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【ランキング発表!】年末年始に遊びたいPCゲームアンケート、第3位は「Watch Dogs 2」
イカレた正義のハッカー達が、フォロワー求めてハッキング&スニーキング
2016年12月22日 00:00
今年11月に弊誌にて実施したアンケート企画「オレが年末年始に遊びたいPCゲームはこれだ! 大アンケート!!」。多数の新作ラッシュの中で、GAME Watchの読者が選んだタイトルをランク順に紹介していく。
□【特別アンケート】オレが年末年始に遊びたいPCゲームはこれだ! 大アンケート!!
アンケート上位5タイトルを実際にプレイし、各タイトルをご紹介しながらお伝えする。使用するPCは、ゲーミングPCブランド「LEVEL∞」シリーズを展開するパソコン工房様にご協力いただき、最新のゲーミングPCでテストプレイを実施した。今時のゲーミングPCで、最新タイトルたちがどこまで快適にプレイできるのかも合わせてご覧いただこうと思う。
第3位は、スマホで世界をハッキングするハッキングアクションの最新作!
今回ご紹介するのは、アンケートで62票を集めて第3位にランクインした、「Watch Dogs 2(ウォッチドッグス2)」だ。他のタイトルとは一線を画した本作の世界観は、外角低めの変化球とでも言うような、Ubisoftらしい独自テイストが溢れる。年末の新作ラッシュの中にあってアンケート第3位となったのは、本作が漂わせる唯一無二の香りに誘われた読者が多かったということなのだろう。
「Watch Dogs」シリーズは、あらゆるものにハッキングできるというゲームシステムが特徴だ。あらゆる電子機器からの情報をネットワークで集約し、市民の活動を不正に監視、さらには市民に気づかれずに意識操作までしてしまうOS「ctOS 2.0」。人知れず進められる悪事に対し、正義のハッカー集団「デッドセック」が戦いを挑む。
主人公マーカスの武器は、ハッキングだ。敏腕ハッカーのマーカスは、「ctOS 2.0」のホストコンピューターに侵入し、バックドアを仕掛けることに成功する。それによって、街中に張り巡らされた「ctOS 2.0」のネットワークを覗き見ることができる。手元のスマホを操作すれば、監視カメラなどのセキュリティを逆に利用したり、人々の個人情報を盗み見たりと、あらゆる情報がマーカスのスマホに集まってくる。
ハッキングと言っても、暗い部屋に閉じこもってキーボードを叩くだけではない。マーカスはもっと肉体派で、様々な場所に自ら潜入し、電子的障壁のみならず物理的障壁をも突破してハッキングを仕掛ける。監視カメラで警備員の位置を把握し、死角から接近して気絶させるのはお手のもの。電子機器をハッキングし、意図的に破壊させて電気ショックで警備を黙らせることまで簡単にやってのける。
とはいえ、マーカス自体はスーパーマンではない。警備員に見つかり、囲まれたら銃撃されてお陀仏だ。ゲームとしては基本的にはスニーキングアクションであり、ハッキングはそのための極めて有効なサポート技術となる。また自らが潜入するだけでなく、ラジコンやドローンなどのデバイスを使い、遠隔操作だけで目的を完遂することまでできる。
巨大なネットワークを持つ「ctOS 2.0」と戦うには、こちらも巨大な処理能力を持って立ち向かう必要がある。そのために「デッドセック」はスマホアプリを作成し、多くの人にダウンロードさせることで、端末の処理能力を拝借。多数の端末の処理能力を合わせることで、巨大な「ctOS 2.0」との勝負を挑もうとしている。マーカスは、アプリのフォロワーが増えるようなクールなことも仕掛けていく。正義のハッカーは、「ctOS 2.0」のみならず、様々な悪と戦って名声を得ていくのである。
このようなマーカスの能力は、プレーヤーが自由に行使できる。本作はオープンワールドとなっており、「ctOS 2.0」との戦いというメインストーリーはあるが、概ね自由な移動が可能だ。マップはスマホアプリで表示でき、マップ上から選択した場所へ一瞬でジャンプする機能もあるので、オープンワールドとはいえ移動は快適だ。
舞台はサンフランシスコのベイエリア。筆者はサンフランシスコには仕事で何度か行ったことがあるのだが、海岸から急な坂があり、山を覆うように高層ビルが立ち並ぶという、独特の佇まいを持つ美しい都市だ。本作ではその雰囲気が見事に再現されており、走り回っているだけでも実に楽しい。その辺りに止めてある車をハッキングして乗り回すこともできれば、待ち行く人々のプロフィールを覗き見るという行き過ぎたヒューマンウォッチングも可能。オープンワールドとしての面白さも存分に味わえる。
そして何より面白いのは、「デッドセック」の仲間たち。いくら正義を語っていても、ハッカー集団がスーツ姿でオフィスワークなんてスタイルな訳がない。天才集団のレジスタンスは、やっぱり普通じゃないアウトローな連中だ。それぞれの得意分野でマーカスを助けてくれる仲間ではあるが、果たして彼らは何者なのか、そして「ctOS 2.0」に勝つ日まで仲間でいてくれるのか。アンダーグラウンドな組織のドラマは先が読めない。
より詳細なレビュー記事もあるので、こちらも合わせてご覧いただきたい。
フルHD・最高画質で堪能したいならGeForce GTX 1080が欲しい
今回パソコン工房よりお借りしたPCは、「LEVEL∞」シリーズのデスクトップPCの中では最もコンパクトな「C-Class」。小さくとも惜しみなくハイエンドパーツが組み込まれたモデルとなっている。スペックは下記のとおり。
【Lev-C111-LCi7-VNR [Windows 10 Home]】
スペック | |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Core i7-6700K |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1080(8GB) |
メモリ | 16GB DDR4(DDR4-2133 8GB×2) |
SSD | 500GB |
HDD | 2TB |
電源 | 500W(80PLUS SILVER) |
価格 | 204,746円(税込) |
(カスタムモデル) |
「C-Class」の最新モデルでは、本体前面にある「AIR VENT」と呼ばれる丸い空気口を、3Dプリンターで出力したカスタムパーツに付け替えられるという、斬新な機能も用意された。性能、サイズに加えて外見にもこだわりたい人向けの1台となっている。詳しくは僚誌PC Watchのレビュー記事をご覧いただきたい。
「Watch Dogs 2」のテストプレイにおいては、フルHD(1,920×1,080ドット)のディスプレイ解像度で、ゲーム内の設定項目の中で「グラフィック品質」の項目を「最大」に設定した。これで画質設定はすべて最高のものが自動的に選ばれる。なおフレームレートの限界値を見るため、垂直同期はオフにした。
プレイ中のフレームレートを確認したところ、街中の移動時が比較的重めの処理になっていて、平均で50fps台となる場所が多い。屋内では80~120fps程度出るところが多いので、オープンワールドのサンフランシスコを美しく表現するのにパワーを食っているという印象だ。
一般的なモニターのリフレッシュレートである60fpsは割っているものの、プレイ中に処理がもたつくような感覚は感じられず、快適なプレイを楽しめた。本作をフルHDの最高画質で楽しみたいなら、GeForce GTX 1080があると安心できる。動作についても不安定な部分はなく、終始安定してプレイできた。
最高画質を望まなくていいのであれば、もっと下の画質設定はいくつもあるので、もっと低スペックなPCでも遊べないというわけではない。だが本作は独特な世界観とサンフランシスコの街を、美しいビジュアルで表現してこその作品。世界観にどっぷりつかりたいなら、GeForce GTX 1080クラスのビデオカードを選ぶことをお勧めする。