トピック

ゲームごとに最適なモニター設定は異なる。自分に合った調整が見つかるBenQ最新ツール「Color Shuttle」

VTuber・猫麦とろろさんに実際の使用感を聞いてみた

【BenQ Color Shuttle】

対応OS:Windows 10/11

対応モニター:BenQ MOBIUZシリーズ

EX270QM/EX3210U/EX2710Q/EX3410R/EX2710U
/EX480UZ(対応時期未定)
配布ページ:BenQ公式サイト

 本稿をご覧になっている方は、ゲーミングモニターを使っている方が多いと思う。ゲーミングモニターを手に入れたら、自分好みの明るさや色味に調整している方も多いだろう。

 では、ゲームごとに明るさや色味を変えている方はどのくらいいるだろうか?

 モニターには複数のユーザー設定を保存できるものもあるが、数あるゲームごとにモニターの設定を変更するという方は稀だろう。ゲームによって暗所を目立たせて敵を見つけやすくしたり、彩度を上げて派手な映像に没入したいというニーズはあっても、そうそう手間をかけていられない。

 これを簡単に実現するのが、BenQのゲーミングモニター「MOBIUZ」シリーズと、2023年9月に登場した専用ソフトウェア「Color Shuttle」だ。このソフトではモニターの映像設定を保存して簡単に切り替えられるのに加え、設定ファイルをインターネットを通して他のユーザーとやり取りすることも可能になる。

 ゲームごとにこだわった設定をダウンロードしたい、自分でとことん追求した設定を他人におすすめしたい、プロゲーマーが使っている設定を自分でも使いたい……これらを簡単に実現でき、ゲームの映像回りの可能性を大きく高めてくれる。

 今回は「MOBIUZ」シリーズの4K/144Hz対応32型ゲーミングモニター「EX3210U」を使い、「Color Shuttle」で何ができるかを見ていきたい。

【MOBIUZ EX3210U】
電源ボタンとOSD操作用のスティックは画面下部に配置
付属のリモコンでもOSDの操作が行える。モニター本体に手を伸ばすことなく、直感的に操作できるので設定変更の煩わしさを感じにくい

ゲーミングモニター「MOBIUZ」シリーズの対応モニターとセットで使用する「Color Shuttle」

「Color Shuttle」のウインドウ。見た目はとてもシンプルだ

 「Color Shuttle」は、モニターの設定を保存するという性質上、対応する「MOBIUZ」ゲーミングモニターと組み合わせての使用が必須となる。対応モニターは「Color Shuttle」の公式サイトにリストがあり、2月現在で5機種。今後は新機種のほか、既存の製品の中にはアップデートで対応するものがあるようだ。

「Color Shuttle」対応機種一覧(2月現在)

  • EX2710Q:27インチ/2,560×1,440/165Hz/IPS
  • EX3410R:34インチ/3,440×1,440/144Hz/VA
  • EX3210U:32インチ/3,840×2,160/144Hz/IPS
  • EX270QM:27インチ/2,560×1,440/240Hz/IPS
  • EX2710U:27インチ/3,840×2,160/144Hz/IPS
  • EX480UZ:48インチ/3,840×2,160/120Hz/IPS(対応時期未定)

 セットアップの順番としては、使用するPCに対応モニターを接続してから、「Color Shuttle」を実行する。対応モニターを接続していない状態では「Color Shuttle」が起動しないので注意。

 「Color Shuttle」を起動すると、使用する機種名が書かれたウインドウが表示される。ウインドウ内にあるゲーム画像は、1つ1つが映像設定ファイルとなっている。

 使い方は、使用したい設定ファイルを選んで、下向きの矢印マークをクリック。続いて「色を適用」というウインドウが出るので、ゲーマー1、ゲーマー2、ゲーマー3のいずれかを選ぶ。これはモニター側で保存するユーザー設定用の枠で、本機では3つ用意されているという意味だ。

タイトルのアイコンに表示される矢印マークをクリック
3つのユーザー設定枠のいずれかを選んで保存

 選択すると画面が暗転し、しばらくすると設定ファイルに合わせた画面表示に切り替わる。適用するかどうかのウインドウが表示されるので、問題なければ適用をクリック。元に戻すならキャンセルをクリックする。設定ファイルからの適用作業はこれだけだ。

暗転後に表示された映像でよければ適用する

設定ファイルは公式サイトからダウンロードが可能

 あらかじめ用意されている設定ファイルは3つだけだったが、他のゲームの設定ファイルもダウンロードできる。「Color Shuttle」の公式サイトでは、さまざまなゲームの設定ファイルが用意されており、ダウンロードが可能だ。

 「Color Shuttle」のウインドウの下部にある雲に下矢印のマークをクリックすると、Webブラウザが起動してダウンロードサイトが表示される。ここには注目タイトルの設定ファイルが並べられているほか、さらに下の方には検索ボックスがあり、ゲームのタイトル名で探せる。

注目タイトルの設定ファイルは公式サイトでも配布されている

 例えば「Cyberpunk 2077」と検索すると、「サイバーパンク2077」の設定ファイルが見つかる(日本語は非対応のようなので英語のタイトル名で検索する)。本作については、「BenQ Color Expert」と名付けられた公式ファイルが用意されている。

遊びたいゲームの設定ファイルを検索できる

 設定ファイルは「.mbz」という拡張子のファイルになっている。「Color Shuttle」のウインドウの右下にあるフォルダのマークをクリックすると、設定ファイルを置く場所のフォルダが開くので、ダウンロードしたファイルをここに移動。すると「Color Shuttle」のウインドウにダウンロードした設定ファイルが反映される。後は先の説明どおりにモニターへ適用するだけだ。

ダウンロードした設定ファイルは、「Color Shuttle」から開けられる指定の場所に置く

 なお設定ファイルにはSDR用とHDR用の2種類があり、Windowsの設定でHDRをオンにしている時はHDR用の設定ファイルを使用可能。HDRオフではSDR用のみ使用できる。使用できないファイルは暗く表示され選択できない。HDRとSDRでは表示する色情報が異なるので、混同しないよう「Color Shuttle」側でコントロールしてくれている。

 設定ファイルはPCゲームだけでなく、PlayStation 5やNintendo Switchといったコンシューマゲーム機のタイトルも見つかる。全てのゲームで用意されているわけではないが、メジャーなタイトルは概ね見つかるので、探してみて欲しい。ファイルの検索やダウンロードは対応モニターを持っていなくても利用できる。

自作の映像設定をSNSで簡単にシェア

 続いては自分が設定したモニター設定を他人にシェアする方法だ。「Color Shuttle」のウインドウの右下にある、右上向きの矢印があるアイコンをクリックする。初回利用時は「Color Shuttle」アプリからGoogleアカウントでのサインインを求められる。

 次に表示されるウインドウでは、2つの入力ボックスが表示される。上は公開する設定ファイルのファイル名を書く。下は「ゲームタグ」とあるが、ゲームタイトルを入力すると、それに合わせたアイコンが下に表示される。適切なゲームのアイコンを選んだら、下の「エクスポート」をクリック。

ファイル名とゲームタイトルを入力し、適切なアイコンを選択

 すると設定ファイルがクラウドに保存され、ダウンロード用のURLが表示される。

ダウンロード用のURLが発行される

 またFacebook、X、Redditへの投稿も可能だ。試しにXを選んでみると、下の画像のような投稿画面が表示される。

Xでシェアするとこんな感じの投稿になった

 設定ファイルのシェアはこれで完了。触ってみるまでは難しそうな作業がありそうだと思っていたが、実際は「Color Shuttle」のシンプルなウインドウで全て解決できる。機能的にもUI的にも、とても洗練されたアプリだ。

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