Windows 10 ゲームマラソン
「ドラゴンズドグマ オンライン」巨大モンスターと戦う国産大型MO
オープンワールドの広大なフィールドを仲間やポーンと共に冒険しよう
(2015/9/28 12:00)
カプコンのPS3/PS4/Windows用オープンワールドアクション「ドラゴンズドグマ オンライン」(DDON)が8月31日からいよいよ正式サービスをスタートさせた。「DDON」は、サイクロプスやハーピーなどのモンスターがひしめくレスタニアという世界を舞台にした正統派ファンタジー。2012年に発売された家庭用ゲーム「ドラゴンズドグマ」を多人数で遊べるオンラインゲームにしたもので、プレーヤーはドラゴンに心臓を預けた選ばれし者「覚者」となってレスタニアの平安のために戦う。本日の「Windows 10ゲームマラソン」では、世界を自由に冒険するのが楽しい「ドラゴンズドグマ」を紹介しよう。
Windows 10への対応状況(9月8日現在) | |
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動作状況 | ★★★★(快適に動作) |
メーカー対応 | 正式対応 |
Windows 10独自機能 | 特になし |
不具合報告 | GameBarが起動せず |
サポート情報 | Windows10への正式対応について |
不老不死の「覚者」となって、世界を脅かすモンスターを討伐
本作は2012年にPS3用として発売された「ドラゴンズドグマ」の世界観を発展させ、多人数で遊べるオンラインゲームとして開発されたMO。一般的にMOといえば、ロビーでパーティを組んで、インスタンスのダンジョンに出発するというゲームだが、本作はパーティを組んで向かう先がMMORPGのように広大なフィールドになっているのが大きな特徴だ。
もちろんMOなので、パーティメンバー以外のプレーヤーとフィールドで出会うことはないし、フィールド内でログアウトするとロビーからのスタートになる。しかし、MOの常識を破った広いマップでは、MOらしからぬ自由な冒険を楽しむことができるのだ。
冒険の舞台となるレスタニアはドラゴンによって平和が守られていたが、ある時ドラゴンは傷つき、自分の代わりにドラゴンに心臓を預け不老不死の存在となった「覚者」にその役割をゆだねる。プレーヤーが現在使えるのは初期クラスが「ファイター」、「ハンター」、「プリースト」、「シールドセージ」の4つ、それに転職で選べる「シーカー」、「ソーサラー」を合わせた6種類。今後「エレメントアーチャー」と「ウォリアー」も追加される予定だ。
また、本作では「ポーン」というNPCの従者を雇い、戦いに同行させたり、アイテムを生産させたりすることができる。ポーンの外見はプレーヤーキャラと同じようにキャラメイクすることができ、かなり細かいカスタマイズが可能。他人が作ったポーンを雇うこともできる。
モンスターはゴブリンのように群れを成して襲ってくる小型の敵から、キメラやサイクロプス、スフィンクスのような大型のボスまでいろいろなタイプが存在している。大型の敵と戦うときには、相手の体にしがみついて攻撃したり、揺さぶって疲れさせたりといった特殊な戦略が必要になる。
推奨環境はモニターがフルHD以上、Core i5-4690 3.5GHz以上、メモリ4GB以上、GTX570以上と高めで、HDDには20GB以上の空き容量が必要だ。自分のPCで動くかどうか心配な人向けにベンチマークソフトも提供されている。
Windows版の操作は、キーボードかゲームパッドから選ぶことができる。とはいえ、アクション性の高いゲームなので、可能であればなるべくゲームパッドでのプレイをオススメしたい。まだスタートしたばかりのゲームなので、メーカーによっては未対応のゲームパッドもある。推奨ゲームパッドか、PS4標準ゲームコントローラー「DUALSHOCK 4」やXbox Oneコントローラーなら家庭用と同じ感覚でプレイすることができた。
Windows 10については8月21日に公式サイトで動作確認の完了と、推奨スペックへの追加がアナウンスされている。それによれば必須スペックがWindows 10 32/64bit、推奨スペックがWindows 10 64bitということだ。なお、Game Barは機動しなかったため、Windows 10の独自機能は使えなかった。
4人パーティで巨大モンスターとの行き詰る攻防戦
オフラインの「ドラゴンズドグマ」や、同じカプコンの「モンスターハンター」などで遊んだことがないなら、スタート直後に用意されているチュートリアルでしっかりと動きの基本を勉強しよう。その後もレベル10くらいまでは、段階的にチュートリアルが続く。このチュートリアルの中で、「覚者」という存在の意味、「ポーン」の雇い方、クエストの受け方や施設の使い方などを順番に覚えることができる。
本作のロビーである「白竜神殿レーゼ」は、プレーヤーを覚者にした白いドラゴンが鎮座している城を中心にした城塞都市。内部は謁見の間、宿屋区や商店区などいくつかのエリアに分かれている。ヨーロッパの古都を思わせる石やレンガ造りの建物が並ぶ街の風景は、かなりのこだわりで作りこまれている。もちろんフィールドの風景も同様で、リアリティへの強いこだわりを感じる。盗賊系の敵が手にしたラウンドシールドをバンバン叩いて威嚇しながら迫ってくるところなどは、筆者のお気に入りの演出だ。
プレーヤを補佐してくれるポーンは、人に似てるが異界から来た種族。プレーヤーと同じように外見やクラス、性別や声などが設定できるが、さらにしゃべる頻度や、口調までエディットできる。同じ顔と声のポーンでも口調がセクシーなのか、シャイなのか、アクティブなのかで全く違った印象になる。長い時間ともに過ごす存在だけに、カスタマイズには気を使うところだが、声、口調、発声頻度は何度でも無料で変更できるので、これだ、という組み合わせが見つかるまで色々試してみるといいだろう。
MOのプレイは単調になりがちだが、「DDON」は広いマップの冒険要素と多彩なクエストを組み合わせることでさまざまなモンスターを相手に多彩な冒険を繰り広げることができる。クエストには、ストーリーを進行させるメインクエスト、たくさんのサブクエスト、毎日内容の変わる「レスタニアニュース」から受けるワールドクエスト、8人パーティで挑むグランドミッションなどがある。
通常のMOとの最大の違いは、まずはフィールドに入ってそれから何をするか決めることができるところだろう。「クイックパーティ」などのマッチングシステムを使って4人のパーティを組んだ後、とりあえず近くの拠点に移動して、じゃあ今日は何を狩ろう、どのクエストを受けようかと相談する。もちろんクエストを受けずにマップ内を探索することも可能だ。
マップ内には鬱蒼とした森や、薄暗いダンジョンなど冒険しがいのありそうな場所がたくさん用意されている。生えている植物や、川の水は採集して生産材料として使うことができる。たまに落ちている宝箱からは、暗闇を照らすランタン火種など冒険に必須のアイテムが入手できる。もし巨大モンスターを見つけたら、近づけば自動的に討伐クエストが始まる。
オークやコロッサス、スフィンクスといった巨大なモンスターとの戦闘は「DDON」の売りの1つだ。レーゼに最も近い、最初に訪れる拠点でもあるテル村の近くにも、サイクロプスという巨人が闊歩している。おそらく大半のプレーヤーが初めて戦う巨大モンスターだろう。盾を持ったシールドセージが敵を引き付け、プリーストがスキルで敵の弱点を照らす。ファイターやハンターはその弱点を攻撃する、敵に向かってジャンプして背中や頭にしがみついての攻撃は本作ならではの特徴だ。途中、モンスターが赤くなって、防御力と攻撃力が増加する怒り状態になると、しがみついたまま敵を揺さぶって疲れさせ、ダウンさせる。それを繰り返しつつ体力を減らしていく。
基本無料のゲームだが、月額課金に当たる「冒険者パスポート」を購入しておけば、保管ボックスの拡張や、テレポートの割引、1日3つしかない復活力を何度でも回復できるなど冒険に役立つサービスが受けられるので、遊んでみて続けようと思ったら、導入を検討したいところだ。まだまだサービスを開始したばかりで、サーバートラブルなども発生しているが、新しいタイプのオンラインゲームを作ろうという意欲作でもある。基本無料のゲームなので、気軽な気持ちで試しに触ってみてはどうだろう。
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