ディースリー、PS3/Xbox 360「地球防衛軍4」

巨大生物が復活!! ゲーム史上最高の絶望を体感せよ


9月20日~9月23日 開催(20日、21日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:前売1,000円/当日1,200円(一般)
    無料(小学生以下)
    前売3,000円(TGS サポーターズクラブ)



7年ぶりのナンバリングタイトルとなる「地球防衛軍4」
ディースリーの岡島氏。「ノーマルでプレイしたら、すぐに死にます。それで『地球防衛軍』を感じてください」と語った

 株式会社ディースリー・パブリッシャーは、東京ゲームショウ2012に出展している同社ブースにおいてプレイステーション 3/Xbox 360用「地球防衛軍4」のプレスブリーフィングを開催した。同作は会場においてプレイアブル版が出展されている。

 ブリーフィングでは岡島信幸氏が「『地球防衛軍3』がXbox 360で発売されたのは2006年の年末なので、7年ぶりの新作となる正統続編」と久々のナンバリングタイトルになると説明。世界観は「地球防衛軍3」を踏襲しており、ゲームで描かれたマザーシップとの戦いのあと、地球防衛軍の手によって1年間にわたって巨大生物の駆逐が行なわれていた。マザーシップを撃破してから8年、巨大生物を全滅させてから7年が経過した2025年が今作での舞台となる。2025年6月28日、地底から突如巨大生物が現われ、再び人間に襲いかかった。再度、絶望的な闘いが始まるのである……。

 やはり今回も、ある意味主役は圧倒的に巨大な昆虫などの敵。岡島氏も「昆虫が嫌いな人ほど楽しめます」と意地悪く言うように、プレーヤーの何倍、何十倍もあるかのような巨大甲殻虫が画面一杯にワラワラと登場。一時でも気を抜くと画面が敵で一杯になってしまう。

 この巨大甲殻虫は謎に包まれているが、外宇宙から飛来した敵・フォリナーの何か仕掛けによる影響であると考えられている。地球防衛軍によって滅ぼされたと思われていたが、地下の世界で進化を続け、凶暴化。これまではワサワサと攻めてくるだけだったが、今回は人間にガブリと噛みつき引きちぎらんばかりに振り回し、捕食してしまう。岡島氏曰く「かなり怖くなっている。鬼畜の所行」と表現。

 このほかに新しい巨大生物も登場する。今回紹介されたのは、これまでに登場したクモとは違い、日本の女郎蜘蛛に酷似したクモのような生物「レタリウス」。ビルの間に蜘蛛の巣を張り、人間を捕まえてはこれまた捕食してしまう。このほかにも、メカの部類で言えば、新型ガンシップの登場や、さらには今作でもヘクトルが登場。大きな大砲を両手に付けたヘクトルがスクリーンに映し出されたが、これはアタッチとなっており、様々な武器を持ったヘクトルが登場するという。さらには盾を持ったヘクトルまで登場。岡島氏は「ただでさえ堅いヘクトルが、盾を持っていることで全然攻撃が利かない。今回出展した試遊台でも遊べるが、ぜひノーマルでやってください。すぐヘクトルにやられて死んじゃって、『あぁ、地球防衛軍だなぁ』と実感できます」と、今作も敵が絶望的な分量と圧倒的なパワーで攻め込んでくることを明らかにした。輸送船キャリアーは変わりないが、今作ではここから巨大生物がボトボトと落とされてくるため、これを撃破しなければ敵は一向に減ることはない。巨大甲殻虫を倒しながらも、原因そのものを絶たなければならなくなった。


ワサワサと登場し、人間を捕食する凶暴になった巨大甲殻虫
「レタリウス」と呼称されたクモ型の敵。糸を吐いてくるのが厄介
今回も恐ろしいほどの攻撃力を誇るヘクトル輸送船キャリアーよく見ると中央からボトボトと巨大甲殻虫が落とされている……

 この絶望的な物量で攻め入る敵に対して、地球防衛軍はどうなのだろうか? まずはもちろんレンジャー。これまで陸戦歩兵団と呼ばれていたが、レンジャーと呼ばれるようになり、岡島氏は「7年経つと精悍で強そうになったでしょ」と語り、グラフィックスの向上を暗にアピール。レンジャーは実弾系のほぼすべての武器を使えるのが強み。150種類を超える兵器を使用できる。

 そして今回、フォリナーの技術を転用したという強力な空を飛ぶ兵士、ウイングダイバーが登場する。シリーズ2作にペイルウイングが登場したが、3作目には登場しなかった(PSP版には登場)。これは1、2作目と3作目の世界観の設定が違うことからだが、4作目には呼び方は変わるが、空飛ぶ兵士が帰ってくることになる。またまた岡島氏によれば「お約束で、装甲は薄め」ということでセクシーな雰囲気だが、強力な武器を持ち戦場で大暴れしてくれそうだ。気になる武器や、戦車/ヘリといった兵器類も多数登場するが、今後順次情報が発信されていくという。


ほとんどの武器を使用することができるレンジャー
ウイングダイバー。「お約束で、装甲は薄め」とは岡島氏の弁

 今作では従来の画面分割プレイに加え、シリーズで初めてオンラインでの4人同時プレイが可能となる。岡島氏によれば、オンライン専用のミッションを用意し、協力しなければクリアが困難となるようなミッションが用意されるという。たとえば前述のような、盾を持ったヘクトルに対し、前方に引きつけながら仲間が後ろから攻撃を加えるといった協力プレイや、巨大甲殻虫に掴まってしまった味方がいれば、いち早く救出に向かい敵に攻撃を加えることで味方の解放を手助けするといった連携も重要となる。

 ステージでは岡島氏自らがコントローラーを手にとリプレイしながら解説。昨日のプレゼンテーションではレンジャーを使ったと言うことで、今日はウイングダイバーでプレイを開始。高層ビル街を舞台に、レタリウスが糸を吐き散らし人間を捕食する中で、救出しながらレタリウスも撃破していく。とにかく周りに気を配っていないと、意外なところにレタリウスが潜んでおり糸に絡め取られ、捕食されそうになる。慎重且つ大胆に敵に攻め込み、巨大な敵に銃弾を撃ち込み続ける爽快感を感じることができた。


高層ビルで空中戦を繰り広げた岡島氏

 開発の進行状況は、「昨日は50パーセントと言いましたが、今日は55.2%。こうやっているうちにもサンドロットさんが日夜開発を続けている」と語り、ある意味順調なようだ。魅力的な敵もパワーアップし、ファンにとってはある意味嬉しいことだろう。またウイングダイバーの参戦も期待できる。インターネットを使った協力プレイで、これまでとは違った戦いが経験できるだろう。発売は2013年を予定と言うことだが、すでにプレイアブルでの出展を果たしているので、そう遠くないうちに遊ぶことができるように感じる。完成を楽しみにしたいところだ。


【スクリーンショット】

(C)SANDLOT (C)D3 PUBLISHER

(2012年 9月 21日)

[Reported by 船津稔]