セガ、PS3/Xbox 360「BAYONETTA(ベヨネッタ)」先行体験会を開催
爽快な操作感を体験!
株式会社セガは、8月29日(土)に東京・六本木“A.I TOKYO”にて、2009年10月29日発売予定のプレイステーション 3/Xbox 360用クライマックス・アクション「BAYONETTA(ベヨネッタ)」のクローズド先行体験会、「Feel BAYONETTA 8.29」を行なった。本作の価格は7,980円。CEROレーティングはD(17歳以上対象)。
今回の体験会は、事前に公式ウェブサイトで公募された参加希望者の中から抽選で300名が選ばれ、当選者は会場にて先行体験版ROMが試遊できる、というイベント。
イベントの構成は、オープニングのあと、株式会社プラチナゲームズのディレクター神谷氏、プロデューサー橋本氏のトークセッションが行なわれ、その後、実際の試遊という3部構成。試遊は4回に分けて行なわれ、各15分間遊べるようになっており、試遊の間も神谷氏、橋本氏の話が聞ける、短い時間ながらも内容の濃いイベントとなっていた。
■神谷氏と橋本氏のトークセッション
本作のディレクター神谷氏(左)と橋本氏(右) |
まず行なわれたトークセッションでは、神谷氏と橋本氏から基本的な本作の説明がなされた後、特徴的なシステムである「ウィッチタイム」と「オートマティックモード」の解説がなされた。
この2つのシステムは、本作における目玉となるシステムとなる。試遊を開始する前に、事前情報として知っておいてもらいたい、と言う意図が強く入っていたのではないだろうか。
これらに関しては、実際に試遊してみての感想も踏まえ、詳細は後述したい。
そのほか、試遊の間にもトークは続けられ、待ち時間の間も退屈しないイベントになっていた。途中、TVCMのメイキング映像なども公開され、「女優さんをゲーム中のベヨネッタそっくりに仕上げるのが難しかった」といったコメントもあった。
【TV.CMメイキング映像】 | ||
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TVCMのメイキング映像。女優さんはゲーム中のベヨネッタとそっくりで、こちらもできあがりが楽しみな内容だ |
■シンプルな操作形態で感触は良好
PS3版とXbox360版の操作形態一覧。基本的なところはどちらのプラットフォームでも変わらない |
今回試遊できたモードは、チュートリアル、プロローグ、ストーリーの1話まで。15分の短い時間内なので、あまり細かいところまではわからなかったが、雰囲気をつかむことはできた。結論から先に言うと、個人的にはかなり良い印象を受けた。
便宜上PS3版を基準に説明すると、操作系統の基本は左アナログスティックで移動、右手のボタンはそれぞれパンチ(△)、キック(○)、ジャンプ(×)、アクション(□)ボタンの4つと、回避に使うR2ボタンの5つ。他にもR1ボタンでロックオン、L2ボタンで武器切り替えができるが、今回の試遊では特に使わずともゲームを進めることはできるようになっていた。
攻撃は主にパンチボタン(P)とキックボタン(K)を連続して押していくことで、連係技を繰り出すことができる。PPPやPPK、KKなどとボタンを押せば、それに対応した連係技が出る。さらにパンチ、キックボタンは長押しすることでそのまま射撃に移行。連係技の途中でもこの操作は有効なので、PPPKなどと押した後で、キックボタンを長押しすればそのまま射撃に移行してくれる。連続技の締めなどに使うのではないだろうか。
R2ボタンで行なえる回避は、ベヨネッタが後方にバック転をする。おそらく無敵時間が設定されていて、タイミングさえ合っていれば全ての攻撃を回避できるような仕組みだと思われる。ジャンプボタンを押せばジャンプが可能で、空中でもう1度ボタンを押すと2段ジャンプも可能になっていた。
R2での回避とジャンプは連係技の途中でも、行動をキャンセルして回避やジャンプが可能で、うまく組み合わせればかなりスピーディーに動くことができる。これらの行動も組み込んで、自由に動き回れるようになれば、相当気持ちよさそうだと感じた。
■「ウィッチタイム」と「オートマティックモード」
前述した2つのシステムについても触れておきたい。
1つ目はウィッチタイム。これはR2ボタンで行なう回避を、攻撃が当たる直前に行なうことで発動する状態で、ウィッチタイムが発動すると一定時間敵の動きがスローモーションになり、自由に攻撃することができる。前述した通り、攻撃動作は回避でキャンセルが可能なので、敵の攻撃が来るまでの時間をギリギリまで攻撃に使い、当たる直前に避けることで、時間を有効に使いつつウィッチタイムの発動を狙うような動きが有効になりそうだ。
実際に試してみた感覚としては、ギリギリまで引き付けてから避けるとは言っても、タイミングはそこまでシビアではなく、狙っていれば比較的頻繁に発動させられるイメージだった。周りを見ていても、事前に説明があったこともあるだろうが、動きの中に取り入れているプレーヤーが多かったように感じた。
2つ目はオートマチックモード。このシステムは難易度がベリーイージー、イージーの時だけに選択できる操作形態のことで、いわゆる初心者救済システム。別名「オカンモード」と呼ばれているこのモードは、ディレクター神谷氏の母上様でも本作を楽しむことができるように、とのコンセプトで搭載されたとのことだったが、このモードを選択すると、例えばパンチボタンを連打しているだけで、複雑なコマンドを入力しなくとも、多彩なアクションを実行してくれる。
これだけ聞くと、格闘ゲームの簡単操作モードのようなものを想像してしまい、通常のモードとは全くゲーム性が異なるもののように思えてしまうが、実際やってみた印象は多少違っていて、意外と入力した通りに動作するように感じた。先に挙げた格闘ゲームの簡単操作モードなどでは、実際に入力したコマンドとは関係ない場所で必殺技が出たりして、意図した通りに動作しない場合が多かったように思うのだが、本作のこのモードでは、その「自動的に入力が補正されるタイミング」が少ないように感じた。
代表的なものを挙げると、入力したボタンに対応する連係技がなかった場合に、続きのある方のボタンに置き換えてくれたり、そのタイミングで回避を入力すると、ウィッチタイムが発動する場面でボタン入力を回避に置き換えてくれたり、という感じだ。基本となる技コマンドがボタン入力のみ、というシステムとの相性がいいこともあるだろうが、基本となるゲーム性を損なわない範囲内で、初心者救済のシステムがうまく取り入れられているように思った。
■体験版は、本編の切り出しに留まらない内容
ひと通り体験会が終わった後には、プレス向けの囲み取材も行なわれた |
試遊もひと通り終わったあとには、プレス向けの囲み取材も行なわれた。
ここでは神谷氏から、「ぜひとも多くの人にプレイしていただいて、感想が聞きたい」とのコメントがあった。この発言には氏の本作に対しての自信を感じさせられる。来月24日から開催される東京ゲームショウ2009では、本作もプレイアブルで出展される予定なので、興味のある人はぜひともブースに足を運んでみてもらいたい。
その他、橋本氏からは本作の体験版が企画されていることが明かされた。その内容も、単なる本編の切り出しに留まらない内容とのこと。ファンならば本編はもちろん、この体験版の内容も見逃せないのではないだろうか。
【原画展示ブース】 | ||
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会場には原画展示ブースも設置されていた。こちらも興味深い内容だった |
(C)SEGA
(2009年 8月 31日)