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マイクロソフト、新年度経営方針記者会見を開催
Kinect実機を国内初お披露目、Xbox 360以外への転用も表明


7月6日開催

会場:THE GRAND HALL



 マイクロソフト株式会社は7月6日、品川グランドセントラルタワーにおいて2011年度(2010年7月1日〜2011年6月30日)経営方針記者会見を開催した。記者会見には代表執行役社長樋口泰行氏のほか、エンターテインメント事業を統括するホーム&エンターテインメント事業本部長 泉水敬氏を含む、多数の執行役が出席。発表会後は懇親会も開かれ、各所で執行役を囲む姿が見られた。本稿ではエンターテインメント事業を中心に記者会見の模様をお伝えしたい。

マイクロソフト代表執行役社長樋口泰行氏
マイクロソフト2011年度(2010年7月1日〜2011年6月30日)の事業の柱はクラウド。同社のあらゆるソフトウェアサービスを同じインターフェイスでクラウド化していく
マイクロソフトのR&D事業の一例として紹介されたKinect
「Kinect Animals」も出展。まだ英語版だったが、日本展開の際は、音声認識の部分も含めて日本語化していく方針だという

 記者会見は例年通り、マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏による説明で進められた。2010年の成果として、最新のオペレーションシステムWindows 7と、オフィスアプリケーションOffice 2010の商業的な成功と、Windows Azure等のクラウドサービスのパートナー企業が急速に増えていることを報告。2011年度については、クラウドサービスにより多くのリソースを割いて、これまでオンプレミス(社内設置・自社運用)を前提に導入されてきた同社のソフトウェアサービスを、今後はクラウド上で実現していくことを表明した。

 その他の動きとして、日本法人の本社移転と社名変更が発表された。すでに発表されている本社移転については、2月1日に発表会場となった品川グランドセントラルタワーに引っ越すことを明らかにした。東京大手町にあるエンタープライズやアカデミック向けのソリューションを提供する「マイクロソフト大手町テクノロジーセンター」と、東京調布にある「マイクロソフト調布技術センター」の2カ所は残し、現在代田橋にあるXbox事業部を含む残りすべての部門を品川に集約する。また、この動きに合わせ、同日の2月1日に社名を「日本マイクロソフト株式会社」に変更することも合わせて発表された。当然、マイクロソフトのブランドはそのままで、純粋に社名のみが変更される。

 エンターテインメント事業については、従来のようにコンシューマービジネスやオンラインビジネスの枠内では紹介されず、将来に向けての投資活動の一環としてKinectが紹介されるに留まった。樋口氏によれば、マイクロソフトグループは、1兆円近くの金額を掛けてR&Dへの投資を行なっており、PC、TV、携帯電話といったマルチスクリーンに対するWindowsプラットフォームによるクラウド化を推し進めている。中でも重視しているのがユーザーインターフェイスだという。

 樋口氏は、タブレットPCや音声認識、Microsoft Surface(業務用のタッチパネル式テーブル型PC)などを引き合いに出しながら、「なかなか難しいですね。時間が掛かります。ただ、確実に進化していっており、ひとつひとつものにしていっているところ」として、認識技術の具体的な形としてKinectを取り上げた。

 「何にも持たないで、何の道具もいらない。ただ、手を動かす、足を動かす、体を動かす。それをセンシングして反応するという技術。非常に簡便で、いろんな分野への応用が可能。まずはXboxからだが、当然PC、そしてビジネスユースでの活用も考えられる」として、日本マイクロソフトのトップとして初めてKinectの他分野の転用を表明した。

 残念ながら日本での発売時期や価格は明らかにされず、従来通り「年末商戦時期」という表現に留めていた。また期待される国内タイトルについても、バンダイナムコゲームス、カプコン、ハドソン、コーエーテクモゲームス、KONAMI、セガ、スクウェア・エニックスといった大手メーカーの名前を挙げるに留めた。これらの発表は9月の東京ゲームショウとなる見込みだ。

 記者会見後に行なわれた懇親会では、Kinectの実機が初めて日本のプレスに披露された。Xbox 360 250GBとKinectのセットでお披露目されるのは今回が初めてで、「Kinect Adventure」や「Kinect Animals(英題:Kinectimals)」といったKinectゲームの試遊が可能だった。

 Kinect試遊コーナーには、泉水敬氏が常駐し、メディアに向けて説明したり、時には自ら実演するなどして、新商品をアピール。Kinectへの日本市場での反応について聞くと、「流通さんの反応が今までになく良い。Kinectはコントローラーを持つ必要がなく、体や音声で操作できるので、日本の市場でも新たなカテゴリの製品として注目を集めており、我々としても大きな期待を寄せています」と笑顔でコメントしてくれた。

 発売時期や価格については「そのタイミングが来たらお話しします」と言うことだったが、基本的なスタンスとしては北米市場とほぼ同発にすることを目指しているようだ。Kinectについては価格、発売日のほか、ローンチタイトルやバンドルタイトル、Xbox 360本体とのセットパッケージ、そして国内メーカーのキラータイトルの存在がまだ明らかにされていない。引き続き今後の発表に注目していきたいところだ。


【Kinect参考出展コーナー】
Kinect出展コーナーには、マイクロソフト執行役常務ホーム&エンターテインメント事業本部長の泉水敬氏が立ち会い、自ら説明や実演を行なっていた。ちなみにKinectはテレビ上部に設置されていたが、両面テープ等で固定する形ではなく、そのまま置かれていた