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セガ、PS3「龍が如く」次回作キャバ嬢役オーディションを公開
名越総合監督「予想以上の内容で採用者を増やしたいと思っている」


6月28日 実施


1回に2〜3人の参加者を30分程度の時間で面接。カメラテストも兼ねていた

 株式会社セガは、現在製作中のプレイステーション 3向け「龍が如く」次回作のキャバクラ嬢役オーディション第2次審査を報道陣に公開した。5月8日から6月19日まで募集した1,500名ほどの中から、書類選考を通過した女性たちがオーディションに参加した。会場はセガ本社本社1号館中2Fで、「バーチャファイター」シリーズなどの全国大会で使用されている同社の講堂施設だ。

 オーディション審査員として、「龍が如く」シリーズ総合監督の名越稔洋氏、プロデューサーの菊池正義氏、シナリオ、演出の横山昌義氏、プロジェクトマネージャーの植村幸司氏らが参加。午前中から夕方ごろまで、途中休憩を挟みながらみっちりとオーディションが行なわれた。

 ゲームに登場するキャストのオーディションが公募で行なわれることはそれほど多くないうえ、そのオーディションをさらに公開するというのは新しい試み。関係者も「これは初めてのこと」と、オーディションのなりゆきを見守りながら何度も発言していた。集まった報道陣もゲームにおけるオーディションの実態に興味津々、といった様子だった。



■ 多彩な経歴の持ち主たちが自分を積極的にアピール

セリフテストで用意された台本。多少アレンジしてもかまわないということからか、キャラクターを出しやすそうに見えた

 オーディションの流れとしては、まずビデオカメラに向けて全身を1回転させて姿を撮影した後、集団面接。応募書類を見ながら、名越総合監督がそれぞれ応募者に質問をし、最後にセリフのテスト、そして自己アピールで30分の面接が終了となる。

 質問内容としては、応募動機、「龍が如く」シリーズを知っているか?、職業、出演するとしたらどんなキャラクターのキャバクラ嬢を演じたいか? といったもの。職業に関しては、水商売の経験はあるか、あるならどこでどれぐらい働いているか、どんなお客がいやか? といった割と具体的なものが多かった。また、カラオケで桐生一馬と一緒に歌うシーンなどもあるからか、カラオケは好きか? 歌うのはどんな曲? という質問もあった。

 5人のオーディションを見学させていただいたのだが、参加者は声優志望の学生から、サウンドクリエイターの専門学校に通っている人、タレントの卵など、事務所に所属している人、そうでない人など、かなり幅広い層が応募してきていた。「龍が如く」をプレイしていた人もそれなりにおり、見ているだけというものも含め、やはり本シリーズに興味を持っている人ばかりだった。「3」で登場した小悪魔agehaのモデル達にあこがれてオーディションを受けた、という人もおり、「3」でさらにユーザー層が広がったことも実感させられた。

 ほかにどんなゲームをプレイしているか? といった質問には、某社のアクションゲームを挙げる人が多く、審査員もその浸透度には感心するやら苦笑するやら。基本的にはゲームに親しんできた人が応募してきていたようだ。水商売の経験に関しては、かなりの率で経験者がおり、ほかの仕事をしながら現役で続けている参加者もいた。


左より菊地氏、名越氏、横山氏、植村氏がずらっとテーブルについて参加者に熱い視線を向けていた 参加者は、まず1人ずつ全身をビデオで撮影される。ゲームに登場する3Dモデルも彼女たちを元に制作される
名越氏が基本的にマイクを持って参加者に質問を投げかける。質疑応答といった堅苦しいものはではなく、答えによってはどんどんと質問が続き話が弾んでいた。面接される側は緊張しっぱなしに見えたが……まさに就職試験とでもいった雰囲気にも感じられた 面接の様子もずっとビデオで撮影されている。それぞれの表情などを見つつ、選考の材料になると思われる


■ 名越氏「オーディションもシナリオ募集も、作品を愛している人たちに参加してもらいたいという思い」から

名越総合監督がインタビューに答えてくれた。自身のキャバ嬢に求めるイメージは「自己中のキャバ嬢はダメですね。個人のキャラクターを生かしたうえで、気持ちよく(罠に)はめてくれるような女性がいいですね。プロの仕事が好きなので、新人さんよりはプロの仕事で癒されたい」という

――オーディションを開催した動機は?

 「龍が如く」というシリーズは、いろいろ何らかのチャレンジを積み重ねてきたプロジェクトなんですが、今回は「実際に参加してもらう」というチャレンジをやってみようと。実際に街中とかでも、通行人でもいいので出演したいですとか、関わるチャンスってないですかね? ということを沢山の人に言われてきたので、意外と出たいと思ってくれているニーズはすごく沢山あるんだな、ということはひしひしと感じていましたので、今回思い切って「龍が如く」を愛してもらっている方に実際に出ていただく、というつながりを求めようかなと思って企画しました。

――オーディションの応募者と、最終的な採用人数は? 名越氏の欲しているのはどんな人物ですか?

 応募してきたのは1,500人弱ですね。採用人数に関しては、まだ決めかねているところで、いい人がいればそこそこ採りたいし、オーディションをすべて見てから決めたいですね。1人だけを採用するわけではないです。オーディションをしながら悩んでいるところではあります。あとは、ゲームを彩ってもらうキャラクターになるので、いろんなバリエーションのある方が欲しいですし。

 実際ゲームを作ると、現実に、日本全国にそういった人が実在していて、生身の人間として存在しているんだ、というものを感じるときには、今までのゲームにいるキャラクタとは違う血の通いかたというものが出てくると思いますし。ある意味、この世に今どこかに住んでいる誰かとゲームの中で出会うわけじゃないですか。僕はこの感覚は不思議なものができあがるだろうな、という予感がしているので、出会うのであれば、いろんなタイプの人と出会えたほうが面白いと思いますし、いろんなタイプの人が揃えられるように選考基準を設けてはいます。

――「3」までの「キャバつく」をはじめとした要素と、次回作のキャバクラ要素のボリュームの違いなどはありますか?

 ボリュームと同時にテイストもカスタマイズしていきたいので。キャバクラ自体、このオーディションのように一般の参加を求めた上でリアルな豪華さを追求していますよね。リアルな話、ゲームで「この娘いいな〜」と思ったら、どこかに行けばいるんですからね。それはそれで面白いと思いますし。「キャバつく」も前回始めてもう少し細かくカスタマイズしたいという要望も聞いていますし、さらにディープな作りこみができるようなツールになっています。今回はまだ深くは言えませんが、「キャバつく」で作るということは物語にグッとからんでくるようになったりするので、その辺は期待してもらいたいなと思っています。

――ここまでオーディションしてきて、面白いなと思った人はいらっしゃいますか?

 水商売をやってる方、やっていない方がいますし、「龍が如く」を死ぬほど好きという人もいるし、聞いて見たことはあるけれども、オーディションというもの自体が楽しそうで来た、という人もいっぱいいるんですけれどもね。本当に年齢から職種からバリエーションに富んでいて、どの人もすごく面白いんですよ。書類選考が終わった段階で興味津々の女の子ばかりを選んでいるので、たぶんゲームに採用される人たちは、かなり1人1人がネタになるような経歴を持った人になると思いますので、そのあたりも期待してもらいたいなと思います。

 いろんな人がいますよね。正直びっくりです。自分が思った以上に個性的な人がそろっているので。セリフとか、緊張もするでしょうしもっとおっとりとしたというか。普段からアニメを観たりゲームを見たりして勉強されているのか、すごく上手なのですごくびっくりしています。選びきれない感じで悩んでいます。最初は、選びたいと思う娘がどれぐらい来てくれるのかな、と心配だったんですが、今は逆で、すごいいい人にいっぱい来てもらってどうしようかなと。当初考えていた人数よりは増やしたいと思っているので、うれしい悩みになっていますね。

――サブストーリーの募集に関しては?

 今回のオーディション同様、参加する機会を作りたいということが動機ですね。このオーディションは女の子限定なので、男性も出たいということは沢山聞いていましたし。そこで通行人募集というのはなんですから、むしろ自分が経験したことを募集してみようかなということで、イメージを変えてみました。ナイトスポットなりの思い出というものは、いろんな形で人それぞれあると思いますし。

 僕自身が「龍が如く」に込めたいろいろなものは、自分の昔、現在もそうですが、自分で経験した、人から聞いたものを積み上げて成り立っているところもあるので、さらにいろんな人の経験を聞いて、そういったものを募ることで、作品に厚みが出るのではないかということで。男性も参加してもらう機会を増やしたかったのと、リアルな意味で作品にリアリティが出ることを期待してやってみました。いい意味で等身大のゲームなので、「1」からそうですが、次回作もリリースした年からスタートする、というところは同じようにやっていきたいので……。

 ネットワークゲームとは違うんですが、ネットワークゲームとは違う世の中や人とのつながりを感じるようなコンテンツ、それで僕は面白いと思うし、そういう作品があってもいいじゃないですか。それを目指してやっていきたいと思います。



(C)SEGA

(2009年 6月 29日)

[Reported by 佐伯憲司]