Windows 10 ゲームマラソン

「ガンスリンガー ストラトス リローデッド」 超高速・全方位型チーム対戦アクション

渋谷や新宿のビル街を縦横無尽に駆け巡る近未来SF作品

【ガンスリンガー ストラトス リローデッド】

2015年8月27日正式サービス開始

利用料金:無料(アイテム課金制)

 「ガンスリンガー ストラトス リローデッド」(以下「ガンストR」)は、スクウェア・エニックスが8月27日に正式サービスを開始したマルチ対戦型アクションシューティング。アーケードで展開されているダブルガンアクション「ガンスリンガー ストラトス」をPCオンラインゲームとしてアレンジした作品となっている。本日の「Windows 10ゲームマラソン」は「ガンストR」を紹介しよう。

Windows 10への対応状況(9月6日現在)
動作状況★★★★(快適に動作)
メーカー対応未対応
Windows 10独自機能Xbox App、Game Bar、GameDVR
不具合報告特になし
サポート情報公式メンバーズサイト

ビルの屋上から襲い掛かれ! 全方位に敵味方が入り乱れる高速アクション

新宿や渋谷を舞台に、4対4のチームで対戦

 本作は銃や剣などの武器で戦う、4対4のオンライン対戦アクションとなっている。フィールドは実在する街を舞台にしており、現在は「渋谷」、「新宿」、「ハウステンボス」でプレイが可能だ。

 プレーヤーは銃などによる遠距離攻撃と、剣などの近距離攻撃を使い分けて戦う。移動は前後左右だけでなく、浮き上がるようなジャンプで上方向にも動ける。高層ビルの屋上から飛び降り、敵の頭上から襲い掛かるといったことも可能で、全方位で展開されるアクションが本作の特徴の1つだ。

 またダッシュによる高速移動が可能で、ジャンプからの空中ダッシュ移動もできる。ダッシュとジャンプにはジャンプゲージを消費するという制限はあるが、空中での挙動はかなり自由度が高い。空中を高速で移動しながら撃ち合ったり、小刻みに方向を変えながら敵の射撃を回避し、一気に接近して近接攻撃を叩き込むというアクションも可能だ。

 新宿や渋谷のビル街を、ビルの屋上まで含めて縦横無尽に駆け回る。敵と出会ったら、精密さが求められる射撃から、超高速移動で敵に接近、近接攻撃で大ダメージを狙う。さらには他の味方と連携し、1人の敵を挟み撃ちして撃破するというチームワークも求められる。遠距離から近距離まで随時変化する超高速なバトルに対応しつつ、レーダーを見ながら周囲の状況も把握していくという、ハードなアクションになっている。

 ゲームの目的は、相手チームの拠点にあるコアの破壊で、先に相手のコアを破壊した方が勝利となる。ただしコアを破壊するには、画面左上にある相手のゲージを0まで減らした上で、コアに近接攻撃を当てる必要がある。ゲージはコアを直接攻撃するか、相手チームのプレーヤーを倒すことで減少する。

 コアは敵陣最奥に置かれているだけなので、到達できれば簡単に攻撃できる。しかし相手チームのプレーヤーはコアへの攻撃を阻止しに来る。最初から直接コアへの攻撃を狙うか、まずは相手プレーヤーを着実に倒してゲージを減らしていくか。勝利のためには、仲間との意思疎通も重要になる。1回のバトルは10分弱、その中で自分は何をすべきか。アクションの上手さと戦術的な発想が同時に求められる。

【スクリーンショット】
銃などで撃ち合う遠距離戦と、剣などで戦う近距離戦が同時に展開される
ダッシュによる高速移動に加え、ビルの屋上から襲撃するなど、上下方向の概念も重要
敵のコアを破壊できれば勝利。敵もコアを狙ってくるので、防衛も重要になる

個性的なキャラクターや武装を強化する楽しみもあり

キャラクターは自由に変更できる

 使用できるキャラクターは12人。初プレイ時にキャラクターを選択するが、後で自由に変更できる。各キャラクターには能力が異なる5つのタイプのウェポンパック(武器)があり、様々なプレイスタイルで楽しめる。

 また対戦を終えると、使用したキャラクターに経験値が入り、レベルが上がる。レベルが上がると基本能力値を上げるためのボーナスポイントが得られるほか、新たなスキルを覚えられる。さらに使用したウェポンパックは熟練度が上がってレベルアップする。武器のレベルが上がるとスキルスロットが増え、プレーヤーが持っているスキルをセットできるようになる。遊び続ければ強くなるという、RPG的な成長要素も楽しめる。

 キャラクターは能力の違いだけでなく、見た目も個性的。剣と銃を使う主人公的少年のほかに、だぼっとした服に武器を隠し持つ少女、およそ等身大のロボットに乗り込む子供、果ては姿を消す能力を持つ忍者のような青年までいる。彼らが実在する都市に現われ、空中を駆け回りながら戦うというビジュアルは、実にユニークで面白い。

 ベースとなる全方位型高速アクションは、PCオンラインゲームではありそうでなかった分野で、コアなアクションゲームファンには実に魅力的に映る。ただゲームのルールが4対4でコアを破壊するというものだけというのが気になる。元々がアーケードゲームからの派生タイトルだからということなのだろうが、PC向けのオンラインゲームとしては別ルールや協力形式のものなど、ゲームシステムに広がりが欲しいところだ。まだサービスが始まったばかりのタイトルなので、今後の動向に期待していきたい。

 対応OSはWindows 7/8/8.1とされており、Windows 10の正式対応はされていない。ただ筆者の環境においては、インストールからゲームプレイまで特に問題はなかった。動作環境は、CPUがCore i3の2.4Ghz以上、メインメモリは4GB以上、GPUはGeForce GTX 250以上となっている。筆者はRadeon HD 7870を使用してプレイしたが、フルHDの最高画質設定でも30fpsを下回ることはなく、快適にプレイで来た。激しいアクションゲームゆえか、最新タイトルながら軽快に動作するように設計されているようだ。

【スクリーンショット】
同じキャラクターでもウェポンパックを変更すると、戦闘時の能力が大きく変わる
キャラクターとウェポンパックの両方に成長要素がある
12人のキャラクターはいずれも個性的。気に入ったキャラクターで遊び続けるのも、色々なキャラクターを使い分けるのも自由だ

(石田賀津男)