【特別企画】
「ポケットモンスター 赤・緑」本日30周年! 娘とハマった「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」から遡った原点。日本橋のポケセンに通い詰めた日々が色鮮やかに蘇る
2026年2月27日 00:00
- 【ポケットモンスター 赤・緑】
- 1996年2月27日 発売
任天堂(製造・販売は任天堂、開発はゲームフリーク)より1996年2月27日に発売されたゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター 赤・緑」(以下、「ポケモン 赤・緑」)が、本日2026年2月27日で30周年という記念すべき日を迎えた。
30年。文字にしてしまうとたったの三文字だが、この歳月はあまりにも重い。当時、ゲームボーイを握りしめていた少年少女たちは今や社会の中核を担う大人となり、あるいは親となり、その子供たちと一緒にポケモンの世界での冒険を楽しんでいることだろう。世界中のゲーマーにとって、本作は伝説であり原点であり、かけがえのない子供の頃の宝物のような存在だ。
だが、ここで正直に告白しておかなければならないことがある。実は、筆者にとっての「ポケモン」の入り口は、この伝説の「ポケモン 赤・緑」ではなかった。というのも、「ポケモン」が初めて発売されたこの頃、筆者は既に大学生。当時は大人がゲームを遊ぶことにまだまだ偏見も多く、そして「ポケモン」がターゲットとした層と筆者は微妙に年齢がズレていた。そんな筆者が初めてモンスターボールを握ったのは、ずっと後のこと。2006年9月28日にニンテンドーDSで発売された「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」(以下、「ポケモン ダイヤモンド・パール」)が最初だったのだ。
当時、まだ幼稚園児だった娘が「ポケモン」のTVアニメに夢中になり、そのキラキラした瞳に負けてなんとなく娘と夫と3人で手にした「ポケモン ダイヤモンド・パール」。「せっかくだからこの機会に一緒にやってみようかな」くらいの、本当に軽い気持ちだった。それが気付けば娘が寝静まった深夜、リビングでひとりニンテンドーDSを開き、ポケモンの捕獲や育成に勤しみ、完全に沼の底まで沈んでいたのは母親である筆者だった。
そこからの行動は、我ながら早かった。「この素晴らしい世界の『原点』を知りたい!」。そう思い立った筆者、夫、娘は当時すでにレトロゲームの域に入りつつあったゲームボーイ版の「ポケモン 赤・緑」をはじめとしたシリーズ作品を全て購入し、一気に履修する暴挙に出たのである。暇だったと言えばそれまでだが。
本稿では、そんな「遅れてきたポケモントレーナー」である筆者の視点から、大人になってから触れたからこそ感じた「ポケモン 赤・緑」の凄みと完成度、そして娘と手を繋いで通った今はなき「ポケモンセンタートウキョー(※日本橋時代)」の思い出から、北の大地・札幌へと舞台を移しても変わらない現在のポケモンライフまで、溢れんばかりの愛を込めて語り尽くしたい。30年という節目に、カントー地方の風をもう一度感じよう。
マサラタウンの風は、モノクロームの中に色鮮やかに吹いていた
「ポケモン ダイヤモンド・パール」の鮮やかなグラフィック、洗練されたUIに慣れ親しんだ目にとって、ゲームボーイの「ポケモン 赤・緑」の世界は、最初はあまりに無骨で、静かに映ったことは否定できない。白黒のドット絵、そして独特のピコピコ音。「とくせい」もなければ、「もちもの」もない。物理と特殊の分類もタイプごとで固定。ちょっと不便だなぁ、とプレイ開始直後こそそんな戸惑いがあったのは事実だ。昨今の親切なゲームに慣れきった身には、マサラタウンの草むらは少しばかり厳しく見えた。
しかし、オーキド博士に呼び止められ、研究所で最初のパートナーを選ぶ段になった時、そんな違和感は消え去った。背中のタネとともに成長する「フシギダネ」。尻尾に炎を灯した「ヒトカゲ」。甲羅で身を守る「ゼニガメ」。ドット絵はシンプルだが、そこには確かに「生き物」としての躍動感がある。情報量が少ないからこそ、こちらの想像力が無限に膨らむのだ。ちなみに筆者は迷わずヒトカゲを選んだ。パッケージを飾るリザードンのカッコよさに純粋に惹かれたのだった。
そして一歩、草むらに足を踏み入れた瞬間、世界は色づいた。飛び出すポッポやコラッタ。独特の鳴き声。「ひっかく」や「なきごえ」といったシンプルな技の応酬の中に、命のやり取りがある。レベルが上がり、新しい技を覚え、進化する。その一連の流れが持つ根源的な喜びは、30年前も今も、何ひとつ変わっていなかったのだ。
特に、最初のジムリーダー・タケシ戦での絶望感。ヒトカゲを選んだ筆者は、タケシのイワークに何度も消し炭にされた。「ひのこ」が効かない! 「ひっかく」も通じない! 「これが……ポケモンの原点か……!」 大人の知恵を絞り、トキワの森でトランセルを倒し続け、リザードに進化させてひたすらレベル差でゴリ押ししたのも、今となっては良い思い出だ。
「かがくの ちからって すげー!」テキストの鋭さと、大人が唸る深み
大人になってからプレイして衝撃を受けたのは、そのテキストの鋭さと、世界観の深みだ。冒頭の「かがくの ちからって すげー!」という名台詞から始まり、随所に散りばめられたシュールで、時にブラックなユーモア。民家のテレビを調べると「スタンド・バイ・ミー」のような映画が流れている描写など、子供には分からないかもしれないが大人ならニヤリとしてしまう小ネタが満載だ。
そして何より、物語の根底に流れるテーマが重い。「ポケモン 赤・緑」は、単なる子供向けの冒険活劇ではない。そこには命と科学、そして人間のエゴという重厚なテーマが横たわっている。その最たる例が、グレンタウンのポケモンやしきに残された日記の断片だ。
幻のポケモン「ミュウ」を発見し、そこから遺伝子操作によって生み出された伝説のポケモン「ミュウツー」。日記にはミュウツーの誕生についてなど、しょうげき的な内容が綴られている。
かつて人間によって造られ、その力を制御できずに暴走した悲しきポケモン。殿堂入り後に訪れる「ハナダのどうくつ」でミュウツーと対峙した時、筆者はただの「強いポケモンを捕まえる」という興奮以上に、贖罪にも似た祈りのような感情を抱いた。モンスターボールを投げる手も震えたものだ。
また、シオンタウンのポケモンタワーも忘れられない。この世から旅立ったポケモンをなぐさめるために建てられたこの場所には、ロケット団によって殺されたとされるガラガラの霊がさまよっている。ゲームボーイの音源が奏でる不安を煽るようなBGMと相まって、大人の筆者でも背筋が寒くなった。
子供のカラカラを守るために命を落とした母ガラガラ。その無念を鎮めるイベントは、ポケモンという作品が「死」という不可逆な現実から逃げていないことを証明していた。「これは命の物語なんだ」と涙を堪えながらボタンを押していたのを鮮明に覚えている。
「ポケモン」は実は子供ならばスルーしてしまいそうな、大人だからこそ刺さる深いテーマを扱っているのだと感じた。
日本橋のポケモンセンター、娘と手をつないだあの日々
「ポケモン 赤・緑」をプレイしていた当時の思い出といえば、ゲームそのものと同じくらい、あるいはそれ以上に鮮烈に残っているのが、当時東京の日本橋にあった「ポケモンセンタートウキョー」の記憶だ。
今でこそポケモンセンターは全国各地にあり、広くてきれいで、カフェが併設されていたりもするが、当時の日本橋の店舗は、決して広くはなかった。それでも、そこは筆者夫婦と娘にとって、かけがえのない「聖地」だった。
週末になると、「ママ、ポケセン行きたい!」という娘のキラキラした声に引かれ、電車に揺られて東京駅へ。幸い我が家は中央線沿線だったのもあって、日本橋まで行くのは大して難しくはなかった。
店の前にはいつも長い行列ができていて、入店するだけでも一苦労だったが、それも楽しい思い出のひとつだ。当時まだ幼かった娘と顔を突き合わせて、今日は何を買うか、そしてプレゼントのポケモンをもらうためにニンテンドーDSを用意しながら作戦会議をする時間。いざ店内に入ると、そこは子供たちの熱気でむせ返るようだった。棚に並ぶピカチュウやポッチャマのぬいぐるみ、文房具、お菓子。それらを見る娘の目は、宝石のように輝いていた。
娘にねだられる様々なポケモンのぬいぐるみ。それにまぎれてちゃっかり自分の分のグッズも密かにカゴに入れる筆者。レジに並ぶ間も、娘はずっとそのぬいぐるみを抱きしめていて、その姿を見ているだけで幸せだった。帰りの電車で、戦利品が入った黄色いショッパーを抱えて眠る娘の寝顔を見ながら、「ああ、今日も楽しかったな」と疲れも吹き飛ぶような充足感に包まれたあの日々。
ニンテンドーDSの通信機能を使って、ユニオンルームで家族三人でポケモン交換をした時のことも忘れられない。そこには確かに心の交換があった。
筆者が「ポケモン 赤・緑」を履修したのは、もちろん自分自身「面白そうだな」と思ったのもあるが、親心から始まったことだったのは間違いない。結果的に(当時は)筆者の方が詳しくなりガチ勢になってしまったわけだが、それもまた人生というものだろう。ちなみに今は娘のほうが圧倒的に「ポケモン」に詳しいです。
魂を揺さぶる、増田順一氏の電子音の魔術
「ポケモン」における増田順一氏の楽曲は、天才の仕事だと断言したい。「ポケモン 赤・緑」の音源は、同時発音数が極めて少ない。たった数音の電子音だ。それなのに、なぜこれほどまでに感情を揺さぶるのか。カントー地方の冒険の始まりを告げる「〜オープニング〜」の高揚感。これから始まる旅への期待と高揚が入り交じったような、あのマーチ。ハナダシティなどで流れる、どこか切なくも優しいメロディ。夕暮れ時の帰り道を思わせるような、ノスタルジー。そして何より、「ラストバトル(VSライバル)」の、あの焦燥感とドラマティックな展開。
大人の耳で聴くからこそわかる、計算し尽くされた転調とリズム。娘がアニメで聴いていたあのアレンジ曲の原曲が、こんなにもピュアで、力強いチップチューンだったとは驚いたものだ。
「シオンタウン」のテーマに至っては、不協和音が織りなす恐怖と悲哀が見事に表現されており、その音楽的な完成度の高さに聴き入っていた。30年経った今聴いても、あの電子音は決して古びていない。むしろ、制限された環境で作られたからこその「魂の叫び」のようなものが、ダイレクトに鼓膜を震わせてくるのだ。Nintendo Switchなどで聴ける現代のアレンジ版ももちろん素晴らしいが、やはり「原音」には、あの時代の空気が真空パックされているような、特別な響きがある。
時代・場所は変われど、変わらぬポケモン愛。「ポケパーク カントー」に馳せる想い
それから時は流れ、4年前に我が家は東京から北海道・札幌へと引っ越した。環境はガラリと変わった。窓の外に広がるのはビル群ではなく、どこまでも広がる空と、冬には一面の銀世界。だが、変わらないものがある。そう、私と娘の「ポケモン愛」だ。
場所は日本橋から、札幌駅直結の大丸札幌店にある「ポケモンセンターサッポロ」へと変わったが、やることは変わっていない。いや、むしろ熱量は増しているかもしれない。
特にZ世代の娘の新作グッズのチェックは非常に早く、新作情報が出るとすぐに筆者にURLが共有される。そして発売日ともなれば、娘と夫の3人で気合を入れて朝から大丸札幌に並ぶ。札幌の冬の朝は氷点下だが、そんな寒さも「オリジナルグッズを手に入れる」という情熱の前には無力だ。
「私はこのグッズに向かうから、ママはこっちを確保して」
「まかせろり」
まるで軍事作戦のような完璧な布陣で、お目当てのグッズを確保する。周りを見渡せば、かつての私たちのような親子連れもいれば、熱心なコレクター、そして最近では外国からの観光客も多く見られ、ポケモンの世界的な人気を肌で感じる瞬間だ。 雪国・札幌の寒さも吹き飛ばすような熱気が、そこにはいつもある。
大丸札幌の8階、ポケモンセンターサッポロのエントランスには、北海道の雪に似合う「ロコン(アローラロコンのすがた)」や「ピカチュウ」、「ニャオハ」が出迎えてくれる。その姿を見るたびに、「ああ、ここが今の私たちのホームなんだ」と実感する。日本橋の思い出も大切だが、札幌で娘と積み重ねているこの新たな思い出もまた、かけがえのない宝物だ。
そして今、筆者ら家族には新たな夢がある。それは2月5日、よみうりランドの敷地内に開業したばかりのポケモン初の屋外常設施設「ポケパーク カントー」へ行くことだ。「ポケモン 赤・緑」の舞台である地方名「カントー」と、関東という立地から名付けられたこの場所で、リアルな自然の中でポケモンを感じる体験ができるという。
いつか家族3人で、あのポケモンの世界を感じられる日を心待ちにしている。北海道に住んでいる今、その日が訪れるまでには少々時間を要するかもしれないが、「ポケモン」は今も一家を結ぶ大きな絆のひとつなのである。
30年経っても色褪せない、原点の輝き
「ポケットモンスター」シリーズはその後、グラフィックの進化、システムの多様化、世界観の拡大を経て、今や巨大なエンターテインメントへと成長した。だが、「ポケモン 赤・緑」にあった「冒険の純粋な楽しさ」は、最新作にも脈々と受け継がれている。見知らぬ土地を歩き、新たに発見されたポケモンと出会い、捕まえ、育て、戦わせる。そのシンプルなサイクルの根底にある「ワクワク感」は、30年前から何一つ変わっていない。
今、「ポケモン 赤・緑」をプレイすると、ゲームボーイソフトならではの操作感に驚くかもしれない。しかし、そこには制作者たちの「子供たちに最高の遊び場を提供したい」という熱い魂が込められている。ドット絵の向こう側に、私たちは無限の世界を夢見ていたのだ。
リアルタイム世代ではなかった筆者だが、大人になってから一気に駆け抜けたカントー地方の冒険は、間違いなく私のゲーマー人生におけるハイライトの一つだ。もし、筆者のように「最近のポケモンしか知らない」という人がいたら、現環境ではプレイするのは少々ハードルが高いかもしれないが、ぜひ「ポケモン 赤・緑」に触れてみてほしい。そこには、色褪せない冒険と、もしかしたらあなた自身の新しい原点との出会いが待っているかもしれない。
(C)1995 Nintendo/Creatures inc./GAME FREAK inc.
(C)2026 Pokémon. (C)1995-2026 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの商標です。














































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