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遂に来た! 大型MMORPG「The Elder Scrolls Online」βテストレポート
見えてきた基本システムと、横殴り大歓迎の“緩いパーティプレイ”の面白さ
(2014/2/8 00:00)
ベセスダ・ソフトワークスはWindows/Mac用MMORPG「The Elder Scrolls Online」のクローズドβテストを1月31日から行なっている。今回はPvEが中心で、プレーヤーはタムリエルの世界を探索し、ゲームのストーリーを体験することができた。
「『Skyrim』をオンラインでプレイできる!」というのが、プレイして最初に感じた気持だった。本作は「The Elder Scrolls V: Skyrim」や、「The Elder Scrolls IV: Oblivion」とは開発チームは異なり、時代設定やゲームシステムも違うものなのだが、濃いストーリーライン、アクション性のある世界観、ダークな雰囲気のある世界観……シリーズで体験できた、世界を探索する喜び、世界の命運を握る大冒険の楽しさを、きちんと受け継ぎ、さらにオンラインならではの楽しさも盛り込んでいる。今回体験できたのは序盤であるが、得た感触をレポートしていきたい。
タムリエル全土が冒険の舞台。「The Elder Scrolls」がオンラインに!
「The Elder Scrolls Online(以下、「TESO」)」では3つのALLIANCE(同盟)の戦いが繰り広げられる。プレーヤーはまず種族と同盟を選ぶこととなる。各同盟に所属する種族は決まっており、3つの同盟はチュートリアルであるフィールドは同じものの、そこから先の地域は全く異なり、展開するストーリーも違う。ただし、製品版では予約特典としてどの種族でも好きな同盟に所属できる特典がついてくるという。この場合、選んだ同盟でのストーリーを進めていくこととなるだろう。
種族はダークエルフやトカゲのようなアルゴニアン、猫のような種族カジートなど、「The Elder Scrolls」シリーズでおなじみのもの。ユニークなのはプレーヤーキャラクターの体型と顔の設定で、例えば顔の場合、「Heroic」「Soft」、「Angular」という項目が書かれた三角形のフィールドが設定されており、ここでスライダーを動かすことで変わってくる。
プレーヤーキャラクターのデザインは全体的にごつい造形が多く、顔に大きな傷がつけられるなど、いかにも欧米のゲームらしい恐ろしい感じのキャラクターになりやすいが、女性の場合、年齢を若くし、「Soft」側にスライダーを設定すれば丸みのあるかわいらしい女の子の顔も設定できる。
クラスは接近戦が得意な「Dragonknight」、魔法を使いこなす「Sorcerer」、回復魔法を使う「Templar」、スピードを活かし戦う「Nightblade」といったものがある。これらはスキルの特性で、武器や防具の縛りはない。Sorcererのスキルを使って、剣と盾を持ち、ヘビーアーマーを着用してもいいのである。
「TESO」のスキルはクラス、武器、アーマー、といった大きなカテゴリーがあり、そこからさらにサブカテゴリーでスキルの特性が変わってくる。例えばSorcererの場合、エネルギーをぶつける技の多い「Dark Magic」、召喚獣を使う「Daedric Summoning」、雷の魔法を使いこなす「Storm Calling」の3系統がある。各系統にはアビリティが設定されており、これらを取得でキャラクターの戦い方が変わってくる。
キャラクターレベルに加え、スキルレベルがあり、スキルレベルは使い込むことで上昇していく。スキルレベルが上がるとより多彩なアビリティを取得できるようになる。アビリティにもレベルが設定されており、より特性を強化させていくことができる。プレイスタイルによって大きくキャラクターの性能は変わっていくのだ。
ゲームの冒頭で主人公は“囚人”として閉じ込められている。このシチュエーションはシリーズの“お約束”でシリーズのファンはニヤリとさせられる。何らかの理由で閉じ込められた囚人は一斉に逃げだしており、主人公はProphet(預言者)を名乗る老人と、Lyrisという女性の助けで、脱出することとなる。
主人公が捕らわれているところは現世と異なる空間であり、主人公は魂を盗まれ何度死んでも蘇る身体となっている。囚われていた世界から現世に戻った主人公は、世界が異世界Oblivionからの侵攻を受けており、人々は異世界の存在と戦いを繰り広げていることを知る。主人公は、この大きな戦いに巻き込まれていくこととなるのだ。