「龍が如く4 伝説を継ぐもの」発売記念
JR新橋駅前でゲリラライブ決行!


3月18日 開催

会場:JR新橋駅前SL広場

【龍が如く4 伝説を継ぐもの】

発売中

価格:7,980円

CEROレーティング:D(17歳以上対象)


 株式会社セガのプレイステーション 3向けアクション・アドベンチャー「龍が如く4 伝説を継ぐもの」が3月18日に発売されたことを記念し、テーマソング「Butterfly City Feat. RYO the SKYWALKER & MUMMY-D」を手がけた「Zeebra」、「Mummy-D (RHYMESTER)」、「RYO the SKYWALKER」、「DJ Hasebe a.k.a Old Nick」の4人によるゲリラライブが、JR新橋駅SL広場にて行なわれた。

 ライブの実施はSL広場前にあるFARO CITY VISIONにて、「龍が如く4」と「Butterfly City Feat. RYO the SKYWALKER & MUMMY-D」のプロモーションビデオとともに告知されており、ライブスタート予告時刻の午後7時前には、広場にはライブを見に来たファン、そして待ち合わせ場所として広場を利用する乗降客などでごった返していた。

 本作の特注となるハマーのリムジンで登場したZeebraさんはじめ4人は、記念撮影後すぐにFARO CITY VISION下のライブステージへと移動。「お仕事ご苦労さまです!」とサラリーマンの多い場所柄を考えての「Mummy-D」さんのコールに歓声が沸くなど、新橋の夜に意外なマッチングを見せた「Butterfly City Feat. RYO the SKYWALKER & MUMMY-D」を熱唱したあと、駆けつけたセガの名越稔洋総監督とともに、またリムジンに乗り込み走り去っていった。


サラリーマンの街として有名な新橋駅前にヒップホップとラップのコールが鳴り響く、一見ミスマッチかと思われる組み合わせだったが、集まったファンはもちろん、通りかかった人たちもノリノリのパフォーマンスとなった



■ 横山氏「『龍が如く』の『集大成』だと思っている」

左より横山氏、菊池氏

 パフォーマンス終了後、プロデューサーの菊池正義氏と演出の横山昌義氏に話を伺う機会を得たので、その模様をお届けしよう。(以下敬称略)

――ライブの感想をお願いします。

菊池 まずは雨が降らなくて良かったな、というのが正直な感想です。非常に盛り上がってよかったですね。場所柄なかなか大人な街でもあるので、盛り上がるのかなと思ったのですが、ファンの方も集まっていただいて非常にうれしく思っています。

横山 新橋でラップって意外に合うなと。「龍が如く5」の舞台は新橋でもいいんじゃないかなとちょっと考えているところです。SLが宇宙に行くとかね、いろいろできそうですから(一同笑)。

菊池 それは違うだろ(笑)。

横山 そうですね。ちょっと発想力の広がる1日でした。ライブを生で見るとかっこいいですよね。僕らも生で見るのは2回目ですけれども、やっぱりかっこいいなと思いました。

――インスピレーションが浮かんだということですが、それはなぜですか?

菊池 「龍が如く」のファンはとくに30代の方に支えられているので、仕事帰りに購入されている方ですとか、社会人の方に支えられているなあと実感しました。新橋という組み合わせはぜんぜんありだと思いました。今までにこの街にフォーカスすることがなかったんですが。

横山 先ほどライブを見ているとき、目の前をサラリーマンの方が「人がいっぱいで歩けないんだよ! 『龍が如く』、『龍が如く』!」って通り過ぎていったんですよ。それってすごいなあって思って。新橋って僕は巨人とおじさんの街ってイメージで好きなんですが、そんなところで『龍が如く』という単語が通じることに感動しました。電話の相手は家族の方なのかなと思いましたけれど、すごいことだと思いました。

――発売日を迎えられての感想をお願いします。

菊池 今年もなんとかたどり着けたな、というのが素直な感想です。毎年綱渡りで、限られた時間でなんとかファンの方々に楽しんでいただけるもの、恥ずかしくないものをお届けしようとがんばっているんですけれど、今年も何とか胸を張れるものをこの日に出せたので、感無量といったところです。

横山 実感はまだないですね。お店に行ってお客さんが購入している姿をこれから閉店間際のお店に行って見ようかなと思っているんですけれど。作り手は、店でレジで売れないので、正直バイトしたいぐらいなんですよ。それで初めて実感が沸くのかなと思うんですが。今日から徐々に実感が溜まっていくと思うんですが、まだ「出たんだ」というのが夢の世界みたいな感じですね。

菊池 さっき、初めてハマーのリムジンに乗せてもらったんですけれども、ハマーのリムジンに乗せてもらってよかったなと。

――前作と、大変なところが違ったりしましたか?

横山 どこがということはなくて、すべて大変なんですけれども、今回は前回に比べて初動が遅かったんですよ。作っている人間からするとものすごく短い1年でした。僕のせいなんですけれど(一同笑)。脚本を書くのが遅れまして、みんなに迷惑をかけました。発売日に反省してみようかなと思っています。

――主人公が4人になったことでやり方が変わったりしましたか?

横山 4人になっても特に苦労は変わりませんでした。神室町という街を多角的に見るという面で、4人にしたことはすごく世界が広がったので。今までは桐生一馬という1人の極道の視点からだけだったんですが、いろんな視点でアプローチできるので、書くという意味では楽でした。

――今作の制作で1番印象的だったことは何ですか?

菊池 今日のライブなどもそうですが、やったことのないことをやるときって不安じゃないですか。そのためにいろんな準備をするわけですけれども。今作の場合、私が1番気をもんだのは(キャバ嬢の)オーディションでしたね。いろんなリスクを考えてみんなで作っていったんですけれども。「集まらなかったらどうしよう」、「盛り上がらなかったらどうしよう」、「受かった女の子がいなくなっちゃったらどうしよう」とかいろんなことを考えまして。何とかここまで不測の事態が起こることもなく盛り上がってくれて、よかったです。

横山 北大路欣也さんの出演交渉が1番印象に残ってますね。すごかったです。「僕を褒めてください」っていう思いなんですけど(笑)。脚本を書いているんですが、開発の一員ですから出演交渉などもするんです。脚本や企画書を持って行くんですが、今回あのキャスティングをそろえるのが大変でした。説得するのもそうですし。まじめな方が相手ですと「じゃあ出ますよ」とはならないんで、いろいろ話し合いをさせていただく中で、いろいろ勉強になりました。

菊池 役作りに対してこだわりのある方なので。そこを横山とかなりの時間、ガチンコで話し合いをしましたね。「このキャラクターはこうなんじゃないか、ああなんじゃないか」ということを1番みっちりやったのは北大路さんですね。そうしてキャラクターを作り上げて、役者と制作側で理解しあってから収録に入るという流れで。

横山 ただ単に録る、というわけではなくて、一言一言の意味とかにもこだわられて、それをまた説明して、納得していただかないと出てくれないんですよ。それはすごく印象に残りましたね。

――最後に、ファンの方へのアピールをお願いします。

菊池 毎回「龍が如く」チームで何が大変かといえば「前作を超えていくこと」が1番大変なんです。5作目になりますが、毎回マンネリズムとの戦いだったり、前作よりさらに新しいチャレンジをして、楽しんでいただくことを目標に掲げて作ってきています。今回もそれをいい形で成し遂げることができたと思いますので、遊んでいただいて、できばえを確かめてください。よろしくお願いいたします。

横山 個人的な話なんですが、「集大成」だと思っているんで、現時点では、脚本としては、これ以上はないかなと正直思っています。素直に買ってほしいと思いますし、正直な感想を聞かせていただきたいと思っています。僕の中で出せるものをすべて出した気がしていますので、燃え尽き症候群なんですけれども今。「龍が如く」というものの一区切りをつけるつもりで書いたので、大げさなことを言う気はありませんが、楽しんでほしいと思うので、買ってください。

――ありがとうございました。


(C)SEGA

(2010年 3月 18日)

[Reported by 佐伯憲司]