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【スマホアプリ今日の1本】ゆるくてユーモラスな農ゲー。CMで脚光を浴びる「ヘイ・デイ」
動物の変な見た目がヒットのネックになるのか? 平和なシステムでのんびりハマる!
(2014/10/10 00:00)
「これぞ、農ゲー!!」という触れ込みでテレビCMを絶賛放映中のスマートフォン用農場シミュレーションゲーム「ヘイ・デイ」。開発は「クラッシュ・オブ・クラン」で有名なSupercellで、「ブーム・ビーチ」が配信されるまではSupercell2大タイトルの1つを担ってきたタイトルだ。
とはいえ、贔屓目に見ても「超かわいい」とは全然言えない動物たちのビジュアルが起因してか、「クラッシュ・オブ・クラン」のヒットに比べれば日本では長らく鳴かず飛ばずの状態が続いてきた。ところがテレビCMを放映すると、Google PlayでもApp Storeでもダウンロードランキングで1位を獲得し、突如としてモバイルゲームユーザーに広く知られるところとなった。
「ヘイ・デイ」は、穀物や動物を育て、収穫物や加工品を生産しながら農場を大きくしていくシミュレーションゲーム。最初は小麦とトウモロコシくらいしか育てられないが、収穫と出荷を繰り返し、レベルを上げていくことでニンジンやサトウキビが育てられるようになったり、ニワトリやウシ、ブタなどを飼育できるようになる。
できることはそれだけでなく、「パン焼き窯」や「ポップコーンなべ」といった施設を設置すれば、パン・焼き菓子やポップコーンといった加工品を製造することもできる。最初は単純に見えた作業が、できることが広がるに連れて材料が複雑に関わりあっていくため、何をいくつ、どの順番で生産していくかという製造バランスを考えながら進めるゲームとなっている。
こんな風に書くと複雑そうだが、製造や生産までの時間がものによっては序盤から1時間単位だったりするので、実際のゲームスピードはかなりのんびりしている。ゲームに触り続けても急速にゲームが進行するわけではないので、忘れた頃に触ってみるくらいの感覚で進めるとちょうど良さそうだ。
スマートフォンならではの機能には、生産物はスライド操作することで「なめこ」のように一気に収穫できるというものがある。「FarmVille」のようにいちいちクリックするような必要もなく、ガバっと成果を得られるので気持ちいい。
また1つの施設につき製造できるのは1つの食品だが、施設ごとに次に製造する食品を予約できる「製造ライン」というものがある。予約しておくとその前の生産が終わっても続けて生産に入ってくれるので、製造手順の2手先くらいを考えられる便利な機能だ。
記事の冒頭で動物が「超かわいい」とは言えないと書いたが、この動物たち、裏を返せばクセのある造形とも言える。変な見た目をしているクセに、何度かタッチしていると羽をバタつかせたり、ブタに至ってはこちらに手を振ってみたり、愛嬌を振りまく姿がどこかユーモラスだ。
ちなみにブタはベーコンに加工できるのだが、殺すのではなく「スチームダイエットで肉をこそぎ落とす」というトンデモな解決策によってブタは生き続けていく。そういったゆるーい感じがこのゲームの雰囲気を実に表しており、世知辛い世の中で平和なものが楽しみたいという人には、かなりハマるゲームになるだろう。