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見えてきた新要素の数々! アクション性が格段にアップした「プラグマタ」最新バージョンプレイレポート

【プラグマタ】
4月17日 発売予定
価格: スタンダードエディション 7,990円
デラックスエディション 8,990円

 カプコンの完全新規のSFアクションアドベンチャー「プラグマタ」がプレイステーション 5/Xbox Series X|S/PCで4月17日、Nintendo Switch 2で4月24日に発売される。

 「プラグマタ」は、シューティングとパズルを同時並行でこなし、襲い掛かる敵を倒していくという新感覚のバトルシステムが特徴の作品となっている。

 これまで弊誌では、本作の試遊版をプレイしてプレイフィールをお届けしてきたが、以前のものとはガラリと内容が変わった最新バージョンを今回再びプレイすることができた。新たに体験できた新要素を中心にプレイ感をお届けしよう。

ヒューのアビリティとディアナの新たなハッキングで戦闘の面白さがさらに加速

 本作は、主人公の「ヒュー」が月面施設で出会ったアンドロイドの少女「ディアナ」と協力し、地球への帰還を目指す——といった内容だ。

 2人にはそれぞれ役割があり、ヒューは“シューティング”による戦闘、ディアナは“パズル要素”の「ハッキング」という全く異なる2つのゲームを同時にこなして、襲い掛かる「ボット」を倒していくというのが本作ならではの斬新なゲーム設計である。

ハッキングのパズルは一筆書きの要領で、緑のマスに到達すれば成功となる
ハッキングで敵の装甲が剥がれた状態にすれば、銃で大ダメージを与えられる

 以前の試遊ではなかった新要素も数多く追加されていた。ヒューが扱う武装はさまざまな種類があり、威力は低いが弾数が無限の「プライマルユニット」、攻撃力が高い「アタックユニット」、足止めなどの特殊な効果を持つ「タクティカルユニット」、戦闘での立ち回りを補助する「ディフェンスユニット」の4つのタイプが存在する。これまで唯一所持していなかったディフェンスユニットを使用することができた。

 新たなディフェンスユニットの武装は「デコイジェネレーター」。その名の通り、自身そっくりなホログラムのデコイ(おとり)を出現させ、敵の前に展開すれば注意を引きつけることができる。

 ダメージは一切与えられないが、敵がこちらには目もくれずにデコイにだけ集中してくれるので、複数の敵が出現する場面などでも落ち着いてハッキングをしながら戦うことができる。敵を相手にしながら同時にパズルを解くのが難しいという人にはかなり役立つ武装になっている。

デコイを出せば一定時間注意を引き付けてくれるので、その間に安全にハッキングしながら敵を叩ける

 もう一方のディアナが使うハッキングも新たなアクションを確認することができた。ハッキングは、戦闘ではパズルを解いて敵の防御力などの能力を低下させたり、探索ではロックの解除や仕掛けを作動させるといった効果を持っている。

 そして今回、こちらを追ってくる誘導ミサイルを発射してくる厄介な敵が新たに登場したのだが、そのミサイルにハッキングが可能で、成功させるとミサイルが敵の方に戻っていきダメージを与えられるのだ。敵にデバフをかけるだけではなく、ハッキングという要素をうまく活かしてダイレクトに敵を攻撃するアクションは爽快かつ非常に面白みを感じた。

飛んできたミサイルにもハッキングのパズルが出現
成功すれば相手にミサイルが戻っていく。ハッキングという要素をゲームに上手く落とし込んでいる

 ハッキングのパズルがあるため、純粋なアクションゲームと比べてアクション性はやや薄め——と思っていたのだが、新たに「アビリティ」という要素も実装されていた。

 特殊な演出とともに敵に接近攻撃を仕掛けて大ダメージを与える「クリティカルダウンノード」や、敵の攻撃がヒットする直前で回避をすると一定時間周りの動きがスローモーションになる「ジャストドッジ」などもあり、特にジャストドッジは敵の攻撃をギリギリまで引き付けてかわす緊張感と、成功したときのスローになった空間で敵を一方的に撃ちまくれるのは非常に爽快だ。

 以前のハッキングで敵を弱体化させて銃を撃つだけだった戦闘から一変し、かなり深みのある戦闘へと化していた。

紫色のノードを通過すれば、強力なフィニッシュアクションが炸裂する
ジャスト回避的な要素もあり、アクション性が格段にアップしている

新たなステージはニューヨーク!? ギミックを使った巨大ボスとのバトルを体験

 ここからは、新たなステージをプレイして見えてきたポイントなどを紹介していこう。

 現在配信されている体験版と同様、以前プレイしたものは月面施設を探索していくという内容だったが、今回の試遊版ではPVで既に公開されているニューヨークの街を模したステージがプレイできた。薄暗い閉鎖的な施設がメインの舞台と思っていただけに、きらびやかな街を探索していくのは意外性があった。

 ニューヨークの街だけあり様々な施設が並んでおり、アパレルショップのような店ではいろいろな服を着飾ったマネキンが並んでいるのだが、マネキンに紛れて敵のボットが混ざっていたりと、ある意味お約束的なネタも盛り込まれていた。

月面都市にまさかのニューヨークの街

 このステージではこれまで以上に複数の敵が同時に襲いかかってくる場面が多くかなり熾烈になっていた。敵の攻撃を避けつつパズルを解いていくのが容易ではない難易度だと感じた。

 しかし、別稿のインタビューでうかがったが、今回の試遊のステージはゲームの途中なので、実際には最初のステージから順を追ってプレイすれば、プレーヤースキルが上がっているので特に苦戦する難易度ではないとのことだ。

複数の敵が同時に襲ってくるので一瞬たりとも油断ができない

 さらに、ディアナのハッキングを阻止する能力を持つ敵も登場する。本作はハッキングで敵の装甲を無力化させて戦うのが基本となるので、硬い装甲で守られている状態ではまともにダメージを与えることができないのだ。

 敵がジャミングを引き起こす装置を展開させたらまっ先に装置を狙って破壊し、ハッキング能力を復活させてから戦うといった戦略的な戦い方が重要になりそうだ。

敵が展開しているパネルを破壊して、ハッキングを使えるようにするのが重要

 敵との戦闘は歯ごたえがあり、体力回復アイテムや武器の弾数には限りがあるので探索を進めているうちに次第にジリ貧になってくるので、ヒューたちの拠点となるシェルターの活用が必要不可欠。

 ステージ中の特定の場所に、シェルターへとつながるポータルが点在しており、ハッキングで開放すれば一瞬でシェルターへと飛ぶことができる。シェルターに戻ると体力が全回復し、さらに回復アイテムや武器を対価など一切払う必要なく無料で補充することができるという至れり尽くせりな仕様。

 ステージの頭から一気に攻略していくだけではなく、武器や残り体力が心もとなくなってきたらいったんポータルを見つけて体勢を立て直してまた少しずつ探索を進めていくといった手堅く安全な遊び方ができるので、アクションゲームがそれほど得意ではない人でも行き詰まることなくクリアできそうだ。

ポータルは見つけ次第解放して、シェルターへ帰還する道を作っておくのが大事
シェルターに戻るだけで無料で物資を補給できるのは優しい設計だ

 シェルターでは補給ができるだけではなく、ポイントやアイテムを使ってヒューの武装やディアナのハッキング能力の強化、新たな武装の解放やアビリティの習得なども行える。自分のプレイスタイルに合わせて自由に強化できるのは面白いポイントだ。

ディアナとヒューの能力を強化
新たな武装やハッキングで活躍するノードの解放もできる

 他にも、シェルターで2人をサポートするお手伝いロボットの「キャビン」の存在も明らかになった。ゲーム内で手に入る“キャビンコイン”を使うことでヒューとディアナの見た目を変更できるスキンや、敵として登場するボットデータの閲覧などが可能になるなど、様々な特典が手に入る。キャビンコインを集めてシェルター機能を解放していくのが本作のやりこみ要素になりそうだ。

ヒューたちをサポートしてくれるキャビン
キャビンコインを使って好きなマスの特典を解放できる。ビンゴのように解放したマスが揃うとさらにボーナスもあり

 今回の試遊版のラストには、ニューヨークの街で通信管理塔を守るボスとの戦闘が待っていた。建物ほどもある巨大で不気味なボットである。

 ザコ敵にもいたハッキングを妨害してくるタイプなので、ジャミングをしている複数の部位を破壊して、ハッキングが使える状態にしながら戦う必要がある。

超巨大なボス。ビームを放ちながらヒューに迫る
ハッキングで防御力を下げないとまともにダメージが通らないので、すぐに赤い部位を破壊していきたい

 体験版のボスであるセクターガードも広範囲の攻撃でこちらを苦しめてきたが、今回のボスは“エリアのほぼ全範囲を占める広範囲攻撃”を仕掛けてくる。

 まさに逃げ場なしという状態で、最初に見たときはどうすればいいのか困惑したが、高層の建物の上にカタパルトで上がることができ、これで攻撃の範囲外へと逃げられた。ボス戦ならではの特殊なギミックを使ったバトルは新鮮で、かなりの面白さを感じられた。

 ボス戦は初見ではなかなかに歯ごたえのある強さだったが、戦っているうちに敵のパターンが分かってくれば誰でもクリアできる絶妙な設計になっている。

建物の上に退避して全範囲攻撃を回避。くらったらひとたまりもないだろう

 今回のプレイで、新たなハッキングアクションやアビリティなどに触れることができ、パズル要素を盛り込みながらもアクション部分を犠牲にしていない、骨太なアクションを味わうことができた。

 別稿のインタビューでも話に挙がったが、ゲームが進めば進むほどおもしろさが増していく設計のようなので、製品版ではどんな未知のゲーム体験が待っているのか非常に楽しみである。