに触れたことがないという方もぜひご覧いただきたい。
初心者・手ぶらでもOK! 利用料金とルールを確認
まずASOBIBAの利用料金は、これは各店舗によって異なるが、秋葉原店の場合は5時間利用で平日4,000円(税込)、土日祝日4,500円(税込)となる。服装やエアガン、ゴーグル、マスクなどはレギュレーションに則っていれば持ち込みも可能だが、これら一式は追加料金を支払うことでレンタルもできる。
特に服装は撃たれたことがわかる状態であればそのままでも問題ないので、レンタルにこだわらなくても大丈夫だ。ちなみにレンタルの料金は、エアガン(ハンドガン)、ゴーグル、マスク、迷彩服他のフルセットで平日2,500円(税込)、土日祝日3,500円(税込)となる。個別の貸出ももちろんある。
筆者は銃の扱いもままならないド素人丸出しで体験しに行ったわけだが、サバイバルゲーム自体が初めてという参加者も10人以上いて、まずはスタッフから銃の扱い方や構え方のコツなどを教えてもらえた。バリケードを使ったテクニックなどもレクチャーしてくれるので、何の前情報がなくても安心だ。
この日のゲームは1戦5分間で、参加者を赤チーム、黄チームにわけて対戦していった。フラッグ戦(相手陣地のホイッスルを鳴らせば勝ち)や大統領戦(リーダーを倒せば勝ち)、バディ戦(2人1組の殲滅戦)など時々ルールを変えながらどんどんゲームがサイクルしていくが、各ゲームは強制参加ではないので、自分のペースで休憩などを取れる。なお「メタルギア」コラボの特別ルールは、期間中は通常ルールに混じって日に何回か実施されることとなる。
「メタルギア」ルールの前に……まずは初心者が通常戦を実戦!
さて筆者もいよいよ実戦であるが、デビュー戦は開始10秒で相手の銃弾に沈んだ(笑)。わけもわからず不用意に前進したのが何よりの原因なのだが、まず困ったのは立ちまわりである。ゲーム専門媒体の記者としてアクションゲームからFPSまでゲームにはどっぷり浸かってきたが、その知識と経験はあまり役に立たないというのが実感だ。
というのも、サバイバルゲームにはデジタルゲームにはない自分自身の身体が伴っており、この体の使い方が非常に大事だからである。ASOBIBAのルールでは全身(服や銃含む)のどこに当たっても「ヒット」となって退場になるため、遮蔽物からの不用意なハミ出しが何よりも危険で、「いかに相手に身を晒さないか」を考えながら前進しなくてはならない。実際デビュー戦の銃撃は相手の姿も確認すらできず撃たれたので、まずは安全確保と状況把握をすべきであった。
さらに大事なのは相手の位置の把握で、もちろんレーダーなんてあるわけないので自分の目と耳、そして仲間との情報交換が頼りである。完全初心者にしてみれば後方から味方についていくのがやっと程度であったが、「U(遮蔽物に書かれたアルファベット)の後ろに1人いるよ」、「正面押さえてるよ」などの声掛けによって状況が把握できれば動き方に幅が出てくる。仲間がどのように相手の情報を掴んでいるかも非常に参考になるので、後方から「仲間が何をしているか」をじっと見ておくのも良いのではないだろうか。
個人的な経験で言えば、そうやって前線一歩後ろくらいで味方についていって、「ここから相手が飛び出してきそう」という箇所に銃を構えていたところ、タイミング良く敵が顔を出して初のキルを取ることができた! ここらへんの反射神経とエイミングについては普段のゲームプレイのたまものであるのだが、まずは前線で戦えるようになることが、サバイバルゲームを楽しむ第1歩であると感じた。
「ダンボール」に「フルトン回収」登場! 「メタルギア」ルールを楽しむ
というような感じでゲームが繰り返されていき、いよいよ「メタルギア」コラボの登場である。
コラボでのルールは2種類実施され、1つは「メディック戦」をアレンジした「ダンボールミッション」、もう1つは風船を使った「フルトン回収ミッション」となった。
「ダンボールミッション」は基本はフラッグ戦で、各チームの1人が「スネーク」となり、用意されたダンボールを被ってスタートする。スネークはダンボールを被ったまま移動が可能で、ダンボールに弾が当たってもヒット扱いにはならない。ただし後方に設置された風船を割られるとその時点で退場となる。
スネークにはもう1つ役割が与えられていて、味方がヒットされたとき、ダンボールに触れて5を数えれば戦線に復帰できる。ヒットされた味方はその場から動けないが、他の味方が引き連れて行くことは可能なので、スネークが自らその場に行くか、誰かが負傷者をスネークのもとに連れていくかで回復できるという特殊ルールだ。
会場にはスネークのコスプレをして参加している男性もいて、その彼がスネーク役となってダンボールを被り、少しだけ足を出してチョコチョコと戦場を歩く姿は来場者に大ウケだった。ダンボールはバリケードにしてもOKということだが、相手から見つかるとかなりの集中砲火を浴びる(笑)。ダンボールにひっついて移動する人も出て、笑い声を上げながら負傷者と復帰者が続出する、カオスかつ楽しそうな戦場だった。
そして「フルトン回収ミッション」は、羊と犬のぬいぐるみ、そして箱2つが戦場に置かれ、これらをより多く「回収」するのが目的のルール。「回収」といっても持ち帰るわけではなく、その場で「フルトン回収」の気球をイメージした風船を回収役のメンバーが設置させ、ゲーム終了時に設置させた風船がより多く残っていたチームの勝利となる。
「ダンボールミッション」に比べるとこちらはやや戦略的で、まず回収役を目標物の場所まで誘導しなくてはならない。そのためには付近の安全の確保が何より重要になるため、状況をいち早く把握できるベテランが大きな役割を担っている。目の前に目標物があっても手が出せないことがあるため、いかに隙を突くかもポイントである。
何しろ5分間のゲームなのでセオリーはやりながら見つけるという感じであったが、特に「ダンボールミッション」は「メタルギア」らしさを感じさせるルールであった。注意点としては、ダンボールを被って戦場に出られるのは1戦につき各チーム1名というところ。スネーク気分をぜひ味わいたいという人は、積極的に立候補するべきだ。
サバゲーはレジャー感覚で楽しめるスポーツだ!
大人数で集まり、チームの勝利のため銃を撃ちあうという点で、サバイバルゲームはデジタルゲームと近しい関係にあると言えるが、どちらかと言えばスキーやスノーボードを楽しみに行くような、レジャーに楽しむスポーツといった感覚に近い。
ゲームはレンタルで楽しむこともできるが、せっかくやるなら自分で道具も揃えたくなる。実際参加者たちの銃はほぼ持ち込みで、ハンドガンから小銃まで、様々な銃を見ることができたし、こだわりの銃でプレイすれば楽しさも倍増だ。5時間もプレイしていれば他の参加者との交流も自然と生まれてくるし、何より初心者歓迎の雰囲気があるのが嬉しかった。
なお「メタルギア」コラボは本日12月26日より開始となっているが、2016年1月11日の秋葉原店では“「メタルギア」サバゲー祭りスペシャルDAY”が開催予定となっている。
この日は「メタルギア」関連のコスプレーヤーへの特典や抽選会があるため、よりサバゲー初心者向け、「メタルギア」ファン向けの日になるようだ。当日はオセロットのモーションキャプチャーを担当したトルネード吉田氏も来店予定で、間近であのガンプレイが見られるかもしれないという。興味のある方は、ぜひチェックしていただきたい。