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MMORPG「The Elder Scrolls Online」“大戦争”体験レポート

火矢が飛び交い、バリスタがうなりを上げる、迫力の戦場

4月4日発売予定

価格:5980円(税抜き)

 大作RPGの世界をオンラインで楽しめるベセスダ・ソフトワークスのMMORPG「The Elder Scrolls Online」。前回レポートしたように、βテストは2月11日まで行なわれており、後半では大規模PvPを体験することができた。

 「The Elder Scrolls Online(以下、「TESO」)」には「The Elder Scrolls V: Skyrim」や、「The Elder Scrolls IV: Oblivion」のようなやり応えがたっぷりなシナリオをオンラインで楽しめると共に、もう1つの目玉として大規模PvP(RvR)がある。プレーヤー達は3つの同盟(ALLIANCE)のうちの1つに所属し、タムリエル大陸の中央地帯Cyrodiilの支配を目指して戦うのだ。

 「TESO」にはRvR(Realm VS Realm)で高い評価を得たMMORPG「Dark Age of Camelot」の開発スタッフが参加している。彼等のノウハウが「TESO」ではどう活かされるかに、大きな期待が寄せられている。今回、バリスタや投石機を使った砦の攻防戦など、その一端を見ることができた。それではさっそく感触をレポートしていきたい。

3つの勢力が戦いを繰り広げるRvR。広大なCyrodiilが戦場に

イベント前のCyrodiil。「Aldmeri」の強さが圧倒的だ
製材所を攻撃。奪えば攻城兵器を購入できるようになり砦の戦いが有利になる

 最初に「TESO」のRvRの概要から説明していこう。プレーヤー達は3つの勢力のどれかに所属し、タムリエル大陸の中央地帯Cyrodiilでぶつかり合う。勢力はカラーが黄色で鷲がシンボルの「Aldmeri Dominion」と、カラーが青でライオンがシンボルの「Daggerfall Covenant」、カラーが赤でドラゴンがシンボルの「Ebonheart Pact」となる。

 Cyrodiilには通常マップの復活ポイント(Wayshrines)から飛ぶことができる。RvRに参加するのはレベル10以上のキャラクターならば誰でも可能だ。Cyrodiilのマップは非常に広大なフィールドになっており、拠点の他、いくつもの砦が存在する。地形は凹凸も多く、道を進まないと次の場所までたどり着けない場合も多い。山や湖があって、ショートカットがしにくい地形となっている。

 拠点から最も近い砦まででも歩いて数分かかり、道を間違えると大幅な遠回りをしてしまったりする。マップの端から端までだと数時間かかってしまうのではないだろうか。馬で徒歩より早く移動することもできるが、馬はかなり高価な上、たとえ馬を使っても移動時間はかなりのものだろう。RvRではこの広大な地域を進み、拠点を奪いあっていくのだ。

 拠点の周囲には製材所や鉱山もある。製材所や鉱山の中央には旗が立っており、強力なNPCが護衛している。敵対勢力が制圧している場合は、これらを排除して旗の周りに集まることで支配権を得ることができる。NPCは集団で立ち向かえば倒せる。逆に1人のキャラクターでは無理だ。Cyrodiilでは集団で連携していかなくては効果的な活躍はできなそうである。

 砦だと防御はさらに強固だ。護衛NPCは多く、侵入するためには扉を破壊しなくてはならない。扉を破壊するためには制圧した製材所や鉱山で購入できる投石機やバリスタ、破壊槌などが有効だ。これらのアイテムは比較的安価で、実際の戦闘では攻撃と防御それぞれの陣営が武器を持ち寄り撃ち合うというド派手な戦いが展開する。防御側は煮えたぎった油を落とすという武器も使える。武器や扉の修理キットも存在するのでこれらも活用して戦っていく。

 砦の中には防御用NPCも多数配置されている。また支配した砦には他の砦や拠点からテレポート可能なので、攻撃を受ければすぐに防衛戦に参加できる。バリスタがうなり、投石機からの岩が至近距離で砕け、遊撃隊が思わぬ所から攻撃を加えてくる。砦の城壁からは勇敢な魔法使いや弓使いがこちらを狙ってくる。「これが攻城戦か!」と興奮せざるを得ない戦いに参加できる楽しみはとてもとても大きい。

 今回は運営側から「この時間にRvRをしよう」というイベントタイムの提案があり、この時間でかなり濃密なRvRが体験できた。RvRが始まった当初は黄色の「Aldmeri」がものすごい勢いで拠点を奪っていたため、他の勢力はものすごく少ないんじゃないか、戦争にならないんじゃないかと、心配していた部分があった。筆者は赤いカラーの「Ebonheart」だったが、拠点以外は砦が1つだけという状態だったのだ。しかし心配は杞憂だった。イベント時間に戦力を募集しているレイドに参加でき、たっぷりと砦攻略を楽しむことができた。

【スクリーンショット】
防御側は燃える油を落とすことも。激しい攻防がRvRの魅力だ
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(勝田哲也)