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ゲーム好きが主役の巨大イベント「闘会議2015」幕張メッセ8ホールを使って開催

任天堂の著作物を含む動画がニコニコのクリエイター奨励プログラムに対応

11月17日 発表

会場:ニコファーレ

おなじみのメンバーによる発表会となった

 ドワンゴおよびニワンゴは11月17日、イベント「ニコニコ超会議2015」および新たなゲームイベント「闘会議2015」の開催概要を発表した。

 イベント冒頭では、「ニコニコ超会議2015」のイベントについて、2015年4月25日と26日の2日間にわたり幕張メッセの1から11ホールのすべてを使い開催されることが決定したと発表されたが、情報的にはほぼこれだけで、詳しいことは2015年1月の発表会で改めて発表される。関連イベントの情報が発表された後、今回メインとなる、ゲーム関連の新規イベント「闘会議2015」について発表された。

 「闘会議2015」は、「ニコニコ超会議」のゲーム分野を拡大したようなイベントで、ゲームショウなどのゲームイベントとの違いは「ユーザーが主人公である」という点。オフ会をしても良いしゲーム大会に参加してもいい、実況しても良いし、レトロゲームをプレイしてもいい。ユーザーが主役となってゲームを楽しめることは何でもOKというイベントとなる。

今回の発表の主役は実は「ニコニコ超会議2015」ではなく、ゲームイベント「闘会議2015」だった

 このイベントの特別協賛は任天堂。ムービーで挨拶を行なった岩田聡代表取締役社長は、「任天堂は創業125年を迎えます。花札やトランプを出し、その後も(玩具、「Game & Watch」や「ファミリーコンピュータ」など業種は変わってきたが)一貫して人が遊ぶ道具を提供してきました。今回の構想を聞いたとき、弊社の歴史と響き合うと思い、ぜひ協力したいと思いました」と協賛を発表。

 ここで、岩田氏は「ついで」としながら重要な発表を行なった。ゲームの動画はゲームの魅力を伝え拡散する上において重要である反面、権利関係などにおいてグレイであると同時に、反社会的な動画などの存在についてはマイナスイメージが発生することも考えられる。こういったことについてメーカー側もだが、ユーザー側もどこまで利用して制作することが可能か、二次創作に安心して取り組めない現状がある。

 こういった状況を変えるために、岩田氏は「任天堂の著作物を含む動画がクリエイター奨励プログラムに対応する」と発表した。リアルタイムにすべてが流れてしまうニコニコ生放送や静画などは現状対応せず、まずは動画だけになるが、12月1日から対応することになる。

 奨励金対象となるタイトルは、古いところではファミコンの「ゼルダの伝説」、「スーパーマリオブラザーズ」、「メトロイド」など、スーパーファミコンの「スターフォックス」、新しくはWii U用「ピクミン3」などとなっており、総数250タイトル以上となっている。今後対応タイトルは増えるほか、様々なことに取り組んでいきたい方針のようだ。タイトルリストについては後日公開される。

 任天堂は5月に、YouTube上の同社の著作物を含む映像を正式に許諾を表明しており、広告収益の一部を受け取れるアフィリエイトプログラムも準備中としている。動画による拡散については前向きにとらえているようで、ニコニコ動画については、ここで発表となった。

「闘会議2015」の発表の合間に、任天堂は協賛意向を発表すると共に、クリエイター奨励プログラムに任天堂の著作物の一部が対応すると発表した。岩田氏は「ゲーム文化のため、クリエイターの環境整備を整えたい」とコメント
岩田氏は任天堂の歴史を振り返りながら、「遊ぶどうぐを提供してきた」と説明。そして「任天堂の歴史に響き合う」として、「闘会議2015」の特別協賛を決定したとコメントした

 「闘会議2015」の開催は、2015年1月31日、2月1日の開催を予定。会場は幕張メッセ1ホールから8ホールまで。入場料は1日券の前売りが1,000円、当日券が1,500円、2日通し券が1,500円で、優先入場券は1日指定券が1,200円、2日通し券が1,700円。チケットは本日からイープラスとファミリーマートで販売が開始となった。

 開催内容については、いくつかのコーナーが発表された。

 まず、大会ステージではこれまでのゲーム大会の常識を覆すような大会を開催するようだ。ゲームが上手い人のナンバーワンを決定するような大会ではなく(そういった大会も開催されるかもしれないが)、「ゲームが好きなナンバーワンを決定する」のだという。ふらりと会場に来て参加して1番になる可能性もあると言う。

 そして「実況ステージ」では、実況の生主たちがただただひたすら実況しまくるステージ。人気の生主の参加が期待されるステージだ。これとは別に「ライブステージ」ではゲーム音楽のみのライブが行なわれる。演奏だけでなく、歌や踊りも含まれ、様々なスタイルで楽しむことができる。

 そして「自分も実況したい」と思ったときに実況できる「ゲーム実況縁日」コーナーも用意されている。ここではゲームがズラリと置かれ、そこで実況を行なうことができる。

 そして、レトロゲームの博物館のような空間になるというコーナーも用意される。出展タイトルは明らかにされていないが、「『そんなゲームも持ってこられるの?』といったレアなゲームを出展してもらえるような話も来ている」ということで、期待が高まるところ。

 また、「ニコニコっぽい企画」として、「リアルゲーム スポーツゲーム」コーナーが用意される。会場で示された例としては、実際のサッカーのピッチを作り、そこに合計22台のゲーム機を設置し、サッカーゲームをプレイ。サッカーゲームは通常選手を切り替えながらパスを繋いでゲームを進行していくが、1人1人が1選手となりサッカーゲームを行なうという。審判や実況もリアルに行ない、みんなでゲームを楽しむ場を作り上げることになる。これはあくまでも例で、実現するかは不透明だが、ゲームとリアルを繋いだ「ニコニコ」らしい企画となりそうだ。

 このほかにも、「アナログゲーム」コーナー、ユーザーが好きなことをできる「ゲームのためのまるなげひろば」、「アミューズメント」コーナー、「コスプレ」、「自作ゲーム」コーナーなどが予定されている。なお、「まるなげひろば」への出展者の募集が開始となっている。

 特別協賛は前述の通り任天堂で、協賛はガンホー・オンライン・エンターテイメント、コロプラ、mixi、LINE、スクウェア・エニックス、セガ、ソニー・コンピュータエンタテインメント、バンダイナムコゲームスとなっている。

飲食コーナーが設置されるのかどうかや、様々なより詳しい発表は12月に開催される発表会において明らかになる予定

【協賛各社】

入場料も発表され、本日からイープラスとファミリーマートで販売が開始となっている
「まるなげひろば」の出演者募集も行なわれている

「ニコニコ超会議2015」に関する発表は、幕張メッセの9から11ホールを使用し、文字通りすべてのホールを使用することが明らかにされている。ちなみにより細かい発表は2015年1月に行なわれる予定

(船津稔)