インタビュー
「『Forza Motorsport 7』は究極のレーシングゲーム!」
「Forza 7」グローバルプロダクトマネージャーChris Bishop氏インタビュー
2017年9月19日 16:00
レースファン待望の4K/60fps世代のレーシングゲーム「Forza Motorsport 7」がいよいよ発売される。詳しい情報についてはファーストインプレッションでお届けしたとおりだが、本稿ではXbox Showcaseに合わせて実施された「Forza Motorsport 7」グローバルプロダクトマネージャーChris Bishop氏へのインタビューをお届けしよう。
チュートリアルを入れた理由は「“上質な初体験”を味わって貰いたいから」
Chris Bishop氏:「Forza Motorsport 7」では究極のレーシングエクスペディエンスを求めました。700種類のクルマ、32のロケーションと、200のサーキットがあります。「Forza Drivers Cup」という新しいキャンペーンがあります。もちろんマルチプレイも可能です。
今日楽しんでいただいたものは10月3日にXbox One SとWindows 10向けに発売されるものと同じバージョンで、11月7日にXbox One Xが販売された際には4K/60fpsでお楽しみいただけるようになります。
――キャンペーンでは、最初に3つのコースを走行するようになっていましたが、これは製品版でも同じ仕様ですか?
Bishop氏もうちょっと改善される可能性があるところがあると思いますが、基本的には同じです。発売直前までギリギリまで調整が行なわれると思います。
今日見ていただきたかったのは、ポルシェ、トラック、NISSAN GT-Rを順番に走って、様々なタイプのクルマに乗れることを提示しつつ、そのあと皆さんどうしたいですか?お好きなようにどうぞという序盤の流れです。
――これまでの「Forza」シリーズにはいままでそのようなチュートリアルを入れたことがないのにどうして今回入れたのでしょうか?
Bishop氏上質な初体験をを味わってもらいたいという思いからです。「Forza Motorsport 7」では、このショウケースで様々な体験をしてもらい、色んな事ができることを見せてからゲームに入って貰うようにしました。こんなに色々なことができるのに、それを知らないで進んでしまうより良いと考え、新しくゲームを始める方にとっつきやすいようにそういったチュートリアルを新たに開発して入れました。ゲームだけではなくモータースポーツのゲームに関してあまり経験がない人、初めてプレイする人にも楽しんでもらえるようにこのようなチュートリアルを入れました。
――チュートリアルの3つのコースのひとつにトラックレースがあります。トラックレースは日本ではあまり馴染みがありませんが、このトラックレースをメインのひとつとして入れた理由は何ですか?
Bishop氏トラックレースは日本だけではなくアメリカでもそんなに人気ではないです(笑)。その中で取り入れたというのは、レースの多様性を見せたかったからです。トラックレースは日本ではそんなに見たことがない人が多いと思います。「Forza」シリーズも7作目になるので、これまでとは異なる何か新しいものを体験してほしいということです。
――6月E3で鈴鹿サーキットの収録を正式発表した時は、日本のレースゲームファンが大いに喜びました。鈴鹿以外に日本のサーキットの収録はありますか?
Bishop氏今回32のロケーションを発表しましたが、その中には日本のコースは入っていません。
――今後、日本のサーキットコースがダウンロードコンテンツで入る予定はありますか?
Bishop氏日本のものは人気があり需要はありますが、現時点ではその予定はありません。ただ、今後も入らないというわけではなく、まだアナウンスしていないということです。
――今回のデモでは、カットシーンの場面で、パフォーマンスが低下するのと、ローディング時間が長く感じましたが、それは改善されますか?
Bishop氏4Kのデータは膨大なので仕方がないのですが、ローディングは正直長いと思っています。自分も待つのは嫌いです。1番初めにプレイするときは色々な設定を行なうので1番ローディングが長くなりますが、その次からはそうした設定がない分だけ、少しだけローディングは短くはなります。おそらく日産のクルマでのローディングが長いと感じられたと思いますが、それは販売までに改善されると思います。今回のバージョンは、コンテンツとしてはファイナルですが、ゲームのバージョンはまだファイナルではないです。
――クリスさんの個人的なおすすめポイントを教えて下さい。
Bishop氏私が好きなところは、色々な趣向、好みを持っている友達と一緒にプレイができるゲームであるということがまず言えます。あらゆる人が楽しんでもらえるゲームであり、人によってはまずレースゲームが好きな人、もしくはビデオゲームが好きな人などいろいろな人がいると思いますが、このゲームは最大24人でマルチプレーヤーで同時にプレイできます。例えば車が好きな人は自分が操縦する車に照準を当ててプレイすることができますし、ただ単に競争するのが好きな人もいる、私のように友達と一緒にプレイするのが楽しみたいという人もいる。いろいろな人がプレイを楽しみことができるというところに魅力を感じます。
「Forza」では様々なことが可能で、例えば1人で楽しみたい方はシングルプレーヤーモードで楽しめますし、また、自分の車をカスタムしたい方は車の色を変えるなどの楽しみ方もできます。友達と一緒にマルチプレーヤーモードで楽しむこともできます。そしてレースをする、競争思考の人、またはレース自体には全く興味がなくただ車をぶつけ合って楽しみたい人にも対応できるなど「Forza」というゲームはすべて行うことができる環境であるという非常に大きなものであると考えています。
また、ゲームの経験があまりない人もブレーキやハンドルの向きを変えるなどのアシスト機能も充実しています。いろいろな層の人に対応できるというのも「Forza」の好きなところです。
――「Forza 7」でDrivatorのニューフューチャーはありますか?
Bishop氏Drivatorというテクノロジーは常に向上させようとしています。クラウド別としていので、毎月新しいことが追加されて行くと思います。プレーヤーの数が増えればドライバアタの数も増えることになります。
「Forza 7」では、プレーヤーはドライバーとの個人的なつながりを持つことができます。例えばマルチプレーヤー、シングルプレーヤーどちらも自分たちのドライバーアバターというのは自分がカスタムした衣装を着て、車の横に立っている。自分の車が走っているだけではなく運転手までが自分であるように個人的なつながりを持ってプレイができるという特徴を持っています。
――MODは前作より新しくなっているのでしょうか?
Bishop氏MODの数は前作より増えています。引き続きシングルプレーヤーモードに焦点を置いています。マルチプレーヤーモードではバランスを取らなければなりませんので。プライズパックを購入して、MODSのほかに、クルマやギアを手に入れることができます。
――プライズパックを引いたらMODSだけでなくクルマも出てきて驚きました。運が良ければフェラーリのようなスーパーカーも手に入るのですか?
Bishop氏パックの中身にはいくつかのレアリティが設定されており、「コモン」、「レア」「ウルトラレア」のようなカテゴリーで分けられていています。何が出てくるかはランダムになりますが、運が良ければウルトラレアのクルマを引き当てることができるでしょう。
――「Forza 7」はXbox One Xのキラーコンテンツのひとつになると思いますが、Xbox One Xならではの魅力は何ですか?
Bishop氏グラフィックスだと思います。4K/60fpsであり、そしてHDRであるという点が人の心をつかむポイントだと思います。Xbox One SからXbox One Xにハードウェアを進化したことで、4K/HDRを実現できただけでなく、GPUも30%余力が残っていたので、それを利用して「風」の感じを出すなど、モデリング部分にも力を入れています。
@@em|s|――「Forza 7」は同時に、ナンバリングで初のPCタイトルにもなりますが、PCは「Assetto Corsa」や「PROJECT CARS」といったライバルがひしめくプラットフォームでもあります。それらと比較して「Forza 7」の強みはどこにあると考えていますか?
Bishop氏「Forza 7」は究極のレーシングゲームです。クルマの種類は700種類あり、32のロケーションで、サーキットの総数は200以上あります。そのような環境でプレーヤーはレースを楽しむことができます。「Forza 7」のユニークな要素はたくさんありますが、過去に「Forza」をプレイした何百万人のコミュニティが存在し、つまりコミュニティーのサイズが非常に大きいということが言えます。PC版は、非常に高いスペックで楽しめる一方で、Core i5のようなスペックが高くないPCでも動作させることができます。ぜひ多くの人に楽しんで貰いたいです。
――ありがとうございました。