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【特別企画】「ガールズ&パンツァー」コラボ戦車をPS4「World of Tanks」で獲得せよ!

初心者でも、今からでも間に合う「あんこうチーム」への道を伝授

4月30日まで コラボ実施

 プレイステーション 4用オンラインタンクバトル「World of Tanks Console」(以下、「WoT」)のサービスが1月20日から開始された。ソフトは無料でダウンロードでき、PlayStation Plusに未加入でもオンラインプレイが可能という、完全なFree to Playを実現したタイトルだ。

 そしてサービス開始に合わせて、アニメ「ガールズ&パンツァー」とのコラボレーション企画が発表された。アニメの中で主人公の「西住みほ」を含む5人の「あんこうチーム」が乗り込む「IV号戦車D型改[H型仕様]」が、「WoT」内で条件を満たすことで、実際に操作できる戦車として入手できる。無料で遊べるゲームで、アニメに登場した戦車を操れるとなると、俄然興味が湧く人も多いはずだ。

 とはいえ、「WoT」を全く知らない初心者がそう簡単に入手できるものかどうか……という不安もあるだろう。そこで今回、PC版でのプレイ経験はほとんどない筆者(と言ってしまうのも恥ずかしい話だが)が、実際にPS4版をプレイして「IV号戦車D型改[H型仕様]」を獲得してみた。何をどうやればコラボ戦車を獲得できるのか、プレイのコツと合わせてお伝えするので、皆様にもぜひこの機会に獲得していただきたいと思う。

まずはTier1から中戦車「Pz.IV H」を目指そう

コラボ戦車は「OP: Girls Und Panzer Pz. IV H」の達成報酬となっている

 コラボ戦車の獲得方法は、ゲーム内にあるOps(オペレーション)にて、「OP: Girls Und Panzer Pz. IV H」を達成すること。その内容は、ドイツのTier5中戦車「Pz.Kpfw.IV Ausf.H(略称:Pz.IV H)」で2万経験値を獲得することとなっている。このOpsは4月30日までの期間限定となっている。

 「Pz.IV H」は日本語で言えば「IV号戦車H型」。コラボ戦車が「IV号戦車D型改[H型仕様]」と名づけられているのは、アニメの作中では登場時に「IV号戦車D型」だったものが、後に改装されて「H型」仕様になったためだ。ちなみに「WoT」には「IV号戦車D型(Pz.Kpfw.IV Ausf.D)」も存在する。

 「WoT」において、ゲームはTier1の戦車からスタートする。戦闘すると、その戦車の経験値と、ゲーム内通貨であるクレジットが入手できる。得られた経験値は、新たな装備や戦車を研究する際に消費する。そして研究済みの装備や戦車をクレジットで購入する。Tier1の戦車からはTier2の戦車を研究・購入できる。戦車の性能はTierが上がるほど高くなる。これを繰り返し、高いTierの戦車を獲得するのが本作のプレイ目標の1つである。

 コラボ戦車の獲得に必要なTier5中戦車「Pz.IV H」を、いきなり入手する方法はない。戦車の研究はツリー形式になっており、ツリーの下位になる戦車を順に研究・購入することで、目的の戦車を入手できる。基本的には、Tier1から2、3、4、5と順番に上位の戦車を入手していくという流れになる。

 「Pz.IV H」は、ツリーの下位ルートが2つあり、どちらか好きな方を選んでプレイすればいい。具体的には下記のとおり。

【ルート1】
[Tier1軽戦車]LTraktor → [Tier2軽戦車]Pz.35(t) → [Tier3軽戦車]Pz.38(t) → [Tier4軽戦車]Pz.38 nA → [Tier5中戦車]Pz.IV H

【ルート2】
[Tier1軽戦車]LTraktor → [Tier2軽戦車]Pz.II → [Tier3軽戦車]Pz.III A → [Tier3中戦車]Pz.IV A → [Tier4中戦車]Pz.IV D → [Tier5中戦車]Pz.IV H

 ルート1はTierが順調に上がっていくが、ルート2はTier3を2両作らねばならない。戦車の名前からしてルート2の方が正当な流れのような気もするが、今回はスピード優先でルート1を選択した。

 ……ここでPC版のベテランプレーヤーなら待ったを入れたくなるかと思うが、この時の筆者は立派な素人であり、先に何が待ち構えているかなど知る由もないのであった。

「Pz.IV H」までの研究ツリー。2つのルートがあるのがわかる

操作から攻撃、索敵とゲームを学ぼう

Tier1軽戦車「LTraktor」

 Tier1軽戦車「LTraktor(正式名:Leichttraktor。ライヒトトラクトーアと読む)」は、最初から保有している練習用の戦車だ。戦車の動かし方をチュートリアルで学びながら進んでいれば、すぐに次のTier2戦車を入手できる経験値とクレジットが貯まる。

 続いてのTier2軽戦車「Pz.35(t)(正式名:Pz.Kpfw.35(t))」からは本格的な実戦が始まる。操作感は「LTraktor」と大きくは変わらないが、他のプレーヤーが操る戦車は中戦車や駆逐戦車、自走砲などバリエーションが増してくるので、相応の対処が必要だ。

 軽戦車で中戦車と真正面から撃ち合うのは不利、敵に発見されたら移動しないと駆逐戦車や自走砲の的にされる、といった辺りは頭に入れておきたい。また茂みに隠れて敵からの視界を遮ることで発見されにくくなるので、茂みから茂みへ移動したり、木にぶつかって倒して茂みを作ったりして、隠れ場所を用意するのが大切。この辺りを気にしながら戦っていれば、さほど待たずにTier3に到達できるはずだ。

Tier2軽戦車「Pz.35(t)」
軽戦車は装甲が薄い。正面から撃ち合わず、木や茂みに隠れることを覚えよう

 Tier3軽戦車「Pz.38(t)(正式名:Pz.Kpfw.38(t))」は「Pz.35(t)」の発展形。車体としての傾向も似ていて、さほど足も速くなければ装甲も厚くない。敵に真正面から当たるには不安が多い。

 さらに「Pz.38(t)」は、最高でTier5の戦車とマッチングされることがある。格上の戦車と撃ち合いをするのは圧倒的に不利だし、重戦車を相手にすれば、どこから何を撃っても砲撃が弾かれる気がしてくる。戦闘開始時に全体マップを開くと、参加しているプレーヤーと戦車のTierが確認できるので、高いTierと当たった時には弱気に動くのが賢明だ。

 なるべく隠れて進みながら、敵を視界に収めたら慌てて撃たず、味方に敵の位置を知らせる役目だと思っておく方がいい。すなわち偵察役だ。ただ戦場に居て、周囲を見渡しているだけでも、突っ込んで即死するよりは味方の役に立つし、経験値も得られる。隠れつつよく見て、見えた相手が瀕死だったり、装甲を撃ち抜けそうな相手(低いTierなど)だったら撃つ、という状況判断が求められる。

Tier3軽戦車「Pz.38(t)」。最高でTier5とマッチングする点に注意
戦い方を考えるだけでなく、誰と戦っているかを確認するのも重要だ

素人軽戦車乗りに待ち受ける試練!

Tier4軽戦車「Pz.38 nA」。完成した瞬間は嬉しいのだが……

 そして次がTier4軽戦車「Pz.38 nA(正式名:Pz.Kpfw.38(t)n,A)」となる。軽戦車なりの薄い装甲は仕方ないとしても、加速が悪く、急な発進や旋回は苦手。至近距離で敵の裏に回り込んだり、茂みから素早く脱出して移動するのが辛く、広範囲を走り回って偵察するのも簡単にはいかない。

 さらにこの戦車の困ったところは、最高でTier7の戦車とマッチングする可能性がある。1つ前の「Pz.38(t)」ではTier5までだったので、自分のTierが1上がるだけで、周囲のTierは2上がる可能性があるということだ。Tier4の軽戦車がTier7の敵戦車に対して、攻撃的な意味でできることはほとんどないと言っていい。相手が何であろうと撃たれれば死ぬと思うくらいでちょうどいい。

 となると、できるのは姿を隠しての偵察くらい。しかも戦いになりそうな場所がなるべく広く見渡せて、自分は姿を隠せる場所を、速やかに確保する必要がある。それはどこかと言われれば、マップによって異なるわけで、マップを把握しておかないことには話が始まらない。それが初心者にできるかと言えば、まず無理だろう。

 プレイしていれば経験値は貯まっていくので、いつかは高いTierの戦車を入手できる。ただし戦果によって経験値は大きく異なる。軽戦車で敵を1つも発見できないままやられたりすると、経験値は2桁しかもらえないこともある。目標のTier5中戦車「Pz.IV H」は研究に15,000経験値が必要なので、ワーストケースなら単純計算で数百回出撃しなければならないことになる。

 筆者は反射神経でやりあうアクションは得意なのだが、スニーキングアクションは極端に苦手だ。「WoT」でも、偵察だと思って隠れたつもりが隠れられていないとか、敵が見当たらなくて1歩踏み込んだ先が敵だらけだとか、少しは援護射撃したいと思って顔を出したら撃たれるとかいうことが頻繁にある。加えて「Pz.38 nA」は加速が遅く、他の軽戦車がいると敵を最初に発見するという功績も立てられないため、全く経験値が稼げない。

Tier7ともマッチングする。重戦車まみれの戦場だと、攻撃はほぼ役に立たない
撃たずにただ見るだけ、というのも重要な行動だ

 もし同じ状況に陥った人がいたら、やれることはいくつかある。まずは戦場で、とにかく長生きすること。マップで自陣と敵陣を結び、その半分よりは手前のところで隠れる場所を探すこと。敵も真っ直ぐ進軍していればちょうど真ん中辺りで接敵するはずなので、見つかって真っ先に即死するということは少なくなる。偵察とはいえ突っ込むばかりではなく、敵が来そうなところで待つのも大切だ。

 また敵に見つかった時は、その場所に留まらないこと。自分が発砲するなどして1度敵に発見されても、茂みに留まればまた敵の視界から消えられることもある。しかし敵は「まだそこにいるんじゃないか」と予想して撃つこともある。敵にすればとりあえず撃ってみた程度のものでも、「Pz.38 nA」にとっては即死級のダメージになり得る。位置がばれたら少しでも移動するのが鉄則だ。何もできないにせよ、死ぬより生きている方が味方の役に立つし、経験値が得られる可能性も広がる。

 他には、Opsによる経験値ボーナスも得ておきたい。例えば「状況判断」は、敵戦車を3両発見すると、経験値に1.25倍のボーナスが付く。Opsは同時に3つまでしか受けられないので、使っている戦車で狙えそうな内容を選んでおくのがいい。

 それでもどうしようもなければ、ルート2のチョイスをお勧めする。こちらはTier3が2両あり、一見遠回りにも見えるのだが、後半は中戦車を運用できる。そのため正面からの撃ち合いもある程度はこなせるし、「Pz.38 nA」のようにTier7の相手と当たることもない(Tier4中戦車「Pz.IV D」ならTier6までのマッチング)。初心者が安定して経験値を稼げるという観点、および精神衛生的な面を考えると、こちらの方がお勧めできる。

 なお本作は、戦場でやられるとそこで復活はできないものの、他の戦車で別の戦場に出撃ができる。基本的にはルート1を進めつつ、早々にやられた時はルート2の戦車で時間をつぶすようにすれば、ルート1で詰まった時のリカバリーにもなる。

姿を隠しながら待てる場所があれば最良だ
見つかったら速やかに位置を変えること。決して警告を無視してはいけない
Opsには経験値が増えるものもあるので、達成しやすいものを入れておこう
ルート2では中盤から中戦車が使える。こちらの方が初心者には扱いやすい

Tier5中戦車「Pz.IV H」、そしてコラボ戦車獲得へ!

Tier5中戦車「Pz.IV H」。ここから2万経験値を稼ぐ

 Tier4軽戦車の地獄(初心者の観点からはそう呼んでいいだろう)を抜けられれば、目標のTier5中戦車「Pz.IV H」の運用となる。この時点まではOpsは何を受けておいてもいいが、コラボ戦車目当てで「Pz.IV H」を使う時は、「OP: Girls Und Panzer Pz. IV H」を受けておくのを忘れないこと。受けていない状態で2万経験値を稼いでも、コラボ戦車はもらえない。

 「Pz.IV H」は取り回しのよさが光る。動きはそれなりに軽快だし、砲は精度が高く狙いがつけやすい上にリロードも早い。同格の相手なら1発で十分なダメージを与えられるし、高いTierの敵を相手にしても、履帯を狙うなどして味方の補助もしやすい。自分のやりたいことを正確に遂行してくれる、信頼感のある戦車だ。

 弱点は装甲。中戦車にしても薄い装甲で、軽戦車よりはマシといった程度でしかない。軽戦車となら撃ち合っても大丈夫だと思っていると、当たり所によっては結構なダメージをもらってしまう。姿を見せながら足を止めて撃つのはたいていの状況で不利だ。真正面からの撃ち合いではなく、隠れた状態からの精密射撃や、全速で走りながら自動照準で撃ち合うなど、メリハリのある戦い方に向いている。

 自分の動きが戦場にぴったり合った時には、突出した火力を発揮できることもある。しかし調子に乗っていると、上位のTierからの1発で吹っ飛ばされることもある。マッチングを見て、万能な主戦力として振る舞うか、支援に徹するのか、考えながら運用したい。

 いずれにせよ、強烈な敵を相手に偵察に徹する状況が多い軽戦車に比べれば、「Pz.IV H」はできることも多く、初心者にも扱いやすい。自動照準で適当に撃っていてもそこそこ当たるので、経験値稼ぎという意味ではそれほど苦労はしないだろう。

精度の高い砲は使いやすい。味方と連携しての砲撃にも参加できる
砲と機動性が優秀なので、動きの激しい戦場では活躍しやすい

 そして2万経験値を獲得できれば、念願のコラボ戦車「IV号戦車D型改[H型仕様]」が獲得できる。性能や形状は「Pz.IV H」と同じのようだが、色がやや赤みがかっており、学校とチームのエンブレムが入っている。

 アニメに登場したものが再現されているという嬉しさもあるが、「WoT」のリアルな戦場に何事もなく登場してしまうギャップが面白い。自分で操縦するのも楽しいし、狙撃しようとしている敵がこれに乗っていたら、「とりあえずエンブレム撃っておこうか」と思ってしまう面白さもある。

 そしてコラボ戦車を取れるまで頑張れれば、「WoT」の面白さもわかってくるはずだ。本作にはコラボをしていなくとも、「ガールズ&パンツァー」に登場した戦車が数多く収録されている。アニメで見たあの戦車を、ゲームの中で動かしたらどうなるのか、という楽しみ方も十分ありえる。コラボ戦車が用意されたこの機会にぜひPS4版「WoT」をプレイしてみていただきたい。

「Pz.IV H」で2万経験値を獲得してOpsを達成
独特のエンブレムと色合いが目を引く

【【コラボ戦車「IV号戦車D型改[H型仕様]」】】
見た目は特徴的でも、戦闘中の姿は立派なもの。扱いやすい戦車なので今後も時々使っていきたい

(石田賀津男)