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「FFXIV」、「パッチ3.5 宿命の果て」パート1は1月17日実装決定!

「牙狼」との力の入ったコラボも同時にスタート

1月17日 実装予定

プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏
コミュニティチームの室内俊夫氏

 スクウェア・エニックスは、MMORPG「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」のファンイベント「ファンフェスティバル 2016 TOKYO」から「第34回FFXIVプロデューサーレターLIVE」を放送した。

 今回は、「パッチ3.5実装コンテンツ特集パート2」として、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏とコミュニティチームの室内俊夫氏が実機を交えて、パッチ3.5の新情報を紹介した。パッチ3.5パート1の実装日は1月17日と発表された。

 さらに、幅広いネットゲームを紹介する人気ブログ「一撃確殺SS日記」で連載された「光のお父さん」が来春TVドラマ化されることが、公式に発表された。「光のお父さん」は父親を「FFXIV」に誘って親孝行する様をつづったドキュメンタリー調の話で、「半端じゃないメンツ」(吉田氏)によって地上波のTVドラマ化される。ゲーム内シーンの撮影は、現在エオルゼア内でも行なわれているらしい。

 また、後半には、雨宮慶太氏と、俳優の藤田玲さんがゲストに登場。「FFXIV」と「牙狼」とのコラボも発表された。武器や装備が手に入るコラボイベントは、パッチ3.5実装と同じ1月17日から開催される。

鬼神ズルワーンは“はないちもんめ”?

 「パッチ3.5」メインクエストでは、基調講演でも名前の出た「オメガ」がキーワードとなる。トレーラーはファンフェスティバルには残念ながら間に合わず、年明けに公開される予定だ。

 最後の三闘神となる「鬼神ズルワーン」は、開幕の雰囲気を吉田氏が実機で紹介した。戦闘が始まると、すぐに円形の足場の一部がオレンジ色になり、一定時間後に崩れてなくなった。その後も次々に足場が崩れていき、最後4分の1の扇形になってしまった。しかし、その扇形の足場もオレンジ色になり、というところでデモは終了。このシーンは本当に序盤で、究極履行技でもなんでもないそうだ。

 「バームクーヘンを切るかのように足場が減っていきましたが、あれは序の口です」と吉田氏。これまで魔神セフィロトが大縄跳び、女神ソフィアが脳トレと一言で攻撃の特徴を紹介してきたが、ズルワーンに関しては適切に表現できる言葉がないとのことだ。「はないちもんめかなと思ったけれど、若い世代はこの遊びを知らないかもしれない」とも語っていた。ただ、難易度はそれなりに高いようで、パッチ3.5の中では最も難しい、歯ごたえのあるコンテンツとなっている。

【鬼神ズルワーンのデモプレイ】

「影の国ダン・スカー」の最初のボスと町の様子をデモ

 「影の国ダン・スカー」は「シャドウ・オブ・マハ」の最終章となる24人参加のアライアンスダンジョン。今回は、巨大飛空艇の上からスタートする。吉田氏が、他の2人と3人のアライアンスを組んでデモプレイに挑むが、打ち合わせ不足だったのかあっさりとボスを倒してしまう。

 「本当はここから落ちるよということを見せたかったんですよ」と柵が壊れた飛空艇の上から落ちて見せた後、せっかくなのでと、その先にあるダン・スカーの町を一部見せてくれた。

 ダン・スカーは、ヴォイドアークとなった避難船が当初目的地として目指していた場所。煌々と輝く巨大な月に照らされた町は、ゴシック調で非常にファンタジックだ。町の中にはジャンプポータルがあり、それを使って移動しながら奥へと進んでいく。確信に触れる部分は見ることができていないが、今回は、雑魚を倒してボスの前でカットシーンを見た後、またカットシーンを見て次のボスに進むという、これまでのやり方を少し変えて、ボスバトルと演出と進行が一体となるような作り方をしてあるそうだ。

 難易度は前回の「禁忌都市マハ」と同じくらいだが、全体のプレイ時間は、マハは長いという意見があったので、少し短くなっている。そして「とにかく手すりがあった場所にはあまり近づかないほうがいいです」(吉田氏)だそうだ。

【影の国ダン・スカー 飛空艇での戦い】

【影の国ダン・スカー 街の様子】

ディアデム諸島が大規模リニューアル

 「雲海探索ディアデム諸島」はパッチ3.5で一度クローズし、「宿命の果て パート2」で大きくリニューアルされることになった。その間の期間には、ものすごい雲嵐が発生しているということで、エリアに入ることができなくなる。今までディアデム諸島でしか採れなかった素材については、別の入手方法が用意される。

 リニューアルされる「ディアデム諸島」は、入り口が「狩猟」と「採集」に分かれる。これまでは、目的が違う人たちがまとめてマッチングされていたため、いろいろなトラブルもあり、世界中から要望が大きかったのだそうだ。

 新しい仕様でも、アインハルト家からの依頼で探索に向かうというところは変わらない。風脈は最初からすべて解放されている。今回大きく変わったところは、探索にいったパーティに対して常に小目的が提示されることだ。1つの探索が終わると、次の探索目標が提示される。1回のプレイで数回の依頼をこなすと報酬として、ロックボックスというアイテムが手に入る。これをNPCに鑑定してもらうと、装備かスポイルが手に入る。どんなパラメータの装備になるのかは、鑑定の時にランダムに生成される。

 現状のディアデム諸島では、ヒーラーだけが複数人必要なため装備が集めにくいという状況があった。だがリニューアル後は、宝箱が個人へのドロップになる。モンスター討伐時に宝箱が落ちる確率は引き下げられ、落ちるのは装備ではなく、ここでもロックボックスが手に入るようになる。

 さらに変則要素として、探索の途中にF.A.T.E.のようなバトルイベントが発生するようになる。そこからもリワードが手に入る。さらに一定条件がそろうと、巨大ボスと戦うレイドが発生する。特定条件を達成すると、エリア全体にアナウンスが発生して、最低4パーティいなければ倒せないレイドが発生する。ディアデム諸島には最大9パーティ入れるので、9パーティで突入することも可能な、今までの「FFXIV」にはなかった新しい遊びになっている。

【ディアデム諸島リニューアル】

【スクリーンショット撮影新機能】

【ハウジング要素】
パイッサハウス
オヤジウオが飼えるように
絵画家具

【シーズナルイベント】
登場するNPC
報酬のエモート

PLL後半は雨宮慶太氏をゲストに迎えてのスペシャルトーク

ゲストとして登場した雨宮慶太氏

 後半には、スペシャルゲストとして雨宮慶太氏が登場した。吉田氏は雨宮氏が原作、デザイン、脚本、監督を務める「牙狼」シリーズの大ファンで、そのことを語った雑誌を「牙狼」のスタッフが撮影現場に貼っていたことが、知り合うきっかけになったのだそうだ。

 実は7年ほど前から共通の友人がいたため、チャンスはあったのだが、吉田氏は「恥ずかしくて言い出せなかった」とシャイな一面を見せた。

「FFXIV」に参加することになったきっかけ

 「4.0」で新しいアライアンスレイドを作っていくとき、24人もの人が参加するものなので、そこにもっとインパクトや面白さ、ある種自分のコントロールじゃないデザインや企画が入ってくるといい、と吉田氏は考えていた。

 雨宮氏はこれまでもゲームのキャラクターなどを多数手がけていることもあり、「『FF』をやってみませんか」という話になった。そこにさらに「ファイナルファンタジータクティクス」の松野泰己氏が加わり、基調講演で発表された「Return to Ivalice」が実現することとなった。

 雨宮氏は「こんなに早く実現するとは思わなかったので、非常に時間がなくて焦っていますが、頑張っています。なにか1つだけのデザインをやるのは好きではない。どうせやるなら世界観を感じるくらいのボリュームを。雑魚を含めてやりたいです」とコメント。吉田氏もまだデザインは見ておらず、「どんなデザインが上がってきて、それがどう動いて『FFXIV』のバトルコンテンツになるのか楽しみです」と語っていた。

今回の作画に対する意気込みとテーマ

 「昔はドット絵だったから、一枚絵で表現すればよかったが、今は立体なので質感などもきちんと表現しないとキャラクターにならない」と雨宮氏。それでも、「根っこにあるのは一枚絵のインパクトで、それが一番大きいと思う」と作画に対する思いを語った。

 吉田氏が、雨宮氏はとにかく多作で「この中から選んで」と渡してくれる巨匠には珍しいタイプだというと、「量り売りでやっているので」と雨宮氏もふざけて見せた。昔の方がゲームの表現力が低かったために、いろいろとごまかしを利かせやすかったが、今はごまかしがきかないので大変だと雨宮氏。ただ、吉田氏は、雨宮氏のタッチや作風が好きで発注しているので、そこに関しては心配しておらず、今は表現を頑張ることに注力しているのだそうだ。

 吉田氏も「松野さんの描く人物は造詣がすごくリアルなので、その人物の意識みたいなものを、雨宮さんがどう表現するか楽しみです」と語った。

モノづくりでこだわっているところ

 雨宮氏がものづくりをする上でこだわっているのは、お客さんの目線になってどう感じるか。さらにモチーフがどこから湧いているのかという質問に対しては「学生の頃から、煮詰まったときには、自分が宇宙人になったつもりで周りのものを見る。それを今生まれて初めて見たという目線になると、結構面白かったりするんです」と語った。

 この考え方は吉田氏にはとっては、まったく考えたことがない思考方法だったようで、「そういうものの見方もあるのかと、久しぶりに動揺しています」と感嘆を漏らしていた。

 「FFXIV」というすでにある世界観の中で自らの世界を作っていくのは、普段監督としてすべてを作り上げていくのとは違うかという質問には「違いはあると思います」と雨宮氏。デザインを先行させて渡すこともできたが、松野さんのプロットがあがってからでないとドラマがこもらないので、それが出来上がるのを待ったという。

 遅筆で知られる松野氏だが、雨宮氏が待っているというときっちり仕上げてきたということで、「いい関係ですね」と吉田氏もニコニコ顔だった。

「牙狼」と「FFXIV」とのコラボが1月17日からスタート

俳優の藤田玲さん
「牙狼」とのコラボ

 PLLの終盤には雨宮氏が、「牙狼」と「FFXIV」のコラボを発表した。さらに、銀牙騎士・絶狼(ゼロ)に変身する涼邑零役の藤田玲さんが乱入してゲストとして参加。藤田氏は「FFXIV」の14時間生放送にも出演したことがあるヘビーユーザーだ。

 コラボでは、「黄金騎士・牙狼」や「銀牙騎士・絶狼」、「暗黒魔戒騎士・呀」「白夜騎士・打無」の鎧をエオルゼア内で獲得することができる。それぞれ、ナイト用、忍者用、暗黒騎士・戦士用、竜騎士用と、ジョブによって着ることができる装備が分かれている。キャスターは、魔戒騎士をサポートする魔戒法師のデザインをイメージした装備になっている。

 これらの装備は1月17日から、対人戦績で交換できるリワードや、ゴールドソーサーの景品として実装される。原作では、魔戒騎士の鎧は女性が着られないことになっているが、「ゲームだし、アバターなんだから全員が着られるべき」という雨宮氏の一言で女性キャラクターでも着用が可能になっている。

 また、対人戦績のリワード鎧は、染色することもできる。さらにアチーブメントとして、魔戒騎士が乗る馬「魔導馬」がマウントとして獲得できる。実装されるのは、牙狼が騎乗する「轟天」、絶狼の「銀牙」、呀の「雷剛」の3種類。「雷剛」はかなり入手難易度が高いようだ。どのマウントもフライングに対応しており、羽が生えて飛ぶことができる。

 また、魔界騎士は盾を持っていないが、このパッチに合わせて、「英霊の加護」という盾を透明にできるミラプリ素材が実装されるため、それを使えば盾の性能はそのまま消してしまうことが可能だ。

 藤田さんは「すばらしかったですね。僕がやってる映画よりも凝ってる部分もあるので。特に銀狼の馬」と絶賛。「共通するところがあるんでしょうね。僕が毎晩インしているエオルゼアの世界に牙狼がいてもぜんぜん違和感がありません」と熱く語った。

【牙狼コラボ】