【連載第265回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


PSPの操作にあわせ左右のグリップ形状を工夫したPSP用グリップが登場
3DS用の縦置き充電スタンドや、本体カバーグッズを試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 今回はPSPと3DSのグッズを試してみた。PSPのグッズでは、エクサーのグリップアタッチメント「PSP用エクサープライズグリップforPSP」をチェック。薄型軽量、細長いグリップが特徴で、スタンダードな形状ながらグリップの角度や太さを左右で変えているなど、独自の工夫が見られる。

 3DS用グッズからは、充電スタンドグッズとカバーを試した。デイテルジャパンの「USB充電縦置きスタンド(3DS用)」は縦置きで省スペースに3DSを充電できるスタンドで、USBからの給電も可能というグッズ。こちらは使い勝手やUSBでの充電時間も調べてみた。

 3DS用のカバーグッズでは、海外メーカーCAPDASEの4つの製品を使ってみた。こちらは4製品とも作りは共通しているが素材や加工が異なるというもの。基本的な使用感のほか、それぞれの特徴をまとめてみた。

【今週のおしながき】
PSP エクサー 「PSP用エクサープライズグリップforPSP」
3DS デイテルジャパン 「USB充電縦置きスタンド(3DS用)」

海外メーカーCAPDASE製の3DS用カバーグッズ4製品を試してみた

 




● 左右のグリップの角度や太さを変えるなど、細かな工夫がポイントのPSP用グリップ

「PSP用エクサープライズグリップforPSP」

    メーカー:エクサー
    価格:1,449円
    プレイステーション公式ライセンス商品


薄型軽量なPSP-3000/2000対応のグリップアタッチメント。一見、無難な形に見えるが……
横から見るとグリップの太さや角度が左右でかなり異なる

 株式会社エクサーが発売しているPSP-3000/2000対応のグリップアタッチメント。薄型軽量が特徴で、大容量バッテリーに対応しており、背面には収納型スタンドも搭載。カラーはブラックのみとなっている。なお、「PSP ハンターズモデル(PSP-3000 MHB)」には残念ながら対応していない。

 サイズは約19.5×13.5×1.8~5.3(横×縦×厚み)で、全体的に薄く平べったい形状だ。素材はプラスチック素材で、表面にはザラつきのある梨地加工が施されている。アタッチメントの両端は膨らんだような丸みがついていて、その丸みが下に伸びていくようにしてグリップがついている。

 グリップは左右で太さや角度が違っているのが特徴だ。左のグリップは太さの外周が約8cmで背面への反り返りもわずか。それに対して右のグリップは外周が約9.3cmと太くなっていて、背面への反り返る角度も大きい。平らなところに置いたとき右のグリップ先端は下に付くが、左のグリップだけ浮くほどで、その高低差は約1.5cmほどもある。

 背面のUMDスロットの箇所は、カバーを開閉するスペースのぶんだけ大きくなっている。また、この部分には可動式のスタンドが固定されていて、左右のフックを外すと下に回るようになっている。スタンドを90度ぐらい回して付け根を差し込み固定すると、動画視聴などに適した状態にできる。角度の調節はできないが、簡易のスタンドとして便利だ。

 PSPの着脱は上部2カ所のフックと下部の固定用パーツではさむ仕組み。背面中央の下にはスライド式のロックがあって、これを開くとPSPの下部を支えている固定パーツが下に動くようになる。

 PSPの各箇所にはグリップを装着したままで全て触れるようになっている。PSP上面のUSB端子周辺も完全に空いているので、ワンセグチューナー等のUSBユニットも問題なく装着できる。電源端子はすぐ横にグリップがあるので、コネクタを外向きにはつけられないため、内側にACアダプタのコードを出すことになる。イヤフォン端子にはD端子ケーブル等の出力ケーブルも問題なく装着できた。


ワンセグチューナー等のUSBユニットはもちろん、大容量バッテリーも専用のフタを付けたままで装着できる。PSPの着脱は写真右上に写っているスライドでロックを外す方式で手軽に行なえる。写真左下のように、簡易のスタンド機能も備えている

左のグリップは、方向キーとアナログパッドの上下に指を行き来させるために、グリップの角度が浅くなっている。それに対して右グリップは、4ボタンの中央に指がくるよう、しっかりとした太さと角度のついたグリップだ
気になったのは簡易スタンドの引き出し方。写真のようについたてになる部分を指先で直接的に外さなければならず、扱いづらい

 実際に使ってみた。まずはPSPの着脱だが、背面のスライドロックを使っての固定は非常に簡単で手軽だ。PSP背面のネジ穴に突起が差し込まれて固定されるようになっていて、装着後のガタつきもなく、PSP本体収納部のバッテリーがあたる部分は右側だけくぼみがついていて、大容量バッテリーをフタごと収められるようになっている。

 装着後に手に持ってみると、細長いグリップが握りやすくて手への収まりが良い。手が大きい人でも十分にホールドできるし、手が小さめの人でもフィットする。ほどよいサイズだ。

 特徴である“左右のグリップの形状の違い”は面白い工夫だ。PSPは、左手の親指は方向キーとアナログパッドを行き来することになるが、右手の親指は4ボタンに添えたままで動かさない。そこで、左のグリップは薄くて反り返りの角度も控えめなので、手には上下に親指を動かす余裕ができるようになっている。それに対して右のグリップは、厚みがあって角度も強く付いているので、親指の先端が4ボタンにちょうど届くぐらいでしっかりと握り込める。最初はちょっと不思議な使用感に感じたが、慣れてくると扱いやすいと思えた。

 操作の面で少し気になったのは、L/Rボタン周りだ。L/Rボタンの周辺はPSP本体の厚み分だけスペースが空いているが、背面にアタッチメントの端が伸びてしまっている。そのため、人差し指の端がアタッチメントに当たってくる。操作に直接的な悪影響はないものの、その感触は気になるところだ。

 最後にスタンド機能についてだが、このスタンドの可動式ついたては扱いにくい。固定用のフックを外して開くのだが、フックを外すための仕組みが特になく、指先をスタンドとアタッチメントの隙間に差し込んで直接的に外すことになる。パッケージの解説もわかりにくく、強引にするとパーツを破損してしまう可能性もあった。ここには何かもう一工夫欲しかったところだ。

 薄型で手の小さな人でもフィットするストレートな形状のPSP用グリップアタッチメント。一見すると無難な形状をしているが、左右のグリップに違いをつけているなど、PSPのキーレイアウトにあわせた工夫がなされている。スタンドカバーの着脱には少し難を感じたが、そのほかの各スイッチ類へのアクセスなどはしやすい。独自の工夫の魅力と扱いやすさが印象に残ったグリップだ。




● 省スペースに3DSを充電! USBケーブルでの充電もできる縦置き充電スタンド

「USB充電縦置きスタンド(3DS用)」

    メーカー:デイテルジャパン
    価格:1,480円


3DSを縦にセットして充電できる充電スタンド。青いLEDが印象的だ

 ニンテンドー3DS用の充電縦置きスタンドだ。もともと3DSには充電クレードルが同梱されているが、横に平置きするので、それなりのスペースが必要になる。そこで、より省スペースで扱いたいというニーズに応えたのがこの縦置きの充電スタンドというわけだ。

 スタンドにはUSBケーブル(90cm)が付属していてUSBポートからの充電も可能。もちろん、3DS用のACアダプターでの充電も可能だ。USBケーブルのコネクタは一方が汎用的なAオスタイプ、反対側は3DSの充電コネクタの形状になっている。

 スタンドは2.5~4.5×13.5×0.9~2.7cm(横×縦×高さ)と長方形で、後ろ側が大きく高い形状になっている。電源ケーブルの接続端子はスタンド前面にある。また、スタンド上部のフチにはLEDライトが入っていて、通電中は青く光る。

 スタンド内の3DSをセットする箇所は、3DSの側面の形に合わせて斜めになっている(3DSは上画面側が下よりも少し大きくて斜めになっている)。また、スタンドの内側に収まるRボタンの形状にあわせて、くぼみもついている。3DS本体への充電は金属接点を使用している。


充電には、3DSのACアダプターのほか付属のUSBケーブルも利用可能。金属接点を使っているので着脱が手軽にできる

スタンドを使わずとも、USBケーブルで直接3DS本体に充電することもできる。欲を言えば、もう少しケーブル長が長かったら嬉しかったかもしれない

 実際に使ってみた。通電させると青いイルミネーションが点灯する。これがかなり明るくて綺麗だが、オフにすることができず、通電中は常に点灯し続けるのが気になるところだ。また、スタンドにUSBケーブルなり3DS用のACアダプターを接続する端子が前面にあるのは、置き方にもよるがあまり見た目が良くないと感じた。逆側にあったほうがスマートだったかもしれない。

 スタンドに3DSをポンと置くだけでいいので手軽。しかし、軽く置いただけでは充電が開始されないことが何度かあった。金属接点がしっかりと充電端子にあたるよう、少し押し込むようにしてあげるのがいいようだ。

 最後に充電時間を測定してみた。3DSのバッテリーを空にし、まずはUSBケーブルでPCから給電して、充電完了までの時間を測った。結果は、5時間2分だった。ACアダプターでは3時間30分なので、比較すると長い。これが気になる方はACアダプターを、利便性を取るならUSBケーブルで、ということになる。

 USB側の機器縦にセットするぶん省スペースに使える点と、USBで充電できるので例えばスリープ状態のWiiからでも充電が可能なのは魅力的。USBケーブルを直接3DSに差して充電することもできる。ただし、純正クレードルのように充電させながら開くことができないので、そうした動画視聴等にも向いたスタンド的な使い方には向かないところがある。活用シーンがはっきりしていると、非常に魅力的な製品と言える。




● 金属素材、地割れ模様など、素材や表面加工が異なるCAPDASEの3DS用カバー

「ソフトジャケット for ニンテンドー3DS」

    メーカー:CAPDASE
    販売:ミヤビックス
    価格:1,680円
    カラーバリエーション:ブラック、パープル、レッド、イエロー、ブルー

「Alumor メタルケース for ニンテンドー3DS」

    メーカー:CAPDASE
    販売:ミヤビックス
    価格:1,890円
    カラーバリエーション:ブラック、マホガニー、シルバー、ブルー

「クリスタルクリアケース for ニンテンドー3DS」

    メーカー:CAPDASE
    販売:ミヤビックス
    価格:1,680円
    カラーバリエーション:ブラック、クリア

「ConXept Hard Case for ニンテンドー3DS」

    メーカー:CAPDASE
    販売:ミヤビックス
    価格:1,680円
    カラーバリエーション:Fozzil/Black、Fozzil/White

 ミヤビックスが運営するネット通販サイト「ビザビ」で販売中の、海外メーカーCAPDASE製の3DSカバーグッズ4製品を試してみた。こちらの製品はいずれも、上画面側のカバーと下画面側のカバーがシリコンで繋がっているという作りをしていて、基本的な形状や作りは共通。カバーの素材や加工に、違いや特徴があるというわけだ。

 そのため、作りが共通している点や実際のゲームプレイでの使い勝手を先にまとめ、あとに個別に特徴をまとめてみた。

・4製品共通の、作りに関する点や実際に使って試してみての感触

4種類の製品は、いずれも基本的な作りは共通している。異なるのはカバーの素材や加工だ
シリコンで2つのカバーを繋いでいる作り。そのため、3DSを開くと写真のようにシリコンが折りたたまれる

 いずれの製品も、ヒンジの部分にシリコン素材を使って、上側のカバーと下側のカバーを繋いでいるのは共通だ。シリコンは薄く柔らかめで、ゲームカードスロット、タッチペンホルダー、赤外線受光部のところを開口してある。3DSを広げたときにはシリコンが自然と折りたたまれる作りだ。

 カバーの各種開口も同じ作り。上面にある3Dカメラ、イヤフォン端子、ワイヤレススイッチ、ボリュームスイッチ、SDカードスロットなど、カバーをつけたままで全てのスロットやスイッチに触れるようになっている。開口部のフチは角が落とされて丸くなっており、触りやすさも配慮されている。ただ、カバーのフチや形状的に角になっているところは丸みが弱く、多少尖っているところがあるのが気になった。

 実際に使ってみた。いずれの製品でもカバー装着後の一体感は高く、しっかりと固定される。ガタつきがほとんどなく、4製品ともに適度に厚みもあるため剛性感も高く、保護にも安心を感じる。ただ、厚みのぶん薄型なカバーと比べると全体が大きく感じるところがある。このあたりは一長一短だ。

 操作の面で気になったのは、シリコンのヒンジに関係するもの。シリコンのヒンジは3DSを開いていると折りたたまれるのだが、L/Rボタンを操作する人差し指の先にこのシリコンの束が当たってくる。L/Rボタンの操作自体はできるが、厚みのあるシリコンに指先がひっかかる時があり、邪魔に感じるときがあった。

 また、シリコンのヒンジが折りたたまれていると、ゲームカードのスロット、充電端子、タッチペンホルダーが使いずらくなる。一応いずれもシリコンをめくればアクセスできるのだが、わずらわしいところがある。プレイ途中にバッテリーが減ってきて、充電したままプレイしたい時にも3DSを開いたままではACアダプターを差しづらく、1度3DSを閉じてからということになる。このあたりにはもう少し3DSにあわせた工夫が欲しかった。

・「ソフトジャケット for ニンテンドー3DS」

 サラサラとした手触りが独特な3DS用カバー。カラーバリエーションはブラック、パープル、レッド、イエロー、ブルーと5色ある。今回はブルーを使ってみた。カバーの厚みは約1.5mm、重量は約45gと標準的。

 このカバーは製品名からして「柔らかなシリコンカバーなのかな? 」と思うかもしれないが、実際はしっかりとした硬さのあるハードカバーになっている。表面はラバーコーティングになっているのかしっとりサラサラとした手触りで、非常に独特。べたつかず少しひんやりとした感触もあるので、清涼感のあるカバーになっている。


「ソフトジャケット」は、ハードカバーだが表面にラバー質の素材が使われている。しっとりサラサラとした独特な手触りが特徴だ。べたつかず、滑り止めにも良い

・「Alumor メタルケース for ニンテンドー3DS」

 こちらは金属素材をカバー表面に使った3DS用のメタルカバーだ。カラーバリエーションはブラック、マホガニー、シルバー、ブルーの4色。今回はブルーを使ってみた。カバーの厚みは約1.5mm、重量は約57gと、金属素材のぶん多少重さが増している。

 こちらは全てが金属素材なわけではなく、カバーのベースはプラスチック素材を使っている。上面と底面にはめ込むようにして金属素材が組み合わさっているという作りだ。そのため、試したブルーの色だと、ベース色やシリコンのヒンジは白、金属部分がブルーというツートンカラーになっている。ちなみにマホガニーとブラックはベースが黒になっている。ツルツルとした表面加工なので、多少手が滑りやすく感じるところがあった。


「メタルケース」は、プラスチック素材のベースに金属素材のパーツが組み合わさっている。そのため、写真のようにツートンカラーになっているのが特徴的だ

・「クリスタルクリアケース for ニンテンドー3DS」

 クリスタルクリアケースは、スタンダードなクリアカバーだ。カラーはブラックとクリアがある。カバーの厚みは約1.5mm、重量は約44g。標準的な厚みと重量だが、特殊な加工のされていないものとして考えると、少し厚みがあるなと感じるところがある。

 こちらはカバーの透明度は十分だが、多少指紋が付きやすく目立つところがあるだろうか。カバーの表面は滑らかでツヤのある感触。滑り止めとしての効果もあるが、手に汗をかいてくると逆に滑りやすくなるところもある。


「クリスタルクリアケース」は、スタンダードなクリアカバー。表面加工は丁寧に行なわれていて、なめらかな手触りになっている

・「ConXept Hard Case for ニンテンドー3DS」

 こちらは地割れのような模様が特徴のカバーだ。ベースは「クリスタルクリアケース」と同じだが、表面全体に厚みのある塗料で、地割れ模様の加工が施されている。地割れの隙間は透明なので、3DS本体の色が下地になるという作りだ。カラーバリエーションはブラックとホワイトがある。

 塗装されているところの手触りはサラサラとしているが、地割れ塗装の隙間には段差があるので、そこはザラザラとした手触りになってくる。ツヤのあった「クリスタルクリアケース」とは感触が大きく異なる。ユニークなデザインと塗装の感触が特徴的なカバーだ。


「ConXept Hard Case」は写真のとおり、地割れ模様が特徴のハードカバーだ。ベースは「クリスタルクリアケース」と同じだが、塗装部分の手触りはサラサラ、地割れの隙間は透明でツヤのある手触りになっている





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(2011年 7月8日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]